激辛好きな夫は、外食でも備え付けの「調味料」をかけ放題…お店に迷惑なのではと思いますが、気にしすぎでしょうか?

配信日: 2024.12.23

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激辛好きな夫は、外食でも備え付けの「調味料」をかけ放題…お店に迷惑なのではと思いますが、気にしすぎでしょうか?
調味料や香辛料、薬味などを好みに合わせて使えるように設置してある飲食店は少なくありません。辛い味を好む人の場合、これらを大量に入れることが習慣になっていることもあるでしょう。
 
しかし、家族としては店に迷惑をかけているのではないかと心配になるかもしれません。この記事では、外食時の調味料や香辛料の量について、さまざまな観点から考え、対処方法を探りました。
FINANCIAL FIELD編集部

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外食時に店の調味料や香辛料を使用する際のマナー

多くの飲食店では、調味料や香辛料、薬味などは客が自由に入れられるようにテーブルやカウンターに置かれています。これらは店のサービスであり、味の好みに合わせて足すことは、常識の範囲内であれば問題はないでしょう。
 
しかし、過度の調味料の使用は、料理本来の味を損なう可能性があります。多くの飲食店では、プロの料理人が丁寧に味付けを行っており、その味を楽しむことができなくなる可能性があります。
 
また、強い香りや刺激的な調味料・香辛料の使い過ぎは、周囲の客に不快感を与えるかもしれません。器に対して入れすぎた結果あふれだし、テーブルや食器を汚した場合、店側の清掃の手間を増やすことにもなるでしょう。
 

かけ過ぎによる店への影響

調味料や香辛料のかけ放題、入れ放題サービスは、店にとってはコストがかかっているものです。
 
代表的な辛味である一味唐辛子の粉末1キログラムの価格が2000円とすると、1グラムあたりの価格は2円です。ひと振り(およそ0.2グラム=0.4円程度)~ふた振り程度の使用では、大きな負担にはならないと考えられます。
 
しかし、一度に大量に入れる人が多くなれば、そのコストは無視できないものになるでしょう。例えば、大さじ2杯(およそ15グラム)入れる場合のコストは30円程度です。積み重なって、利益を圧迫しかねません。
 
さまざまな原材料の値上げが続く現在、入れ過ぎが頻発し迷惑行為として判断されると、サービスを廃止する店が出てくる可能性も考えられます。
 

かけ過ぎによる本人への影響

辛い味を好む人は多くの場合、辛さへの耐性が高くなっているため、一般的な料理では物足りなさを感じるかもしれません。そのため、外食時も自分好みの辛さに調整することが多くなるでしょう。
 
一般的に辛味への耐性は、継続的な摂取によって徐々に高まります。唐辛子などに含まれるカプサイシンという辛味成分に対する感受性が低下し、より強い刺激を求めるようになるためです。
 
また、辛い食べ物を摂取すると、脳内で「β-エンドルフィン」が分泌されます。β-エンドルフィンはストレスを鎮めたり幸福感をもたらしたりする効果のある物質であるため、これが辛味への依存を引き起こし、常により強い刺激を求めるようになる可能性があります。
 

店選びの対応策

辛味を好む夫との外食時、どのように対応すべきかを決める前に、率直にお互いがどう思っているのか、夫婦で話し合うことが大切でしょう。
 
辛味が好きな夫に合わせ、かつ、店やほかの客への影響を考えると、店選びにも工夫が必要です。例えば、以下の対策が考えられます。

●四川や韓国、タイやメキシコなどの辛い料理を専門とする店を探す
●調味料や香辛料、薬味などの種類が豊富で入れ放題を推奨している店を探す
●ほかの客に迷惑にならないよう、個室や座席の間隔が広い店を予約する

また、店の常連である場合は、予約時や入店時に店側に相談することも一案です。店側が聞き入れてくれる場合は、事前に辛い調味料を多めに用意してもらうよう依頼したり、料理の辛さを調整してもらったりすることも可能かもしれません。
 

常識的な量を入れる場合は問題ないが、一定のマナーは必要

食の好みは個人の自由であり、尊重されるべきですが、社会の一員として他者への配慮も必要です。飲食店という公共の場での行動には、店やほかの客への気遣いや一定のマナーが求められます。しかし、過度に個人の自由を制限することは適切ではないでしょう。
 
夫が外食時に調味料や香辛料を使いすぎることについて、まずは夫婦間で思っていることを話し合い、場面に応じて柔軟に対応し、理解を深めることが大切です。
 
辛味が好き、嫌いにかかわらず食事を楽しめるよう、他者の迷惑にならない程度に、適度にそれぞれの嗜好(しこう)を満たす方法を見つけましょう。
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
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