「弟の結婚式」があるけど、年末は出費が多くて余裕がない! ご祝儀「1万円」はさすがに少なすぎ? 失礼になってしまうでしょうか?
配信日: 2024.12.23
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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目次
弟の結婚式に出る際のご祝儀の平均額とは?
兄弟・姉妹の結婚式に出席する際の平均額を見ていきましょう。一般社団法人全日本冠婚葬祭互助協会が実施した、2023年度「祝儀(結婚祝い)等に関するアンケート調査」によると、兄弟・姉妹の結婚式に参加する場合のご祝儀代の平均額は「6万52円」で、一番多い回答は「3万円」となっています。ご祝儀の金額の割合は図表1の通りです。
図表1
ご祝儀金額 | 割合 |
---|---|
3万円 | 27.1% |
5万円 | 26.2% |
7万円 | 5.9% |
10万円以上 | 23.5% |
その他 | 17.2% |
一般社団法人全日本冠婚葬祭互助協会 「祝儀(結婚祝い)等に関するアンケート調査(令和5年度)」 より作成
図表を見ると分かる通り、兄弟・姉妹の結婚式では3万円を渡している割合は約3割で、全体の8割以上が3万円以上の金額をご祝儀として包んでいます。今回のように1万円を包むというのは少数派で、平均額よりも大幅に少ない金額になってしまうため、マナー違反になってしまう可能性があります。
実際に1万円のご祝儀をもらった新郎新婦の意見とは?
結婚スタイルマガジンの調査によると、ご祝儀で1万円をもらった場合の新郎新婦の意見として以下のものが挙げられています。
●出席してくれたことはうれしいけれど、料理や引出物にかかる費用などを考えると1万円という金額は驚いた
●普段からお金に悩んでいる様子はなかったのに、ご祝儀が少なくて正直モヤモヤした
●ご祝儀が1万円だったので印象には残ったけれど、来てくれるだけでうれしかったので気にしなかった
やはり、ご祝儀が相場よりも少ないと新郎新婦がモヤモヤしてしまったり、新郎新婦の印象に残ってしまったりする可能性があるようです。中にはご祝儀の金額を気にしないという新郎新婦もいますが、自分が相手の立場だった場合、どのように考えるかも想定しておいたほうがよいでしょう。
結婚式でゲスト1人あたりにかかる金額とは?
友人の結婚式の場合、ご祝儀は一般的に3万円とされていますが、結婚式に持参するご祝儀の金額は強制されるものではありません。「3万円」を渡したほうがいいのは、結婚式でゲストに対してかかっている費用を考慮する必要があるからです。
「ゼクシィ結婚トレンド調査2024 首都圏」によると、首都圏における料理・飲み物と引き出物のゲスト1人あたりの平均額は図表2の通りです。
図表2
支出項目 | ゲスト1人あたりの平均額 |
---|---|
料理・飲み物費用 | 2万3000円 |
引出物 | 6400円 |
株式会社リクルート ゼクシィ結婚トレンド調査2024 首都圏 を基に筆者作成
料理・飲み物と引き出物にかかる費用を合計すると2万9400円となり、3万円のご祝儀とほぼ同額となります。また、結婚式では料理・飲み物や引き出物以外にも、ゲストを迎えるための諸費用がほかにもかかっています。ゲスト1人につきに約3万円かかっていることを押さえておきましょう。
そのことを踏まえたうえで、新郎新婦の負担にならない程度にご祝儀の金額を考えることが望ましいといえます。
弟の結婚式でご祝儀1万円だとマナー違反となる可能性がある! 結婚式の1人あたりにかかる費用を考慮したうえで、お祝いを包もう
今回は兄弟・姉妹の結婚式に出る際のご祝儀の平均額が約6万円で、ゲスト1人あたりに対するおもてなしの費用も約3万円かかるということを解説しました。ご祝儀1万円の場合は新郎新婦の負担が多くなってしまうため、マナー違反となる可能性があります。
やむを得ずご祝儀が少なくなってしまう場合には、事前に弟夫婦へ十分に包めないことを伝えておくとよいでしょう。
出典
株式会社リクルート ゼクシィ結婚トレンド調査2024 首都圏
一般社団法人全日本冠婚葬祭互助協会 祝儀(結婚祝い)等に関するアンケート調査(令和5年度)
株式会社俄 結婚スタイルマガジン お祝いしたいけど、3万円はきつい…結婚式のご祝儀1万円ってアリ!?
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー