マンションのベランダで「観葉植物」を育てていたら、管理組合から「規約違反なので」と撤去を命じられて困惑。本当に撤去しないとダメ? 対処法や確認すべきポイントを解説

配信日: 2025.01.05 更新日: 2025.01.07

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マンションのベランダで「観葉植物」を育てていたら、管理組合から「規約違反なので」と撤去を命じられて困惑。本当に撤去しないとダメ? 対処法や確認すべきポイントを解説
自宅で観葉植物を育てることで、リラックスしたり空間の美しさを楽しんだりする人もいるでしょう。特にマンションのベランダでは、植物が室内よりも多くの日光を浴びることができます。
 
しかし、マンションには「管理規約」というルールが存在し、この規約によりベランダでの観葉植物の設置が問題視されることがあります。
 
本記事では、マンションで観葉植物を育てる際の注意点や、規約違反とされた場合の対処法について解説します。
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マンションの管理規約とベランダ利用の基本

マンションのベランダで観葉植物を育てると、癒しや安らぎを得られますが、ベランダの利用には制約がある場合が少なくありません。
 
マンションの管理規約に違反し、管理組合から観葉植物の撤去などを求められた場合、困惑することでしょう。
 
そもそも、マンションの管理規約とは、マンション内の全ての住人が、 円滑に共同生活を送れるように定めた基本的なルールのことです。マンションの住人は管理規約に従う必要があり、違反をして注意に応じなかった場合は法的な手続きが取られる可能性もあります。
 
そして、マンションの管理規約では、ベランダは一般的に「共用部分」として扱われます。共用部分とは、全ての住人の共用スペースであり、その利用方法については管理組合がルールを定めています。
 
さらに、ベランダは火災時の「避難経路」としての役割も担うことも多くあります。そのため、避難経路を妨げるようなものの設置は禁止されている可能性もあるでしょう。
 

観葉植物が禁止される主な理由

観葉植物がベランダで禁止される理由としては、前記した「避難経路」の問題ももちろんですが、ほかにもいくつか考えられます。
 
例えば、安全性の問題があります。植木鉢やプランターが強風や地震で転落し、ほかの住人や通行人に危険を及ぼす可能性は否定できません。
 
また、外観を保つために、ベランダに私物を置くことを制限するケースもあります。
 
水や土がこぼれることで、下の階に迷惑をかけてしまったり、虫の発生や悪臭の原因となったりする可能性もあるでしょう。
 

規約違反で撤去が求められた場合、どうする?

管理組合から規約違反として観葉植物の撤去を求められた場合、冷静な対処が必要です。
 
具体的には、まずは規約に明記されている内容を確認し、観葉植物の設置に関する具体的な制限事項があるかを調べます。
 
次に、管理組合からの連絡内容を詳細に確認します。問題視されているのが鉢のサイズや設置位置なのか、それとも植物自体の設置が問題なのかなどを把握しましょう。
 
これらを確認し、違反が認められるのであれば撤去の必要がでてきますが、自分に非がないのであれば、撤去が求められている理由や設置場所が避難経路を妨げていないことなどを丁寧に説明し、話し合いの余地がないか相談してみましょう。
 

管理組合との確認後にできる対応策

管理規約や管理組合の指摘を確認したうえで「撤去」が必要と判断された場合でも、撤去の理由次第では代替案も検討できます。
 
例えば、ベランダでの育成が難しくても、室内の窓際などでの栽培は可能かもしれません。また、観葉植物の大きさが問題なのであれば、コンパクトな鉢を利用することで規約に抵触しない範囲で植物を楽しめる場合もあるでしょう。
 
安全性が問題なのであれば、鉢が倒れたり、飛ばされたりしないように固定することで安全性を高められ、問題を解決できる可能性もあります。
 

まとめ

マンションのベランダで観葉植物を育てることには多くの魅力がありますが、管理規約や共用部分の利用ルールを守ることも重要です。
 
観葉植物が規約違反とされる場合でも、あわてずに管理規約や管理組合の意見を確認し、丁寧に対応することで解決の糸口が見つかるかもしれません。
 
植物を育てることで得られる癒しや楽しみは大切なものです。ルールを守りながら、自分らしい住まいの空間を楽しんでいきましょう。
 

出典

国土交通省 マンション標準管理規約(単棟型)
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
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