わが家の子どもは「1人」に対し、義姉の家庭は子どもが「4人」。お年玉の「差額」が地味に気になるので、金額を減らしても大丈夫でしょうか…?
配信日: 2025.01.06 更新日: 2025.01.07
本記事では、子どもの年齢別のお年玉の相場や、こうしたお年玉の金額差への対応方法について解説します。
執筆者:山田麻耶(やまだ まや)
FP2級
子どもへのお年玉の相場
株式会社インテージが実施した「2024年お年玉調査」によると、子ども1人に渡すお年玉の金額について、学齢別で最も多かったのは次のような結果でした。
小学生未満:1000円以下
小学1~3年生:1000円超~3000円
小学4~6年生:1000円超~3000円
中学生:3000円超~5000円
高校生:5000円超~1万円
この調査結果から、子どもの年齢が上がるごとに渡す金額が増える傾向があることが分かります。実際に渡す金額は家庭ごとの事情や地域の習慣などによって異なりますが、小学生以降は1人あたり数千円が相場であるため、渡す子どもの人数が多くなるほどまとまった金額が必要になります。
子どもの人数によるお年玉の差額
記事のタイトルにあるとおり、子どもが1人の家庭と、子どもが4人いる家庭でお年玉の金額を試算してみましょう。金額は前記の相場を参考にし、小学生に3000円、中学生に5000円、高校生に1万円で設定します。年代は、子ども1人の家庭は小学生1人、4人の家庭は、小学生2人、中学生と高校生が1人ずつと仮定します。
小学生1人:3000円
合計:3000円
小学生2人:3000円×2人=6000円
中学生1人:5000円
高校生1人:1万円
合計:2万1000円
子ども1人の家庭では3000円、子ども4人の家庭では2万1000円と、1万8000円の差が生じます。子どもの人数が多いほど、また子どもの年齢が高いほど、お年玉の負担額は増えていくでしょう。
お年玉の金額を減らしても大丈夫?
お年玉は、家庭や地域ごとにある程度の相場があります。その相場を目安にすることで、「うちの子へのお年玉だけ少ない」といったトラブルを避けることができます。そのため、相手へのお年玉の金額を大幅に減らすのは、あまりおすすめできません。
お年玉の支払いが負担なら、相場の範囲内で少しだけ金額を調整するのが良いでしょう。例えば、小学生に渡している3000円を2000円にするなど、無理のない範囲で負担を軽くする方法があります。これなら渡す側の負担を減らしつつ、受け取る側にも違和感を与えにくくなります。
また、親戚間でお年玉のルールについて話し合うのも1つの方法です。例えば、「お年玉をお互いなしにしよう」と決めることで、負担を大きく減らせます。
子どもたちが楽しみにしていることを考えると、「親が直接自分の子どもにお年玉を渡す」形にするのも良いでしょう。親からのプレゼントとしてお年玉を渡せば、子どもたちの楽しみは損なわれませんし、親同士で気を遣う必要もなくなります。
親同士話し合ってお年玉を渡そう
お年玉の額は、家庭や地域ごとの相場を目安にしつつ、無理のない範囲で設定することが大切です。特に親戚間で人数や年齢に大きな差があり、不満や負担を感じている場合、話し合いを通じてルールを決めるのも有効です。
また、親が直接子どもに渡す形にすることで、子どもたちの楽しみを損なうことなく、負担を軽減できます。お互いが納得できる形を探し、楽しいお正月を迎えましょう。
出典
株式会社インテージ 2024年お年玉調査
執筆者:山田麻耶
FP2級