子どもが勝手にスマホゲームに課金……。数万円のカード請求がきました。今回は払いますが、ほかの親は子どものゲームの課金にどれくらい使っているのですか?
配信日: 2025.01.06
また、子どものゲームに毎月どのくらいまでの課金を許可すればよいのか、悩んでいる方もいるでしょう。本記事では、スマホゲームに課金する額の目安や、子どもが高額課金をしてしまった場合の対処法などを紹介します。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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子どもがゲームに課金する金額の平均は?
SMBCコンシューマーファイナンス株式会社(東京都江東区)が15~19歳の学生を対象に実施した「10代の金銭感覚についての意識調査 2023」(調査期間:、2023年7月19日~20日)によると、ひと月あたりのゲーム課金額の平均は3102円で、2022年の同調査より531円増加しています。なお、大学生等の平均は3969円と全体の平均より上でした。
また、ゲームに課金をしたことに後悔している人は24.5%、後悔はないと答えた人は75.5%でした。ゲームに課金する人の多くが、課金して満足感を得ているようです。
オンラインゲーム課金に関する相談は増加傾向
国民生活センターに寄せられている、オンラインゲーム課金に関する相談は増加傾向にあります。2022年が7219件だったのに対し、2023年は8432件でした。
ピックアップされた相談内容を見ると、子どもが親に無断でゲームに高額課金をしたといった内容も含まれています。なお、2022年に寄せられた相談のなかで、課金者が小学生~高校生までの件数は4024件で、平均課金金額は33万円でした。
現在は、無制限に課金ができるスマホゲームも多いです。未成年が勝手に契約しないように警告は出ますが、それ以上の抑止や禁止はありません。そのため、アイテムやキャラクター欲しさに高額課金をする未成年が後を絶たないのが現状です。
未成年が高額課金した場合でも取り消せない可能性がある
18歳未満の未成年の場合、親の同意を得ずに契約をすると民法で定められた「未成年者取消権」を根拠に請求を取り消せます。しかし、子どもが親のアカウントでゲームにログインした場合、「未成年が課金をした」と証明することが難しくなります。未成年が課金したと証明できないと、返金が認められない場合もあります。
契約を解除したスマホでも、クレジットカードを登録しているスマホなら、課金される可能性があります。子どもにスマホを渡す場合はクレジットカードの情報を消しておく、課金ができないようにするなどの対処が必要です。
子どもの高額課金を防ぐ対策方法
子どもの高額課金を防ぐには、ペアレンタルコントロール機能の設定やクレジットカードへのアクセスを難しくすることが有効です。ペアレンタルコントロール機能を設定すれば、保護者が子どものスマホ利用に制限を設けられます。
また、子どもは親のやることをよく見ているため、パスワードを容易に突破してしまうケースも珍しくありません。子どもの課金を防ぐには、「パスワードを複雑なものにする」「パスワードを定期的に変更」「二段階認証の設定」「子どものスマホにクレジットカード情報を登録しない」「課金するときにパスワード認証を必要とする設定にする」などといった対策が必要です。
子どもにスマホを持たせる際は課金できないよう対策が重要
クレジットカードでの課金は、お金を使っている実感が薄いため「気が付いたら高額な課金をしていた」といったケースも珍しくありません。また、ゲーム以外にも配信に「投げ銭」という名の課金をする子どももいます。
クレジットカードを無断で使用されても、基本的にはカード契約者に過失がなければ補償・返金が可能です。ただし、明らかに推測されやすい暗証番号の設定や、カードの裏面に暗証番号を書いていたなどの「管理不足」と判断された場合は、補償されない可能性もあります。子どもにスマホを持たせる場合は必ず、課金できないように対策をしましょう。
出典
SMBCコンシューマーファイナンス株式会社 10代の金銭感覚についての意識調査 2023
独立行政法人国民生活センター オンラインゲーム(各種相談の件数や傾向)
独立行政法人国民生活センター 子どものオンラインゲーム 無断課金につながるあぶない場面に注意!!(発表情報)
東京都 東京くらしWEB 未成年者契約の取消し
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
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