「夜間はハイビーム運転すべき」と思っていたら、ずっとハイビームのままだと「罰金」と聞いてビックリ! 違反になるのはどんなとき? ロービームとの使い分けも解説
配信日: 2025.01.08 更新日: 2025.01.09
本記事では、ハイビームとロービームの違いや法律上のルール、ハイビームとロービームの使い分けについて解説します。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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ハイビームとロービームの違いとは?
ハイビームとロービームの基本的な違いについて警察庁のサイトを参考にポイントを押さえておきましょう。
まずハイビームですが、遠くまで照らすためのライトで、約100メートル先までの視認性を確保します。遠くまで照らしますので、対向車や歩行者などの発見が遅れるのを防ぐ効果があります。
続いてロービームですが、約40メートル先といった手前を照らすためのライトです。対向車や先行車の運転者に配慮し、まぶしさを軽減する際に使用します。
夜間の走行はハイビームが基本だが例外もある
意外に思うかもしれませんが、日本の道路交通法では、夜間走行時はハイビームを基本とすることが義務付けられています。
具体的には第52条にて、「夜間(略)、道路にあるときは、政令で定めるところにより、前照灯、車幅灯、尾灯その他の灯火をつけなければならない」とあります。
この条文の「前方を明るく照らす」とは、基本的にはハイビームを指します。ただし、ハイビームの使用は無制限ではなく、例外も存在します。
ハイビームのままだと「減光等義務違反」となるかも
ハイビームを使い続けることで、対向車や前を走る車の運転者に迷惑をかける場合があります。このため、道路交通法ではすれ違いや先行車がいる場合の「減光義務」が課されています。
そして、「減光義務」に違反した場合、普通車であれば違反点数1点がつき、6000円の反則金が科されます。
ハイビームとロービームの使い分け
ハイビームとロービームは具体的にはどのように使い分けるべきでしょうか? シチュエーションごとに解説します。
対向車がいるとき
対向車が接近してきた場合は、すぐにロービームに切り替えましょう。ハイビームを続けると相手の視界を妨げ、事故の原因となる可能性があります。
前方を走る車に追いついたとき
前方車両のミラーにハイビームの光が映り込むと、ドライバーにとって非常にまぶしくなります。このような場合もロービームに切り替えて配慮しましょう。
街灯や照明が十分な道路
街灯が整備され、視認性が確保されている場合は、ロービームで十分です。無駄にハイビームを使用しないほうが良いでしょう。
街灯がなく車がない道路
暗い道で対向車や先行車がいない場合、ハイビームで視界を確保しましょう。ただし、対向車が見えた時点で減光する必要があります。
まとめ
夜間運転では、道路交通法に基づきハイビームが基本とされていますが、状況に応じたロービームへの切り替えが求められます。
減光等義務違反は違反点数がつき、罰金の対象にもなりますので、周囲の状況に注意を払いながら適切にハイビームを使用しましょう。
出典
警察庁 ハイビームの上手な活用で夜間の歩行者事故防止
e-Gov 法令検索 道路交通法
警視庁 反則行為の種別及び反則金一覧表
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
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