「マイナ保険証」登録解除申請が増えている?申請者にとってのメリット・デメリットとは?

配信日: 2025.01.11

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「マイナ保険証」登録解除申請が増えている?申請者にとってのメリット・デメリットとは?
政府が進める、マイナンバーカードと健康保険証を一体化させたマイナ保険証ですが、2024年10月からマイナンバーカードと健康保険証の紐づけ解除が誰でもできるようになったことから、マイナ保険証の登録解除をしている人も一定数いるようです。マイナ保険証の利用にはたくさんのメリットがありますが、一方で利用者が感じているデメリットが登録解除に影響していると考えられます。
 
そこで本記事では、マイナ保険証ができた背景や利用により得られるメリット、さらに利用者が感じているデメリットについて解説します。
FINANCIAL FIELD編集部

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マイナ保険証誕生の背景

マイナ保険証誕生の背景には、日本の医療制度が抱える悩みを解決し、医療現場での効率化や医療の質向上を図るという目的があります。
 
従来の健康保険証では、引っ越しや転職のたびに保険証の切り替えが必要など手続きの煩雑さや、医療機関同士で診療情報や薬剤情報の共有が難しいことなどが問題視されてきました。これまで、過去の健診情報や服用している薬の情報をその都度確認したり、健康保険証の情報を目視して入力していったりなどの対応が必要でした。
 
しかし、マイナ保険証を利用することで健康保険の資格情報や診療履歴などがオンラインで分かるようになるため、医療機関の負担が減り、より効率的な運営が行えるようになります。
 

利用者にとってのメリット

利用者にとっても、医師や薬剤師に正確な情報を共有できよりいい医療が受けられる、毎年の健診結果を確認しやすくなり健康維持につながるなどのメリットがあります。さらに、窓口で限度額以上の支払いが不要になる、マイナポータルとe-taxを連携することで確定申告の医療費控除に使用するデータを自動入力できるなど、多くのメリットがあります。
 

マイナ保険証利用者が感じているデメリットとは?

マイナ保険証について利便性を感じている人がいる一方で、セキュリティー面での不安を持つ人も一定数いるでしょう。マイナンバーカードには氏名・生年月日・住所を始めとした個人情報が集約されており、情報漏えいや不正利用の心配をする人もいると考えられます。
 
マイナンバーカードについているICチップには、利用者の医療に関するプライバシー性の高い情報は含まれておらず、本人の同意を得たうえで医療情報へアクセスできる仕組みです。医療機関や薬局は、あくまで患者の医療情報のみを確認でき、税金・年金などの医療に関係のない情報にはアクセスできないようです。そのため、万が一マイナ保険証を紛失した場合でも医療情報などのプライバシー性の高い情報が流出することはなく、不正に情報を読みだそうとするとチップが壊れる仕組みになっています。
 
さらに、マイナ保険証(マイナンバーカード)を使用した手続きには、顔認証か4桁の暗証番号のどちらかが必要です。暗証番号は3回間違えるとロックがかかるため、他人がマイナンバーカードを使って手続きすることはほぼ不可能でしょう。
 

マイナ保険証の発行は手数料がかかる?

マイナ保険証はすでに発行されているマイナンバーカードに保険証機能を付加する仕組みです。マイナ保険証を発行する際に手数料はかかりません。
 
マイナンバーカードをまだ持っていない場合、初回交付時には手数料がかかりませんが、紛失や破損などによる再発行は1000円~2000円程度、手数料がかかってしまうケースもあるので注意しましょう。
 

マイナ保険証はセキュリティー面や不正利用対策がされている

マイナ保険証は、利用者の利便性の向上と医療機関の効率化を目的としており、利用者にとっても医療機関にとっても多くのメリットがあります。セキュリティー面での不安を持つ人も一定数いることが考えられますが、実際にはマイナ保険証そのものに医療情報などの個人に関する情報が含まれているわけではありません。本人の同意を得たうえで、初めて医療情報にアクセスできる仕組みになっています。
 
万が一マイナ保険証を紛失した場合には、マイナンバー総合フリーダイヤルで24時間365日一時利用停止も受け付けています。厚生労働省や政府広報オンラインのサイトに詳細情報が掲載されていますので、マイナ保険証の利用に不安を感じている人は一度確認してください。
 

出典

厚生労働省 マイナンバーカードの健康保険証利用のメリット
政府広報オンライン マイナ保険証2024年12月、マイナ保険証を基本とする仕組みへ ④マイナ保険証の安全性は?
厚生労働省 マイナンバーカードの健康保険証利用方法
地方公共団体情報システム機構 マイナンバーカード 総合サイト 申請方法について Qマイナンバーカードの交付申請に手数料はかかりますか?
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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