4月から社会人になります。実家から職場まで「往復3時間」かかるのですが、貯金するなら実家から通う方がよいですよね?

配信日: 2025.01.11

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4月から社会人になります。実家から職場まで「往復3時間」かかるのですが、貯金するなら実家から通う方がよいですよね?
社会人になるタイミングで実家を出て一人暮らしをするべきか、貯金のために実家暮らしを続けるべきかで悩まれる人もいらっしゃるでしょう。特に、実家からだと職場まで距離があり、通勤に何時間もかかる場合などは、職場の近くで一人暮らしをした方がいい場合もあるかもしれません。
 
本記事では、実家から職場まで往復3時間かかる場合の交通費と、都内で一人暮らしする場合にかかる費用の平均を比較するとともに、実家暮らしと一人暮らしそれぞれのメリット・デメリットもご紹介します。
FINANCIAL FIELD編集部

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往復3時間の通勤にかかる交通費はどのくらい?

職場から実家まで往復3時間、つまり片道1時間半の距離だとどのくらい交通費がかかるのか確認してみましょう。もちろん、使用する交通機関や、交通機関に乗車している時間の長さにもよりますが、今回は鎌倉から新宿まで通勤する場合を例に挙げてご紹介します。
 
鎌倉駅から新宿駅までJRで行くのに1回乗り換え、片道1時間10分で到着するとします。実家から鎌倉駅まで、新宿駅から職場までの距離を徒歩で移動するとして合計1時間半、往復だと3時間かかると考えると、かかる交通費は定期代の1ヶ月2万5730円です。
 
ただし、会社によっては交通費が支給されることもあります。全額支給なのか一部支給なのかは会社によって異なるため、事前によく確認しておきましょう。もし全額支給であれば、交通費の自己負担はないでしょう。
 

都内で一人暮らしする場合にかかる平均費用

次に、都内での一人暮らしにかかる平均費用を確認してみましょう。総務省統計局の「2023年家計調査(家計収支編)」によると、大都市における単身世帯の1ヶ月の消費支出は表1のようになっています。
 
表1

項目 金額
食料 4万4038円
光熱・水道 1万1992円
家具・家事用品 5904円
被服及び履物 5009円
保健医療 7705円
交通・通信 2万1007円
教養娯楽 2万494円
その他の消費支出 3万514円

出典:総務省統計局「2023年家計調査(家計収支編)」を基に筆者作成
 
住居費は払っていない人のデータも含まれているので除外すると、合計14万6663円です。これに、東京都新宿区におけるワンルーム物件の家賃相場である8万円をプラスすると、約22万7000円が月々に必要な費用と考えられます。職場の近くに部屋を借りて交通費がかからないようにした場合は「交通・通信費」が安くなるため、支出はもう少し減ると考えられます。
 

貯金したいのであれば実家暮らしの方がいい?

会社から交通費が支給されない場合、月々2万5000円以上の交通費を負担しながら実家から通い続けるか、それとも職場の近くで一人暮らしをするかは人それぞれの考え方にもよるでしょう。
 
職場の近くで一人暮らしをすれば通勤にかかる時間を大幅に短縮できるため、自由に使える時間は増えるはずです。また、自分のリズムで生活できることや、友人を招きやすいことなどのメリットもあります。しかし、実家暮らしだと家賃がかからないことや、生活費の負担も減らせる可能性があることなどを考えると、貯金しやすいといえるでしょう。
 
しかし、実家を出るタイミングとしては「進学」の次に「就職」が多いようなので、これを機に一人暮らしを始めることを検討してみてもいいかもしれません。
 

一人暮らしをして交通費を節約するか、実家から通い続けて貯金を増やすかは考え方次第

社会人になるにあたって、職場まで往復何時間もかけて実家から通うべきか、それとも職場の近くに部屋を借りて一人暮らしをするかで悩まれることもあるでしょう。
 
例えば、実家から職場まで往復3時間かかる場合、月2万円以上の交通費がかかることもあります。会社から交通費が支給されないとなると自己負担しなければならないため、職場の近くで一人暮らしをして自由に使える時間を増やした方がいいと考える人もいるかもしれません。
 
しかし、実家に住み続けた方が家賃や生活費の負担が少なくなる可能性がある分、貯金はしやすいでしょう。
 
どちらを選ぶかは人それぞれの考え方次第なので、慎重に検討することをおすすめします。
 

出典

総務省統計局 政府統計の総合窓口(e-stat)家計調査/家計収支編 単身世帯 詳細結果表 (2023年)第3表
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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