宝くじで「1億円」当たっても、受け取らない人がいるのはナゼ? 令和5年度は「100億円」が支払期限切れに! 考えられる理由とは?

配信日: 2025.01.11

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宝くじで「1億円」当たっても、受け取らない人がいるのはナゼ? 令和5年度は「100億円」が支払期限切れに! 考えられる理由とは?
宝くじで当せんしても、当せん金を受け取らない人がいます。宝くじ公式サイトの公表内容によると、少なくとも平成29年度から令和5年度までの毎年、未換金分が約100億円分も発生しています。少額の当たりくじから高額なものまであり、令和5年度では4億円以上の当せん金が1本、1億円以上の当せん金が7本ありました。200万円以上の高額時効当せん金については合計で20億円を超えています。
 
「当てたくて買ったのでは?」と思われるのに、受け取らないのはなぜなのでしょう。当たったらうれしいのに、何か重大な理由があるのでしょうか。本記事では、宝くじに当せんしたのになぜ受け取らない人がいるのか、その理由と可能性について紹介します。
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当たり券はどこで交換できる?

1万円以下の当せん金のみであれば、全国の宝くじ売り場で交換可能です。10万円以下の当たり券は10万円マークのある宝くじ売り場でも受け取れます。ただし、数字選択式宝くじの当せん金は、専用の端末機がある数字選択式宝くじ取扱売り場でのみ受け取れます。
 
そのほかの場合は、みずほ銀行本支店(一部を除く)で交換できます。少なくとも1口あたり50万円を超えると、みずほ銀行での交換になります。
 

受け取れない理由:交換期限の認識不足

宝くじには換金期限があり、券面に記載されています。支払い開始日から1年以内が期限です。それを過ぎると当せん金を受け取れなくなります。「期限まで余裕があるからそのうち換金しよう」と思っていて、期限を勘違いしてしまったというケースも考えられます。
 
また、高額当せんの場合はみずほ銀行で受け取ることになるので、平日の窓口営業時間に出掛ける必要があります。期限を確認し、スケジュール調整をして確実に交換するようにしましょう。
 

受け取れない理由:プレッシャー

日本では宝くじの当せん者の名前は公表されていませんが、当たった金額が大きいと、プレッシャーや不安感も大きくなるのかもしれません。家族をはじめ周囲の人との人間関係が良くない状況にある場合、当せんを感づかれてしまうと一体どうなるのか? そうでなくても、個人情報が漏れて犯罪に巻き込まれるのでは? という不安もあるでしょう。高額当せんすると、想像を絶するプレッシャーが押し寄せるのかもしれません。
 

受け取れない理由:受け取りについての認識不足

国内で販売される宝くじの賞金は、非課税所得です。高額当せんであっても税金はかかりません。しかし、高額所得だから高額な税金が課せられるのでは、と思い違いにしているケースも想定されます。
 
また、職場など団体で購入した券が当せんした場合、当せん金は均等に分配する必要があります。ネットでの共同購入であれば手続きは簡単ですが、売り場で買った当せん券を銀行で受け取る際には、購入者全員分の本人確認書類が必要です。みんなの取りまとめが大変で受け取りを諦めた、という可能性も考えられます。
 

受け取れない理由:宝くじ券の紛失や未確認

そもそも紛失や廃棄などにより券が手元になく、当せん番号を確認できなかった可能性もあります。宝くじ券の現物がないと、当せん金を受け取ることができません。見つからないまま、時効を迎えてしまうケースも考えられます。駅・列車での忘れ物の中に宝くじや馬券が入っていた、という話もあります。
 

受け取れない理由:あたりくじが購入されていない

発売日に大行列のできる宝くじであっても、毎回、全てが売り切れるわけではありません。売れ残りの券は、販売が締め切られると全国から回収・整理されます。そのため、売れ残りがあったとしても抽せん会時点では存在しない状態です。これら処理された売れ残りの中に、当せん番号が含まれていた可能性もあります。
 

せっかくの当せん金は逃さずに

宝くじに当せんしても受け取らない理由は、交換期限の誤認や番号の未確認、紛失など、さまざまな理由が考えられます。期限を過ぎた当せん金は「時効当せん金」となりますが、ムダになって消えてしまうことはありません。全額が各都道府県や指定都市に納められ、公共事業や福祉活動、教育施設や防災対策、地域振興などに活用されます。
 
しかし、せっかくの当せん金です。当たった場合は、ぜひ期間内に手続きを行いましょう。
 

出典

宝くじ公式サイト 時効当せん金について
宝くじ公式サイト 令和5年度の時効当せん金は100億円
みずほ銀行 当せん金の受取方法
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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