高校を卒業する息子に「ターボ」の軽自動車をおねだりされた! ターボ車は「ノンターボ」仕様の同じ車種と比べて「維持費」は「安い」のでしょうか?

配信日: 2025.01.17

この記事は約 3 分で読めます。
高校を卒業する息子に「ターボ」の軽自動車をおねだりされた! ターボ車は「ノンターボ」仕様の同じ車種と比べて「維持費」は「安い」のでしょうか?
普通車よりも比較的小回りが利き、免許取り立ての人でも運転がしやすいとされている軽自動車ですが、普通車に比べるとパワー不足は否めないでしょう。しかしターボ車であれば、ノンターボ車と比較してパワーが向上するため、力強い加速ができる可能性があります。
 
本記事では、ターボエンジンの特徴とともに、ノンターボ車と比べ費用面で違いがあるのかについて解説します。
FINANCIAL FIELD編集部

執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)

ファイナンシャルプランナー

FinancialField編集部は、金融、経済に関する記事を、日々の暮らしにどのような影響を与えるかという視点で、お金の知識がない方でも理解できるようわかりやすく発信しています。

編集部のメンバーは、ファイナンシャルプランナーの資格取得者を中心に「お金や暮らし」に関する書籍・雑誌の編集経験者で構成され、企画立案から記事掲載まですべての工程に関わることで、読者目線のコンテンツを追求しています。

FinancialFieldの特徴は、ファイナンシャルプランナー、弁護士、税理士、宅地建物取引士、相続診断士、住宅ローンアドバイザー、DCプランナー、公認会計士、社会保険労務士、行政書士、投資アナリスト、キャリアコンサルタントなど150名以上の有資格者を執筆者・監修者として迎え、むずかしく感じられる年金や税金、相続、保険、ローンなどの話をわかりやすく発信している点です。

このように編集経験豊富なメンバーと金融や経済に精通した執筆者・監修者による執筆体制を築くことで、内容のわかりやすさはもちろんのこと、読み応えのあるコンテンツと確かな情報発信を実現しています。

私たちは、快適でより良い生活のアイデアを提供するお金のコンシェルジュを目指します。

ターボ車の魅力は加速性能と走行の快適さ

ターボ車の最大の魅力は、力強い加速性能といえるでしょう。軽自動車はそもそも660シーシー以下と排気量が小さく制限されています。そのため、日常走行でも坂道の多い場所ではパワー不足を感じる可能性があります。
 
また、高速道路や自動車専用道路のように制限速度の速い道路を走る場合にもパワー不足がストレスにつながるかもしれません。
 
このようなパワー不足を補う効果があるエンジンが、過給機の1つである「ターボチャージャー」を搭載したターボエンジンです。過給機とは、エンジンに圧縮した空気を送り込む装置のことで、より多くの空気をエンジンのシリンダ内に送り込めるとされています。
 
そのため、同じ排気量のエンジンでもより高い出力を引き出せると考えられているようです。自然吸気でパワーの弱い軽自動車のエンジンでもターボ車であれば、力強く走ることができるようになり、走行が快適になる可能性があるでしょう。
 

ターボ車の購入費用はノンターボと比べてどれくらい高い?

ターボ車の購入費用は、ノンターボ車よりも少し高くなる傾向があります。ターボエンジンを搭載するにあたり、ターボ機構そのものを搭載するため部品点数が増えること、ターボの高出力に耐えられるエンジン開発が必要なため、自然吸気エンジン搭載車よりも車両価格は高くなるようです。ターボ車とノンターボ車の価格差を以下の表1にまとめました。
 
表1

自動車メーカー 車名 上段:ターボグレード
下段:車両価格
上段:ノンターボグレード
下段:車両価格
ダイハツ ムーヴキャンバス セオリー Gターボ
176万円
セオリー G
163万9000円
タントカスタム カスタム RS
193万500円
カスタム X
183万7000円

※筆者作成
 

購入費用だけでなくメンテナンス費用で維持費が高くなる

ターボ車のデメリットとしてオイルの劣化が早い傾向があることがあげられます。ターボ車は自然吸気エンジンにくらべ、エンジンの回転数は高くなる傾向があります。そのため、自然吸気エンジンよりも高温となるため、潤滑や冷却の役割をするエンジンオイルの劣化は早くなるとされています。
 
エンジンオイルの交換周期はターボエンジンで5000キロメートル、自然吸気エンジンで1万キロメートルでの交換が目安といわれています。軽自動車の場合、エンジンオイルは約3リットル程度です。
 
エンジンオイルはメーカー、品質、グレードにより価格もバラバラですが、1リットル当たり約1000円とした場合、1回当たりのオイル交換費用はオイル代だけで約3000円です。
 
もし車を5万キロ以上使用した場合、ターボエンジン車で10回、自然吸気エンジン車で5回のオイル交換が必要です。ターボ車の場合3万円、自然吸気エンジン車で1万5000円が最低限必要になり、ターボ車の維持費では、5万キロ走行時点で1万5000円の差が生まれます。
 

ターボ車はノンターボ車より加速性能と走行の快適さは向上するも維持費は少し高くなる

ターボ車は、ターボチャージャーの効果により、同じ排気量のエンジンでもパワーは向上するようです。そのため、坂道や高速道路などでも自然吸気エンジンの車よりも走行の快適さは向上すると考えられます。
 
一方で、ターボチャージャーでエンジンを回すため、自然吸気エンジンよりもエンジン温度は高くなり、エンジンオイルの劣化は早くなる傾向にあります。そのため、エンジンオイルの交換周期は自然吸気エンジンの車よりも短くなり、維持費は高くなるとされています。
 
ターボ車の場合、アクセルワークで速度や加速を調整できるものの、ノンターボ車の場合は後からパワーが欲しくても調整はきかないでしょう。そのため、必要に応じてターボ車を選択しておくとよいかもしれません。
 

出典

DAIHATSU ムーヴ キャンバス
DAIHATSU タント
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

PR
FF_お金にまつわる悩み・疑問 夫の家事への不安に関するアンケート ライターさん募集