娘を私立の中高一貫校に通わせたいのですが、教育費が心配です…毎月5万円ずつ貯金して「400万円」になったのですが、足りるのでしょうか?
配信日: 2025.01.20
今回は、私立の中高一貫校に通う場合にかかる費用の目安や、貯金が足りないときにできる工夫などについてご紹介します。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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私立の中高一貫校の学費は400万円で足りる?
子どもの学費に関しては、文部科学省が公表している「令和5年度子供の学習費調査」に平均額が記載されています。資料によると、私立中学校の学習費総額は467万1589円、私立高校の学習費総額は307万7235円の合計774万8824円です。
もし貯金400万円であれば、私立中学校までは貯金を継続していれば支払える可能性がありますが、高校からは難しいといえるでしょう。仮に中学入学時点で400万円貯金しており、継続して毎月5万円ずつ貯めていたとしても3年間で180万円しか貯まらないためです。
私立高校の費用を中学校の3年間で貯めようと思うと、月に約8万5479円の貯金が必要な計算になります。この額の貯金ができるなら問題ありませんが、難しい場合は中学校に入学する前から月の貯金額を少し増やすとよいでしょう。
もし月5万円の貯金を月6万円にして、小学校1年生~中学校3年生まで貯めたとすると、648万円の貯金ができます。
貯金が足りないときにできること
中高一貫校へ通う場合、学習費以外にも食費や医療費なども発生します。特に、成長期の子どもなら服を頻繁に買い替えなければならない事態にもなりかねません。貯金をする際は、いくら必要なのか、なぜ必要なのかをはっきりさせておくと継続しやすくなるでしょう。
ここでは、子育て世帯が貯金をする際のコツについて解説します。
余分な出費をおさえる
まずは家計を見直して、貯金に回す金額を増やせないか確認しましょう。家計簿をつけていない方は、ノートやアプリを活用して収支をまとめる方法がおすすめです。家計簿をつけることで、どの費用が生活費で多くを占めているかが分かりやすくなります。
収支を把握できたら、節約できるところがないか探しましょう。特に、水道光熱費や通信費、サブスクリプションなどの固定費は節約しやすい項目です。経済産業省資源エネルギー庁によると、45度のシャワーの流す時間を1分間短縮するだけでも、年間でガス代を約2070円、水道代を約1140円節約できるそうです。
利用している機器の種類やメーカーによって節約できる金額は変動する可能性がありますが、比較的簡単な節約方法でしょう。シャワーを流しっぱなしにしない、電気のつけっぱなしをやめるなどは子どもでも挑戦しやすい方法なので、家族で取り組むことがおすすめです。
貯金の目標額を明確にする
「子どもの教育費のため」と貯金の使用用途がはっきりしているなら、いくら貯めるかも明確にできるでしょう。通わせたい学校や塾の費用を事前に調べておき、今から毎月いくら貯めれば目標を達成できるのか逆算します。
定期的に夫婦で貯金状況を確認することで、貯金への意識が高まりやすくなるでしょう。また、不用品が出たらフリマサイトや買い取り業者で売るなど、貯金とは別に工夫をすることでさらに貯金額を増やせる可能性があります。
400万円では足りない可能性があるため工夫が必要
中学校と高校をともに私立で通わせたい場合、合計で774万8824円が必要となる可能性があります。400万円の貯金だけでは、中学校分を賄えても高校の学習費用は支払えなくなることが考えられます。少しでも余裕を持たせるためには、貯金額を増やしたり節約をしたり工夫をしましょう。
家計の見直しで余分な出費を把握するほか、貯金の目標額を明確にして逆算することで、貯金がしやすくなります。家族でできる節約もしつつ、子どもの将来に向けた貯金を始めましょう。
出典
文部科学省 令和5年度子供の学習費調査 2 調査結果の概要 4 幼稚園から高等学校卒業までの15年間の学習費総額 表9 幼稚園3歳から高等学校第3学年までの15年間の学習費総額(18ページ)
経済産業省資源エネルギー庁 省エネポータルサイト 家庭向け省エネ関連情報 無理のない省エネ節約 風呂給湯器
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
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