ICOCAとSuicaって貯まるポイントは違うんですか?関西で「Suica」を使っているのですが、ICOCAの方がいいでしょうか?
配信日: 2025.01.21
この記事では、あまり知られていないICOCAとSuicaで貯まるポイントの違いについて解説します。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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ICOCAとは
ICOCAとは、主にJR西日本が対象地域として指定されている交通系ICカードです。指定エリアであれば全国各地の電車やバスの支払いに利用できる上、ICOCA加盟店では電子マネーとして使用できます。
ICOCAの種類は多種多様で、子ども専用ICOCAや定期券、スマートフォンやApple Watchに対応したものなどがあります。使いやすさを選べる点がICOCAのメリットです。
Suicaとは
Suicaとは、東日本旅客鉄道株式会社(JR東日本)などで販売されている交通系ICカードのことを指します。Suicaの機能もICOCAと同様で、電車やバスでの支払い以外に、電子マネーとして使用が可能です。また、Suicaは利用可能エリアが広く、沖縄を含む全国各地で使用できます。利用者数が多く、最も人気な交通系ICカードであるといえます。
Suicaのポイント
JRE POINT WEBサイトにSuicaを登録すれば、乗車券の購入時や電車利用時にポイントが貯まります。ここではポイントの貯め方について解説します。
入金残高で貯める
リピートポイントサービスとは、Suicaの入金残高で同一の運賃区間を何度も利用するとポイントが貯まるサービスの名称です。10回乗車すると1回分の運賃がポイントとして還元され、以降は運賃の10%が利用ごとに貯まります。運賃が同じであれば利用する駅を問わないため、同じ運賃区間をよく利用する人ほどポイントが貯まりやすいといえるでしょう。
Suicaグリーン券、定期券、新幹線で貯まる
Suicaグリーン券やモバイル定期券の購入、新幹線の利用でポイントを貯められます。
Suicaグリーン券と新幹線の利用では、モバイルSuicaの場合は50円で1ポイント、カードタイプの場合は200円で1ポイントがそれぞれ貯まり、定期券購入時には50円で1ポイントが貯まります。ただし、ポイントがつかないSuicaや利用時の条件などがあるため、事前の確認が必要です。
ICOCAのポイント
ICOCAのポイントはWESTERポイントと呼ばれ、指定条件を満たした電車の利用や買い物でWESTERポイントが貯まります。ここでは、ICOCAのポイントが貯まる条件について解説します。
指定の時間帯で貯まる
時間帯指定ポイントは、指定された区間を指定時間に何度も利用することでポイントが貯まるサービスです。指定区間は、JR京都線、JR東西線の一部を含むJR神戸線、JR東西線の一部を含むJR宝塚線の3区間です。指定時間は、平日の10時~17時と、土日祝日の始発~終電で、4回以上の乗車で運賃の10%が貯まります。
利用回数で貯まる
利用回数ポイントは、同じ運賃の区間を繰り返し利用することでポイントが貯まるサービスです。同じ運賃の区間を11回利用すると、以降1回の利用ごとに運賃の10%が貯まる仕組みで、利用する駅は不問です。
電子マネーで貯まる
ICOCAの加盟店で買い物すると、通常200円で1ポイント貯まります。対象店は幅広く、駅以外にも、街中のショッピングセンターやドラッグストアなども対象です。なお、全国相互利用マークのついた店舗ではICOCAを利用できますが、チャージや電子マネーの使用のみが可能などの条件があるため、利用前に確認しておきましょう。
自分の交通系ICカードの使い方を振り返ってどちらがいいか選択しよう
SuicaはJR東日本が提供する交通系ICカードで、同一運賃区間を10回利用すると1回分の運賃が還元されたり、Suicaグリーン券や新幹線利用、定期券購入によりポイントが付与されたりします。
一方のICOCAは、主にJR西日本が対象地域として指定されている交通系ICカードで、時間帯指定ポイントやICOCA加盟店での買い物によるポイント付与などのサービスが提供されています。ICOCAとSuicaのポイント制度は異なりますが、どちらも交通費の節約に役立つサービスです。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
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