家電量販店で「パソコン」を買った際、勧められるままに「ウイルス対策ソフト」も購入。友人に話すと「いまどきアンチウイルスなんていらないよ」と言われました…。本当でしょうか?
配信日: 2025.01.23
その一方で、パソコンに標準搭載されているセキュリティーがあるため、有料の「ウイルス対策ソフト」は必要ないと考える人もいるようです。「ウイルス対策ソフト」をパソコンにインストールしなくても、問題ないのでしょうか。
当記事では、標準搭載されている「ウイルス対策ソフト」や、有料の「ウイルス対策ソフト」を導入した方がよいケースなどについて解説します。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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目次
「ウイルス対策が不要」という意味では決してない
独立行政法人情報処理推進機構 セキュリティセンターの「コンピュータウイルス・不正アクセスの届出状況[2023年(1月~12月)]」によると、「2023年に寄せられたウイルス等検出数は、前年の104万1775個より45万9153個(約44.1%)少ない、58万2622個」と推移していることが分かりました。
検出数には増減があり、コンピュータウイルスが決してゼロになったわけではありません。そのことから、「ウイルス対策が不要」というわけではないことが分かります。
Windows10やWindows11には無料の「Windowsセキュリティ」が標準搭載されている
Windows10とWindows11には、無料の「Windowsセキュリティ」が標準搭載されています。「Microsoft Defender ウイルス対策」が含まれていて、Windowsを起動した瞬間から保護されるようになっています。
悪意のあるソフトウエア(マルウェア)やウイルス、セキュリティー上のリスクを継続的にスキャンします。
有料のウイルス対策ソフトを導入した方がよいケース
有料のウイルス対策ソフトは、ウイルスチェック以外の機能も搭載している場合があり、総合的にウイルス対策ができます。中にはトラブルの際にサポートしてくれる製品もあり、Windowsセキュリティにはない手厚いサポートも魅力です。
ユーザーは自分にとってどのような機能が必要かをよく検討し、最適なウイルス対策ソフトを導入することが重要です。特に以下のような方は有料のウイルス対策ソフトを導入することをおすすめします。
・インターネットバンキングやオンラインショッピングを利用する方
インターネット上で入金する際は、高いレベルのセキュリティーが求められます。セキュアブラウザやパスワード管理機能を利用して、クレジットカード番号やパスワードなどの個人情報が盗まれないように対策しましょう。
・パソコンをビジネスで使用する方
顧客の個人情報や会社の機密情報などを扱う場合は、ランサムウエアなどからのサイバー攻撃や情報漏えいを防ぐために、より高度なセキュリティー対策が必須になります。セキュリティー不足による事故は、社会的信用を失ったり、企業活動が継続できなくなったりするといった大きな損害につながります。
・ネットゲームをする方
ゲームソフトまたはパソコンゲームの改造データにウイルスが入っている可能性があることから、ネットゲームをする方も、有料のウイルス対策ソフトを導入することが推奨されます。動作の軽い「サイレントモード」や「ゲームモード」が搭載されたウイルス対策ソフトを選ぶとよいでしょう。
有料ウイルス対策ソフトの価格相場は表1の通りです。
表1
商品A | 8500円 |
商品B | 1万2700円 |
商品C | 6800円 |
商品D | 8232円 |
商品E | 4120円 |
※筆者作成(2025年1月時点での税込み価格)
1万円を超える高価なものから、5000円未満で購入できるものまで、価格帯に幅があることが分かりました。
まとめ
Windowsにおいては「Windowsセキュリティ」があらかじめ搭載されており、基本的な対策はとれていることが分かりました。しかし、パソコンの利用用途によっては、有料の「ウイルス対策ソフト」を導入した方がよいケースがあります。ご自身のパソコンの利用用途にあわせたウイルス対策を行うようにしましょう。
出典
独立行政法人情報処理推進機構 セキュリティセンター コンピュータウイルス・不正アクセスの届出状況[2023年(1月~12月)] 1. コンピュータウイルス届出状況 1-2. ウイルス等検出数 1-2-1. 年別推移(2ページ)
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
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