上京後、久しぶりに帰省した大学生の娘と買い物。「1000円のランチは高すぎる」と言っていて色々と心配になりました…。仕送り額を増やすべきでしょうか?
配信日: 2025.01.25
そこで今回は、一人暮らしの学生への平均的な仕送り金額や学生視点から考えたランチ代の費用についてご紹介します。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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目次
一人暮らしの大学生への仕送り、平均額はいくら?
株式会社日本政策金融公庫の「令和3年度『教育費負担の実態調査結果』」によると、令和2年度の一人暮らしの学生への仕送り平均額は、年間90万3000円です。そのため、月に換算すると7万5250円の仕送りを受けています。
同調査によると、10.6%の学生は仕送りをもらっていませんが、一人暮らしの場合はほとんどの学生が仕送りをもらっているようです。割合としては、年間で50万~100万円未満の仕送りを得ている学生が約35%を占めており、家賃や食費などを補っていると考えられます。
大学生の子どもがいる家庭の平均年収
独立行政法人日本学生支援機構の調査によると、大学生の子どもがいる親の平均年収は表1の通りです。
表1
大学形態 | 年収 |
---|---|
国立 | 856万円 |
公立 | 725万円 |
私立 | 838万円 |
平均 | 835万円 |
出典:独立行政法人日本学生支援機構「令和2年度学生生活調査結果」を基に筆者作成
表1より、大学生のいる家庭は月60万~71万円ほど収入を得ていると想定できます。また、月の仕送り金額の平均が、前述の7万5250円のため、収入の約1割を子どもへの仕送りにあてていると考えられます。
大学生が一人暮らしにかかる費用はどれくらいなのか
ある実態調査によると、一人暮らしにかかる費用は1ヶ月あたり12万円ほどであることが分かりました。そのため、平均的な仕送りをもらっている学生は支出の約6割を補えるでしょう。
残りの5万円はアルバイトや奨学金などでまかなって生計を立てていると考えられます。しかし、仕送り金額や1ヶ月あたりの一人暮らしにかかる費用はあくまでも平均であり、部活動でアルバイトができない学生や仕送りが平均より少ない学生もいるでしょう。
そのため、学生のなかにはかなり節約をして学生生活を送っている方もいるかもしれません。
大学生で1000円のランチは高い……?
社会人からみて、1000円のランチはそれほど高くないかもしれません。というのも、社会人の友人同士で女子会などをする際は、1000~3000円程度の予算で考えている方が多い傾向にあるからです。
そのため、親の年齢・立場で考えると、1000円のランチはそこまで高いと感じないでしょう。
一方で、学生の視点では1000円のランチは高く感じる方もいます。学校でお昼ご飯を食べる際はコンビニエンスストアや学生食堂などさまざまな方法がありますが、学食の場合は500円程度でおさえられるためです。
そのため、大学生の立場から考えると、1000円のランチは高いと感じやすいでしょう。
大学生の子どもがいる家庭の平均年収は725万~856万円|子どもの学生生活にあわせて仕送り額や奨学金を検討しよう
大学生がいる家庭の平均年収は725万~856万円です。一人暮らしの大学生の1ヶ月あたりの平均生活費が約12万円、仕送り額が約7万円と考えると、仕送りの金額は決して少なくないでしょう。
ただし、学生生活によっても必要な金額は異なります。例えば、ハードな部活動に参加していれば、部費などが発生するだけでなく、アルバイトに入れる日数も減るため、仕送りだけでは苦しい月もあるかもしれません。
ライフスタイルによって必要な生活費や自身で稼げる金額も異なるため、仕送りの金額は改めて家庭でしっかりと話し合い、双方が納得のできる形にするといいでしょう。
出典
株式会社日本政策金融公庫 子供1人当たりにかける教育費用(高校入学から大学卒業まで)は減少~令和3年度「教育費負担の実態調査結果」~
独立行政法人日本学生支援機構 令和2年度 学生生活調査結果
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
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