【注意】財布の中の「500円玉」が、自販機で何度も戻って来る!→よく見たら「偽造硬貨」だった!? 警察に通報すべき? 見分け方も解説
配信日: 2025.01.25
しかし、中には偽造硬貨が混ざっているケースもあります。もし偽造硬貨を見つけたら、どのように対応したらいいのでしょうか。本記事では、500円玉の偽造硬貨の見分け方と、見つけたときに取るべき行動について解説していきます。
執筆者:渡辺あい(わたなべ あい)
ファイナンシャルプランナー2級
偽造硬貨を見つけたらすぐに通報を
結論から言うと、偽造硬貨を見つけたらすぐに警察に通報するか、警察署に届け出る必要があります。偽造硬貨や偽造紙幣は、作ることは当然犯罪行為ですが、偽物であることを知っていながら使うことも犯罪です。偽造硬貨を作る行為は無期または3年以上の懲役、偽造硬貨を使用する行為も 無期または3年以上の懲役となります。
現在の500円玉硬貨に施されている偽造防止技術
偽造を防ぐため、現在発行されている500円玉には、多くの最新技術が施されています。まず従来と見た目が大きく異なっている2色のデザインは、異なる種類の金属板を組み合わせる「クラッド」と呼ばれる技術と、それをさらに別の金属でリングのように囲む「バイカラー」という複雑な構造によって作られています。
また、外周部には鮮明に見えるように工夫された微細文字加工がされています。
さらに、世界初となる「異形斜めギザ」が採用されていて、従来の斜めギザよりも形状に違いを持たせたり、光の変化や見る角度によって文字が見え隠れする技術も取り入れられています。
硬貨中央の桐のデザインには、複製防止のため「微細点」という穴加工がされ、上下の文字周囲には髪の毛よりも細い微細線を扇状に彫刻するなど、細かく複雑なデザインにすることで、偽造を難しくしているのです。
偽造硬貨の特徴
500円玉硬貨は、過去に何枚も偽造硬貨が見つかっています。その特徴として次のものがあります。
・文字および模様に一部欠けがある
・線や文字が不鮮明である
・色が異なっていたり、光沢がない
・ギザに乱れがある
・自動販売機では使用できないことが多い
最新技術の採用によって、硬貨は精密になって偽造が難しくなっているとは言え、残念なことに偽造の技術も上がっているようです。いずれにせよ、所持している硬貨に違和感を覚えたら一度細部まで見て確認するようにしましょう。
偽造硬貨を見つけたら、使用はせず通報を
日本の硬貨や紙幣には偽造防止の最新技術が多く採用されており、偽造が難しくなっていますが、偽造硬貨や偽造紙幣がなくなっているわけではありません。自販機に通らないお金や、違和感を覚えたお金はよく確認し、もし「偽物かも」と思ったら、すぐに警察に相談するようにしましょう。
出典
財務省 偽物のお金(偽札・偽貨)を作ったり、偽物のお金やコピーしたお金を使用したりするとどうなりますか
独立行政法人造幣局 貨幣の偽造防止技術
財務省 新500円貨のこれまでの偽造について
執筆者:渡辺あい
ファイナンシャルプランナー2級