ポストに入っていた「無料で不用品を回収します」というチラシ。廃品を処分するにはお金がかかるのに、なぜタダでできるの?

配信日: 2025.01.29

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ポストに入っていた「無料で不用品を回収します」というチラシ。廃品を処分するにはお金がかかるのに、なぜタダでできるの?
ポストにチラシが入っていたり、町中を大音量で巡回したりしている廃棄物回収業者を見かけたことがある人もいるでしょう。しかし、このような業者は違法業者である可能性が高いため、利用には注意が必要です。
 
そこで今回は、本来処分するのにお金がかかる廃品を「無料回収」とうたっている業者はなぜ無料で回収できるのかを解説します。家庭から出た廃品・不用品を安全に処分する方法についてもご紹介しますので、不用品の処分予定がある人はぜひ参考にしてください。
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「無料回収」とうたっている業者はなぜタダでできるのか?

不用品の廃棄は「一般廃棄物処理業」の許可を持っている業者でなければ行えません。無許可の業者に廃品・不用品の回収を依頼すると、何らかの形でリユースや再販売して利益を得ているようです。
 
もうけにならなかった部分の廃品の処理にはお金がかかりますが、無料で回収している業者は処分にお金をかけないために不法投棄をしたり、無料といいながらあとから高額の費用を請求したりするケースもあるようです。
 
経済産業省によると、無許可の廃棄物回収業者による不法投棄や高額な料金を請求された事例も報告されています。不法投棄などがあった場合、違法業者だけでなく依頼者も責任を問われる可能性がありますので十分に注意しましょう。
 

安全に廃品・不用品を処分する方法

違法業者にだまされることなく、家庭で出た廃品や不用品を安全に処分するためには正しい知識を身につけることが大切です。ここでは廃品や不用品の正しい処分方法について解説します。
 
あらかじめ確認しておくことで、トラブルに巻き込まれる可能性が低くなるでしょう。
 

お住まいの市区町村のルールに従う

家庭で出た廃品や不用品は、お住まいの市区町村のルールに従い適切な方法で処分しましょう。
 
特に、リサイクル法の対象品目である家電4品目(エアコン・テレビ・冷蔵庫・冷凍庫・洗濯機・衣類乾燥)は、家電リサイクル法に基づいた処分が必要です。リサイクル券の購入があらかじめ必要ですが、テレビなどを購入した家電販売店に処分を依頼できることもあります。
 
不用品の処分で不明点がある場合、まずは市区町村の窓口に問い合わせるようにしましょう。
 

一般廃棄物処理業者に依頼する

家庭から出た廃品や不用品が大量にある、大きくて自分で運べないなどの場合には、市区町村に登録されている一般廃棄物処理業者に処分を依頼しましょう。連絡先は市区町村のホームページや窓口から問い合わせることができます。複数社から見積をとって、作業内容や料金、追加料金やキャンセル料がかからないかも確認しておくと安心です。
 
万が一高額な料金を請求された場合は支払いを断り、消費生活センターなどの専門機関に相談するようにしましょう。
 

違法業者が無料で廃品や不用品を回収できるのは不法投棄や、あとから高額な料金を請求している可能性があるため

家庭から出る廃品や不用品の処分には、本来適切な費用が必要です。無許可の業者が無料で回収できる背景には、リユースや転売による利益目的のほか、不法投棄やあとから高額請求されるといったリスクが潜んでいます。
 
違法業者にだまされないためにも、あらかじめ廃品・不用品の正しい処分方法を確認しておくことが大切です。市区町村のルールに沿って処分をしていれば、違法業者に依頼してトラブルに巻き込まれる可能性も低くなります。まずは市区町村のホームページを確認して、廃品・不用品は適切に処理するようにしましょう。
 

出典

経済産業省 廃家電や粗大ごみなど、廃棄物の処分に「無許可」の回収業者を利用しないでください! Q2.なぜ「無許可」の廃棄物回収業者に廃棄物の処分を依頼してはいけないのですか?
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
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