老眼鏡を「眼鏡店」で購入する夫に「100均でいいのでは」と思ってしまいます…なにが違うのでしょうか?
配信日: 2025.01.30
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また、「量販店(100円ショップ、ドラッグストアなど)」で購入している方は15.2%、「その他の雑貨・文具店」は3.6%であり、眼鏡は眼鏡店での購入が主流といえるでしょう。しかし、眼鏡を使わない人からすれば「なにが違うのだろう」と疑問に感じるかもしれません。
今回は、老眼鏡の購入について、眼鏡店と100円ショップの違いを解説します。
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執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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眼鏡店では視力検査やフィッティング調整などを受けられる
1つ目の違いは、視力検査やフィッティング調整などの有無です。眼鏡店で購入する際は、購入者の視力を測定したうえで、顔の形にフィットさせるための調整を受けられます。一方、100円ショップでは、視力検査やフィッティング調整は行われません。
多くの場合、視力は左右で異なります。最適なレンズを見つけるためには、左右それぞれの状態を確認し、さまざまなレンズの組み合わせを試す作業が必要です。
また、眼鏡のレンズは、中心が最も見えやすいとされます。眼と眼のあいだの距離は人それぞれのため、フィッティング作業を行い、眼の中心とレンズの中心が直線上になるよう調整するようです。
度数やフィッティングが調整されていない老眼鏡を使うと、眼精疲労を引き起こすおそれがあるとされます。こうした事情からか、同調査では「使用頻度が最も高い眼鏡の価格帯」として、約60%が1万円以上と回答しています。一方、1000円以下と回答した人の割合は3.2%です。
ただし、視力検査やフィッティング調整を受ける分、眼鏡店での購入は時間がかかるようです。時間に余裕がない場合などは、100円ショップの方が利用しやすいかもしれません。
眼鏡店の方がフレームの種類が豊富とされる
2つ目の違いは、フレームの種類です。100円ショップよりも眼鏡店の方がフレームの選択肢が多いとされ、なかには3500種類以上のフレームを扱う眼鏡店もあります。
なお、同調査によれば、「度ありの眼鏡選びで重視すること」に対する回答は「フレームのデザイン」が最多(76.6%)でした。老眼鏡を眼鏡店で購入する人は、フレームの選択肢の多さを重視しているのかもしれません。
価格はどれくらい違う?
眼鏡店と100円ショップでどれくらい価格が違うのか、気になる人もいるでしょう。
総務省の2023年の「小売物価統計調査(動向編)」によると、東京都区部での眼鏡の目安価格は、2万5987円です。したがって、100円ショップの260倍前後という計算になります。老眼鏡がどのようなものか知りたい人や、使う機会が限られる人などは、100円ショップで購入するといいかもしれません。
ただし「小売物価統計調査(動向編)」の目安価格は、東京都区部に限ったものです。また、近視用眼鏡と老眼鏡では目安価格が異なる可能性もあります。事実、老眼鏡を1万円以内で販売する眼鏡店もあるようです。
眼鏡店と100円ショップの違いは、調整の有無とフレームの種類など
眼鏡店と100円ショップでは、視力検査やフィッティング調整などの有無や、フレームの種類などが異なるようです。とくに、度数やフィッティングの調整には、利用者の眼精疲労を予防する目的があるとされます。こうした事情も背景にあってか、「使用頻度が最も高い眼鏡の価格帯」として約60%の人が1万円以上と回答しています。
一方、100円ショップで老眼鏡を買うメリットは、短時間で手に入ることと価格が安いことのようです。老眼鏡がどのようなものか知りたい人や、使う機会が限られる人などは、100円ショップで購入するといいかもしれません。
出典
株式会社ジンズ メガネ白書2023 (12、15、29ページ)
総務省統計局 政府統計の総合窓口(e-Stat) 小売物価統計調査(動向編) 第1表 眼鏡
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
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