子どもが来年には小学生。今からしておくべきお金の準備とは?

配信日: 2019.06.21

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子どもが来年には小学生。今からしておくべきお金の準備とは?
進級・進学の時期には普段より多くのお金がかかってきます。中でも進学の際は、環境が変わり、新しく必要になるものも出てくるのでその分多くのお金を準備しておく必要があります。
 
来年入学するお子さまのいらっしゃるご家庭では、まだ1年近く先のことと思っているかもしれません。しかし、直前になって慌てないよう、今から準備していくことが大切です。
 
柴田千青

執筆者:柴田千青(しばた ちはる)

1級ファイナンシャル・プランニング技能士、CFP(R)認定者

2級DCプランナー/精神保健福祉士/キッズ・マネー・ステーション認定講師/終活アドバイザー

小美玉市教育委員
出産を機にメーカーの技術職から転身。自身の資産管理や相続対策からお金の知識の重要性を知り、保険などの商品を売らないFPとして独立。次世代に伝えるための金銭教育活動とともに、セミナー講師・WEB記事を中心とした執筆・個別相談などを行う。

小学校入学にはどんなお金がかかる?

まず始めに、小学校入学にはどんなお金がかかっていくかを知っておきましょう。入学を予定している学校にもよりますが、学校生活に必要なものは説明会などでリストを渡されると思います。揃えるものの多さにうんざりしてしまうかもしれませんね。
 
文房具など一つひとつは少額でも、鉛筆や消しゴム、色鉛筆、ハサミ、のり、定規に、それらを入れる筆箱と、数が積み上がってくると数千円になることもあります。
 
また、体操服や上履き、通学用の靴など、一つが数千円するものは洗い替えのため複数用意していくと、数万円かかってしまうこともあるでしょう。
 
また、小学校でよく使うランドセルは、数万円から10万円くらいまで価格に幅があります。5万円前後のものがよく買われているそうです。これらを合わせると、入学準備の物品の購入に10万円程度はかかってきます。
 
私立の小学校に行く場合には、こういった準備用品の他に、入学金や受験料、受験のための習い事など、多額のお金がかかっていきます。今回は、公立小学校への入学を中心に述べることにします。
 

購入するものは何かをしっかり確かめましょう!

お金の準備というと、いくらかかるかが気になるところですが、買うものの内容をしっかり確かめることも大切です。
 
鍵盤ハーモニカなどの楽器や、算数セットなどは「学校指定のものを」と言われる場合があるため、入学準備用品売り場に並べてあっても購入は見合わせておいたほうが無難です。
 
入学説明会の時に指定品の購入を行うこともありますし、そこで揃わないものは、説明会などで詳しい内容を確かめておいたほうが無駄買いを防げます。
 
例えば、「キャラクターものを避ける」とか、「濃さやマス目の大きさに指定があった」など、鉛筆やノートにも細かい決まりがあり、買い直しをしなければならないということもありえます。
 
自らお店で購入するものには何があるのか、また、どんなものを選ばなければならないかは、よく確かめてから買うようにしましょう。お金の準備のためには、情報を集めることも必要です。
 
事前にどんなものが必要か調べていくと、道具や服などのリサイクルや、使わなくなった上級生から譲ってもらえるといった情報も集まってくるかもしれません。
 

お金のかかるタイミングに注意!

最終的には入学までに準備できればよいのでしょうが、入学説明会と同時に指定品の販売があったり、好みのものを早めに買っておいたほうがよい可能性もあります。そのため、入学説明会が行われる1~2月には、10万円程度の出費があるものとして準備をしておきましょう。
 
入学祝い金をあてにしていると、購入に間に合わない可能性もあるので、まずは自力で準備しておくようにしてください。
 
近年、購入時期の早まってきているランドセルについては、もっと早い時期、夏くらいにはその購入費用(購入するものによりますが5万円程度)を準備しておく必要があります。
 
なお、説明会の時の購入は、現金でつり銭なしでと言われることもあるので、現金かつ小銭の用意もしておくとよいでしょう。
 

入学後にもお金がかかっていくことを忘れずに!

入学前には準備での出費も多くなりますが、入学してからも給食費、教材費、PTAの会費などさまざまなお金がかかってきます。子供の学習費調査(※)によると、公立の小学校でも学校教育費と給食費をあわせて年間10万円強のお金がかかっています。
 
月払いや学期ごとにまとめてだったり、口座振替を利用したりと、学校ごとに集め方は違うと思います。その確認とともに、公立の小学校でも思っているよりお金がかかることがあることを知り、しっかり準備していくようにしましょう。
 
義務教育である小学校については、公立ならあまりお金がかからないと考えている人もいますが、無償なのは授業料や教科書代だけです。服装や独自で設定する教材、給食費など、意外とお金がかかることは覚えておいてください。
 
出典:(※)文部科学省「平成28年度子供の学習費調査」
 
執筆者:柴田千青(しばた ちはる)
1級ファイナンシャル・プランニング技能士、CFP(R)認定者
 

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