更新日: 2020.07.08 その他暮らし
新型コロナウイルス対策 窓口に行かなくてもできる銀行の手続きとは?
仕事や生活のために銀行窓口でお金の手続きを行いたい方もいるかもしれませんが、多くの手続きはオンラインや電話でも行うことが可能です。感染拡大を防ぐためにも、便利な銀行のオンライン手続きを活用していきましょう。
執筆者:下中英恵(したなかはなえ)
1級ファイナンシャル・プランニング技能士(資産設計提案業務)、第一種証券外務員、内部管理責任者
“東京都出身。2008年慶應義塾大学商学部卒業後、三菱UFJメリルリンチPB証券株式会社に入社。
富裕層向け資産運用業務に従事した後、米国ボストンにおいて、ファイナンシャルプランナーとして活動。現在は日本東京において、資産運用・保険・税制等、多様なテーマについて、金融記事の執筆活動を行っています
http://fp.shitanaka.com/”
日本の銀行窓口の現状
緊急事態宣言が出されていた期間中、日本の大手銀行窓口への来店客数は、大きくは減少していなかったようです。ロイターニュースによると、テレワークで時間ができたために、硬貨の入金や通帳の再発行など、逆に普段なかなか銀行に行くことができない顧客が増えたという情報もあります。
銀行は私たちの生活基盤を支える大事な機関の1つなので、緊急事態宣言が出された後も営業を続けていました。
従業員がマスクを着けたり、窓口にビニールカーテンを付けたり、混雑時には入店できる顧客数を制限したりと、さまざまな感染予防対策が行われていましたが、やはり人が集まってきてしまうと感染リスクが高くなってしまいます。
オンラインで行うことができる手続き
そこで、ぜひ活用をしたいのが、銀行のオンライン手続きです。現在のところ、私たちが日常的によく使う銀行サービスのほとんどがスマートフォンのアプリやパソコンから利用することが可能です。
例えば、三菱UFJ銀行の場合、オンラインサービスである「三菱UFJダイレクト」を利用すると、振り込み、振替、税金や公共料金などの振り込み、投資信託の口座開設や購入・売却などを行うことが可能です。
外出自粛中に家を整理していて判明した通帳の紛失や、通帳の再発行・利用開始、忘れていた住所変更手続きなども、三菱UFJ銀行のスマートフォンアプリ「かんたん手続アプリ」で行うことができます。
また、三菱UFJ銀行では住宅ローンに関する相談も、インターネット(24時間)や電話(午前9時から午後5時)で利用することが可能です。直接会話をすることができる電話は、お金の不安がある人にとっては心強いですね。
こんな手続きも来店不要
新型コロナウイルスの影響により、収入が減ってしまって、毎日の生活が経済的に苦しくなってしまっている方は、銀行に相談してみるという方法もあります。
例えば、三井住友銀行では「特別金利フリーローン」という商品があります。これは、店頭金利より年3%引き下げられた利率で、最大300万円まで融資を受けることができます。4月1日現在の利率は年2.975%となっています。
また、SMBCコンシューマーファイナンスでは、「応援融資」という商品もあります。こちらは本人確認書類のみで、10万円を融資してもらうことができます。実質年率は4.5%ですが、貸付後1年間までなら無利息となっており、担保や保証は不要です。
さらに、契約は自動契約機や郵送で行うことができるので、銀行窓口で長時間過ごす必要がなく、感染リスクを減らすことができます。
このような、新型コロナウイルスにより、経済的損失を受けた方のために特別に用意されている融資は、最大18%くらい金利が取られてしまうような消費者金融機関と比べると、大変良心的です。
今回の影響でお金に困っている方は、国の補償制度に加えて、メガバンクなどの特別融資制度の利用を検討してみてはいかがでしょうか
新型コロナウイルスの治療薬やワクチンが普及していない今は、引き続き感染拡大を防ぐための予防策を続けていかなければなりません。今回ご紹介した内容を参考にしながら、銀行のお金の手続きもオンラインや郵送を活用して、少しでも人混みを避けるように工夫していきましょう。
参考
ロイター 緊急事態宣言でも混む日本の銀行窓口、根強い現金主義
三菱UFJ銀行 三菱UFJダイレクト(インターネットバンキング)
三井住友銀行 新型コロナウイルス感染症に対するお客さまへのお願いと当行の取り組みについて
執筆者:下中英恵
1級ファイナンシャル・プランニング技能士(資産設計提案業務)、第一種証券外務員、内部管理責任者