子どものお小遣いはいくら渡してる?中にはキャッシュレス決済で渡している人も?
配信日: 2020.12.22
株式会社イー・ラーニング研究所(大阪府吹田市)は、子どもがいる親を対象に「2020年子どものお小遣い・金融教育に関する調査アンケート」を実施しました(※)。
この調査では、子どもにキャッシュレス決済を使わせているのか、子どもに対しお金に関する教育をしているか、ということも聞いていますので、結果を見ていきましょう。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
ファイナンシャルプランナー
FinancialField編集部は、金融、経済に関する記事を、日々の暮らしにどのような影響を与えるかという視点で、お金の知識がない方でも理解できるようわかりやすく発信しています。
編集部のメンバーは、ファイナンシャルプランナーの資格取得者を中心に「お金や暮らし」に関する書籍・雑誌の編集経験者で構成され、企画立案から記事掲載まですべての工程に関わることで、読者目線のコンテンツを追求しています。
FinancialFieldの特徴は、ファイナンシャルプランナー、弁護士、税理士、宅地建物取引士、相続診断士、住宅ローンアドバイザー、DCプランナー、公認会計士、社会保険労務士、行政書士、投資アナリスト、キャリアコンサルタントなど150名以上の有資格者を執筆者・監修者として迎え、むずかしく感じられる年金や税金、相続、保険、ローンなどの話をわかりやすく発信している点です。
このように編集経験豊富なメンバーと金融や経済に精通した執筆者・監修者による執筆体制を築くことで、内容のわかりやすさはもちろんのこと、読み応えのあるコンテンツと確かな情報発信を実現しています。
私たちは、快適でより良い生活のアイデアを提供するお金のコンシェルジュを目指します。
目次
コロナ禍でも半数以上がお小遣いの金額は変わらず
新型コロナウイルス感染拡大前後で、子どものお小遣いの金額が変わったかと聞いたところ、「増えた」が4.6%、「変わらない」が56.5%、「減った」が4.6%という結果に。コロナ禍となっても半数以上はお小遣いの金額は変わらず、「増えた」と「減った」が同率となりました。
お小遣いの金額を尋ねると、「2001円~3000円」(25:n数=142 以下同)、「1001円~2000円」(24)、「501円~1000円」(24)と、501円から3000円で51.4%を占めました。「8001円以上」も1割程度で、年齢が高い子どもは比較的高額のお小遣いをもらっていることが伺えます。
お小遣いは9割以上が現金渡し。キャッシュレスの場合はチャージして使うものが多い
お小遣いの渡し方を聞くと、93.6%が「現金」(133:n=142 複数回答 以下同)と答えました。中には「プリペイドカード」(4)や「ICカード」(4)、「スマホ決済サービス」(4)のようにキャッシュレスで渡しているという人もいました。キャッシュレスといっても、クレジットカードのような後払いよりも、あらかじめチャージして使わせているタイプが多いように思われます。
お小遣いのキャッシュレス化に関心があるか尋ねると、59.7%が「はい」と回答しています。現金派が多いですが、コロナ禍の決済手段として非接触のキャッシュレスに興味があるのではないかと考えられます。
また、子ども自身が交通系ICカードなど現金以外でお金を使うことはあるかと聞いたところ、39.8%が「はい」と回答。子どもが使っている現金以外の決済手段を尋ねると、「ICカード」(50:n=216 複数回答 以下同)が圧倒的に多い結果となりました。通学や通塾でICカードを使用していることも多く、チャージした分しか使えないため、子どものキャッシュレス決済として適しているのではないかと考えられます。
次いで「プリペイドカード」(30)、「スマホ決済サービス」(18)が続き、大人では最もメジャーな「クレジットカード」(13)はその次となりました。クレジットカードの場合は、使いすぎないようしっかりと教育しなくてはいけませんね。
8割近くが子どもの金融教育を行っていない。資産運用や投資など、お金を増やす方法を学ばせたい
子どもの金融教育を行っているか尋ねると、77.8%が「いいえ」と回答しました。子どもの金融教育はいつから必要だと思うか聞いたところ、「小学校低学年」(90:n=216 複数回答 以下同)が最も多く、「小学校に入るまで」(60)がそれに続き、小学校低学年までに金融教育を始めるべきと回答した人が69.4%占めました。
また、金融教育について特に学ばせたいことは何かと聞くと、「資産運用」(157:n=216 複数回答 以下同)が最も多く、次いで「投資」(102)、「仮想通貨」(91)が続きました。新型コロナウイルスの影響により経済の先行きが不透明な今、お金の増やし方について学ばせたいと考えているようです。
コロナ禍でキャッシュレス決済の利用が増えたり、収入減でお金を増やす方策を考えるなど、お金の考え方が急激に変わりました。子どもといっしょにお金について考える機会と捉えてもいいかもしれませんね。
[出典]
※株式会社イー・ラーニング研究所「2020年子どものお小遣い・金融教育に関する調査アンケート」
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部