更新日: 2020.12.22 キャッシュレス

子どものお小遣いはいくら渡してる?中にはキャッシュレス決済で渡している人も?

子どものお小遣いはいくら渡してる?中にはキャッシュレス決済で渡している人も?
コロナ禍では、非接触な決済手段として、現金よりキャッシュレス決済を選ぶことが増えました。子どもたちのお小遣いは現金が基本と思われますが、感染予防としてキャッシュレス決済をさせたいという親もいることでしょう。その場合、クレジットカードを子どもに持たせますか? 子どもにカードを持たせると、お金の使いすぎが心配だという人もいるかもしれませんね。
 
株式会社イー・ラーニング研究所(大阪府吹田市)は、子どもがいる親を対象に「2020年子どものお小遣い・金融教育に関する調査アンケート」を実施しました(※)。
 
この調査では、子どもにキャッシュレス決済を使わせているのか、子どもに対しお金に関する教育をしているか、ということも聞いていますので、結果を見ていきましょう。
FINANCIAL FIELD編集部

執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)

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コロナ禍でも半数以上がお小遣いの金額は変わらず

新型コロナウイルス感染拡大前後で、子どものお小遣いの金額が変わったかと聞いたところ、「増えた」が4.6%、「変わらない」が56.5%、「減った」が4.6%という結果に。コロナ禍となっても半数以上はお小遣いの金額は変わらず、「増えた」と「減った」が同率となりました。
 
お小遣いの金額を尋ねると、「2001円~3000円」(25:n数=142 以下同)、「1001円~2000円」(24)、「501円~1000円」(24)と、501円から3000円で51.4%を占めました。「8001円以上」も1割程度で、年齢が高い子どもは比較的高額のお小遣いをもらっていることが伺えます。
 

お小遣いは9割以上が現金渡し。キャッシュレスの場合はチャージして使うものが多い

お小遣いの渡し方を聞くと、93.6%が「現金」(133:n=142 複数回答 以下同)と答えました。中には「プリペイドカード」(4)や「ICカード」(4)、「スマホ決済サービス」(4)のようにキャッシュレスで渡しているという人もいました。キャッシュレスといっても、クレジットカードのような後払いよりも、あらかじめチャージして使わせているタイプが多いように思われます。
 
お小遣いのキャッシュレス化に関心があるか尋ねると、59.7%が「はい」と回答しています。現金派が多いですが、コロナ禍の決済手段として非接触のキャッシュレスに興味があるのではないかと考えられます。
 
また、子ども自身が交通系ICカードなど現金以外でお金を使うことはあるかと聞いたところ、39.8%が「はい」と回答。子どもが使っている現金以外の決済手段を尋ねると、「ICカード」(50:n=216 複数回答 以下同)が圧倒的に多い結果となりました。通学や通塾でICカードを使用していることも多く、チャージした分しか使えないため、子どものキャッシュレス決済として適しているのではないかと考えられます。
 
次いで「プリペイドカード」(30)、「スマホ決済サービス」(18)が続き、大人では最もメジャーな「クレジットカード」(13)はその次となりました。クレジットカードの場合は、使いすぎないようしっかりと教育しなくてはいけませんね。
 

8割近くが子どもの金融教育を行っていない。資産運用や投資など、お金を増やす方法を学ばせたい

子どもの金融教育を行っているか尋ねると、77.8%が「いいえ」と回答しました。子どもの金融教育はいつから必要だと思うか聞いたところ、「小学校低学年」(90:n=216 複数回答 以下同)が最も多く、「小学校に入るまで」(60)がそれに続き、小学校低学年までに金融教育を始めるべきと回答した人が69.4%占めました。
 
また、金融教育について特に学ばせたいことは何かと聞くと、「資産運用」(157:n=216 複数回答 以下同)が最も多く、次いで「投資」(102)、「仮想通貨」(91)が続きました。新型コロナウイルスの影響により経済の先行きが不透明な今、お金の増やし方について学ばせたいと考えているようです。
 
コロナ禍でキャッシュレス決済の利用が増えたり、収入減でお金を増やす方策を考えるなど、お金の考え方が急激に変わりました。子どもといっしょにお金について考える機会と捉えてもいいかもしれませんね。
 
[出典]
※株式会社イー・ラーニング研究所「2020年子どものお小遣い・金融教育に関する調査アンケート」
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
 

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