自宅の修繕とリフォームローン。利用の際の年齢制限などチェックポイントは?

配信日: 2021.09.30

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自宅の修繕とリフォームローン。利用の際の年齢制限などチェックポイントは?
いま住んでいる家で長く暮らしていくには、メンテナンスなど家の補修が必要になってきます。高齢になってからも過ごすとなると、バリアフリー化したり手すりをつけたりなど大きなリフォームをすることもあります。今回はリフォームローンについてお伝えしていきます。
藤井亜也

執筆者:藤井亜也(ふじい あや)

株式会社COCO PLAN (ココプラン) 代表取締役社長

教育カウンセラー、派遣コーディネーター、秘書等、様々な職種を経験した後、マネーセンスを磨きたいと思い、ファイナンシャルプランナーの資格を取得。
「お金の不安を解決するサポートがしたい」、「夢の実現を応援したい」という想いからCOCO PLANを設立。
独立系FPとして個別相談、マネーセミナー、執筆業など幅広く活動中。

<保有資格>
2級ファイナンシャル・プランニング技能士、ファイナンシャルプランナー(AFP) 、住宅ローンアドバイザー、プライベートバンカー、相続診断士、日本心理学会認定心理士、生理人類学士、秘書技能検定、日商簿記検定、(産業カウンセラー、心理相談員)

<著書>
「今からはじめる 理想のセカンドライフを叶えるお金の作り方 (女性FPが作ったやさしい教科書)」※2019年1月15日発売予定

リフォームローンとは

リフォームローンとは、住宅の増改築、修理などに利用できるローンです。改修工事やガス給湯器などの住宅設備の購入、外壁の塗装や屋根の張り替えなどにも利用もできます。
 
トイレやキッチン、お風呂など水まわりの工事には多額の費用がかかることがあります。そこでリフォームローンを使い、かかった費用を分割で支払っていくことができるのです。
 
住宅ローンと異なる点がいくつかありますので、確認していきましょう。
 

○リフォームローンの例

借入期間:数ヶ月~15年以内
借入金額:50万円~1000万円以内
借入金利:年1.6~2.9%など
(あくまで一例です。利用の際は詳細をご確認ください)

 
このように住宅ローンとは異なり、借入期間が短く、金額も1000万円以内となります。金利は住宅ローンよりは少し高めとなることがあります。また、利用にあたっては年齢や収入制限がありますので、以下でチェックしておきましょう。
 

○リフォームローンの制限例

申し込み年齢:年齢が申込時満20歳以上、完済時満70歳の誕生日まで
年収:前年度の税込年収(事業所得の方は申告所得)が200万円以上の方

(年金収入のみの方は対象外)など(あくまで一例です。利用の際は詳細をご確認ください)

 
完済時の年齢を制限していたり、年収の制限があったりしますので事前にチェックしておくとよいでしょう。セカンドライフのために大きなリフォームをする際は、こうした申し込み条件を確認しておく必要があります。
 
いざ、リフォームローンを借りたいと思っても、こうした制限で利用できない場合があるからです。金融機関によって条件が異なりますので、事前に確認することをお勧めしています。
 

家の活用

住み慣れた土地にできるだけ長く暮らしていきたいと思う方もいらっしゃるでしょう。家をリフォーム等でメンテナンスしながら暮らしていけると、老朽化などによるトラブルも防げて安心ですね。最近では中古の住宅を購入し、リフォームやリノベーションをして暮らす方もいます。
 
古い家の特徴を生かしながら、最新の設備を入れるなどしたすてきな住宅もあります。家を建てるために使われている木材やガラスなどの資材も有効活用できるので、環境にも優しく、またモノを大切に長く使うということも素晴らしいことだと思います。
 
「そろそろ家をリフォームしようかな」と考える60~70歳代の方もいらっしゃると思います。しかし、いざリフォームローンを利用しようと思っても申し込み条件に合わず利用できなということもあるかもしれません。何事にもいえますが、まずは情報などを早めに得て検討することが重要です。
 

最後に

介護等が必要になった場合は介護施設等に入居される方もいるのですが、国では在宅介護を推奨しています。厚生労働省は、医療費の増加を抑えて必要な病床数を削減することを目的に在宅医療の推進を図っています。
 
また、内閣府が発表した高齢社会白書(※)によると、「最期を迎えたい場所」をたずねるアンケート調査で、「自宅」と答えた人の割合は54.6%と5割を超えました。つまり、多くの高齢者の方が自宅で最期まで暮らしていたいと思っているということです。
 
家の活用はさまざまですが、長く快適に使えるようリフォームなどのメンテナンスをしておく必要があります。マンションなどは管理費のほか修繕費を積み立てて管理組合などが計画的にメンテナンスをしていますが、一軒家の場合はご自身で計画的に費用を貯めておく必要があります。
 
リフォームローンなども家の活用に役立ててほしいと思います。
 
出典
(※)内閣府「高齢社会白書」(平成29年版)
 
執筆者:藤井亜也
株式会社COCO PLAN (ココプラン) 代表取締役社長

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