この2つの返済方法は最終的な返済総額に影響を与える恐れがあるため、両者の特徴を理解したうえで選択することが重要です。この記事では、ボーナス返済と繰上げ返済の概要を解説するとともにそれぞれが適しているケースを紹介しています。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
ファイナンシャルプランナー
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CFP(R)認定者、一級ファイナンシャルプラン二ング技能士(資産運用)
DC(確定拠出年金)プランナー、住宅ローンアドバイザー、証券外務員
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ボーナス返済とは
ボーナス返済は、ボーナスが支給される時期に返済額を増額する返済方法です。次のメリットとデメリットがあります。
・メリット
ボーナス返済を行うことで、毎月の返済額を減少できます。毎月の負担を抑えたい方に向いています。
・デメリット
ボーナス返済を行うことで、総返済額が増える恐れがあります。毎月の返済額が減るため、元金の減りも遅くなってしまうからです。また、勤め先の業績などによって、ボーナスの支給額が変動する点にも注意が必要です。
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繰上げ返済とは
通常の返済とは別に、元金の一部または全部を返済する方法です。特徴は、利息ではなく元金を返済できることでしょう。元金が減るため、利息、返済総額とも減少します。繰上げ返済には、返済期間短縮型と返済額軽減型があります。
・返済期間短縮型
毎月の返済額は変えずに、繰上げ返済した分だけ返済期間を短縮する返済方法です。繰上げ返済を実行したときから短縮した期間分だけ利息をカットできるため、時期が早いほど利息軽減効果は大きくなります。
・返済額軽減型
返済期間は変えずに、繰上げ返済した分だけ毎月の返済額を減らす返済方法です。毎月の返済額に負担を感じているときに適しています。利息軽減効果は、返済期間短縮型よりも小さくなります。
ボーナス返済と繰上げ返済はどちらがおすすめ?
ボーナス返済と繰上げ返済の違いは以上の通りです。どちらがおすすめなのでしょうか。
・返済総額を減らしたいときは繰上げ返済がおすすめ
住宅ローンの返済総額を減らしたいときは、繰上げ返済がおすすめです。元金を返済することで利息を減らせるため、期間短縮型・返済額軽減型とも返済総額を減らせます。
ボーナス返済は毎月の返済額を減らせるものの元金の減りが遅くなるため、利息ならびに返済総額が増加する恐れがあります。ボーナスを住宅ローン返済に使いたい場合は、ボーナス返済ではなくボーナスを活用した繰上げ返済を行ってもよいでしょう。
・毎月の返済額を減らしたいときはボーナス返済がおすすめ
毎月の返済額を抑えたいときは、ボーナス返済も選択肢に入ります。ただし、ボーナスを使って返済期間短縮型の繰上げ返済を行っても返済額を減らすことはできます。会社の業績や家計の状況などを考慮しつつ選択するとよいでしょう。
目的に合わせてボーナス返済・繰上げ返済を使いわけましょう
通常の返済とは別に元金を返済する方法を繰上げ返済、ボーナスが支給される時期に返済額を増額する方法をボーナス返済といいます。繰上げ返済には利息を軽減する効果、ボーナス返済には毎月の返済額を減らす効果を期待できます。
総返済額を抑えたい場合は繰上げ返済、毎月の負担を減らしたい場合はボーナス返済がおすすめです。それぞれの特徴を理解して使いわけましょう。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
監修:新井智美
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