更新日: 2022.07.20 住宅ローン

「世帯年収600万円」の人は住宅ローンをいくら借りているのか?

「世帯年収600万円」の人は住宅ローンをいくら借りているのか?
マイホームを購入する際に、住宅ローンを利用する人は多いと思います。自分と同程度の年収の人が、どのくらいの住宅ローンを組んでいるのか、気になったことはありませんか?
 
今回は、金融広報中央委員会のデータを参考に、世帯年収600万円の人が、どのくらい住宅ローンを組んでいるのかをみていきます。
FINANCIAL FIELD編集部

執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)

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いくらの住宅を購入しているのか?

金融広報中央委員会の「家計の金融行動に関する世論調査 令和元年」によれば、2人以上世帯の世帯年収500万円~750万円未満の方の、住宅取得必要資金は3227万円でした。
 
また、厚生労働省の「国民生活基礎調査」によると、2018年度の全世帯の平均世帯年収は約552万円です。
 
図表1

出典:厚生労働省「2019年 国民生活基礎調査の概況」
 
世帯年収600万円の人は、おおむね全国世帯年収の平均値に近しい値であるため、全世帯の平均的な住宅取得必要資金は3000万円強であるとも解釈できます。
 

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いくら住宅ローンを借りているのか?

住宅を購入する際に住宅ローンを利用する人は多いですが、年収600万円の人は、いくらのローンを組んでいるのでしょうか?
 
同じく金融広報中央委員会の「家計の金融行動に関する世論調査 令和元年」によると、2人以上世帯の世帯年収500万円~750万円未満の場合は、住宅購入資金に対する借入金の割合は71.3%でした。
 
図表2

必要資金総額(万円) 自己資金の割合(%) 借入金の割合(%)
3,227 28.6 71.3

出典:金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査 令和元年」500〜750万円未満
 
このデータから計算すると、世帯年収500万円~750万円未満の方は、住宅ローンを約2300万円利用していることが分かります。
 
自己資金として、約900万円用意してから購入しているといい換えることができるため、多くの人が1000万円以上蓄えてから住宅を購入していると想定できます。
 

毎月いくら返済しているのか?

世帯年収600万円の人は、毎月いくらずつ住宅ローンを返済しているのでしょうか?
 
住宅金融支援機構の「フラット35利用調査」によると、2020年度の1ヶ月当たり予定返済額は94.4千円でした。
 
図表3

世帯年収(万円) 598.1
融資金(万円) 2,822.8
1ヶ月当たり予定返済額(千円) 94.4

出典:住宅金融支援機構「フラット35利用調査」
 
同調査の調査対象者の世帯年収は598万円と、600万円と近い水準であるため、世帯年収600万円の人の1ヶ月当たりの予定返済額については、およそ9万4000円と認識してよいでしょう。
 

住宅ローンの負担を減らすためには?

自己資金を多く用意する

当然ではありますが、住宅ローンの負担を減らすには、自己資金を多く用意して、借入金額を少なくすることが大切です。
 
借入金額に対して金利が適用されて利息が上積みされるので、利息負担を軽減するためにも、可能な限り自己資金を多く用意した方がよいでしょう。
 

金利の低いローンに借り換える

住宅ローンの借り換えとは、現在契約している住宅ローンよりも金利が低いローンに借り換えることをいいます。
 
借り換え時には、事務手数料や印紙税などの諸費用が発生する一方で、1%以上低い金利で借り換えができれば、利息負担を軽減できる可能性があります。
 

繰上返済を行う

住宅ローンの繰上返済とは、住宅ローンの一部または全部を前倒しで返済することです。
 
住宅ローンの元金を減らすだけでなく、元金にかかる利息負担も軽減できます。
 
繰上返済は手数料が発生したり、住宅ローン控除に影響を与えたりする可能性があるため、利用する際は注意が必要です。
 

まとめ

世帯年収600万円の人は、約3200万円の住宅を購入しており、そのうち約2300万円を住宅ローンで賄っています。
 
住宅ローンを利用する前に、毎月返済額をシミュレーションしたり、住宅ローン負担を軽減させる方法を確認したりすることで、無理のないマイホーム購入計画を立てるようにしましょう。
 

出典

厚生労働省 2019年 国民生活基礎調査の概況より「II 各種世帯の所得等の状況」
金融広報中央委員会 家計の金融行動に関する世論調査 令和元年
住宅金融支援機構 フラット35利用調査
 
執筆者 : FINANCIAL FIELD編集部

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