年収を夫婦合算できる住宅ローンのメリットとデメリット
配信日: 2022.10.01
しかし、夫婦で組む住宅ローンは、夫婦どちらかが単独で組む住宅ローンと同じ感覚で利用するのは危険です。夫婦で組む住宅ローンにある独特のメリットとデメリットをしっかり理解した上で実施するようにしましょう。
今回は、夫婦で組む住宅ローンのメリットとデメリットについて解説します。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
ファイナンシャルプランナー
FinancialField編集部は、金融、経済に関する記事を、日々の暮らしにどのような影響を与えるかという視点で、お金の知識がない方でも理解できるようわかりやすく発信しています。
編集部のメンバーは、ファイナンシャルプランナーの資格取得者を中心に「お金や暮らし」に関する書籍・雑誌の編集経験者で構成され、企画立案から記事掲載まですべての工程に関わることで、読者目線のコンテンツを追求しています。
FinancialFieldの特徴は、ファイナンシャルプランナー、弁護士、税理士、宅地建物取引士、相続診断士、住宅ローンアドバイザー、DCプランナー、公認会計士、社会保険労務士、行政書士、投資アナリスト、キャリアコンサルタントなど150名以上の有資格者を執筆者・監修者として迎え、むずかしく感じられる年金や税金、相続、保険、ローンなどの話をわかりやすく発信している点です。
このように編集経験豊富なメンバーと金融や経済に精通した執筆者・監修者による執筆体制を築くことで、内容のわかりやすさはもちろんのこと、読み応えのあるコンテンツと確かな情報発信を実現しています。
私たちは、快適でより良い生活のアイデアを提供するお金のコンシェルジュを目指します。
【PR】おすすめの住宅ローン
夫婦で住宅ローンを組む方法は3つ
夫婦で住宅ローンを組むといっても、その方法は3つあります。
・ペアローン
・収入合算して連帯債務
・収入合算して連帯保証
「ペアローン」とは、夫婦で別々の住宅ローンを組む方法で、夫婦がお互いに連帯保証人となるのが一般的となっています。
「収入合算しての連帯保証」または「連帯債務による住宅ローン」は、いずれも夫婦で1つの住宅ローンを組む方法です。
連帯債務と連帯保証の大きな違いは、連帯債務では債務を2人で負いますが、連帯保証は債務を夫婦の片方が負い、もう片方は連帯保証人として債務の保証人になる点です。分かりやすくすると、「連帯債務での夫婦は同じ立場」にありますが、「連帯保証では夫婦の片方は一段下がって債務者の返済を保証している立場」にあります。
分かりやすく図表1にまとめました(連帯債務、連帯保証は例として、債務者を夫としています)。
【図表1】
ペアローン | 連帯債務 | 連帯保証 | |
---|---|---|---|
債務者(契約者) | 夫・妻 | 夫 | 夫 |
連帯保証人 | 夫・妻 | - | 妻 |
返済義務 | 夫・妻 | 夫・妻 | 夫 |
筆者作成
連帯保証は住宅ローン控除と団信は債務者のみ
夫婦の片方が「債務者」となり、もう片方は「連帯保証人」になる連帯保証で住宅ローンは、住宅ローン控除が適用されるのは債務者のみです。
また、団体信用生命保険についても債務者のみが加入します。万が一、連帯保証人が死亡したとしても債務者の住宅ローンはそのまま残ることになるため注意が必要です。
【PR】おすすめの住宅ローン
ペアローンのメリット・デメリット
夫婦それぞれが別々の住宅ローンを組むペアローンのメリットとデメリットは、次の通りです。
・住宅ローンの借入可能額が増える
・住宅ローン控除が夫婦双方で受けられる
・団体信用生命保険に夫婦双方で加入できる
・住宅ローン契約が2つになるため、諸費用も2倍になる
・団体信用生命保険が適用されても、生存した人には自身の住宅ローンが残る
連帯債務のメリット・デメリット
次に、収入合算による連帯債務での住宅ローンのメリットとデメリットです。
・住宅ローンの借入可能額が増える
・住宅ローン控除が夫婦双方で受けられる
・住宅ローン契約が1つであるため、諸費用も1人分
・団体信用生命保険に夫婦双方で入れるかは金融機関によって異なる
・連帯債務での住宅ローンを取り扱っている金融機関が少ない
連帯保証のメリット・デメリット
最後に、連帯保証でのメリットとデメリットです。ペアローンと連帯債務に比べて、メリットが大きくありません。
・住宅ローンの借入可能額が増える
・団体信用生命保険が適用されると住宅ローン全額がなくなる
・住宅ローン控除が夫婦双方で受けられない
・団体信用生命保険に夫婦双方で加入できない
・連帯保証人を外れるのは難しい
まとめ
夫婦で組む住宅ローンの最大のメリットは、夫婦の年収を合算できることによって借入可能額が増えることです。
借入可能額が増えることで、希望のマイホームを手に入れられる可能性が格段に上がりますが、そこだけを見ないようにしましょう。一呼吸おいて、デメリットにもしっかり目を向けることが重要です。
出典
国税庁 No.1225 住宅借入金等特別控除の対象となる住宅ローン等
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
住宅ローン 金利別ランキング【PR】~あなたのニーズに合った住宅ローンをチェック!~
※弊社の提携会社のランキング
変動金利
固定金利10年
【auじぶん銀行の注意事項】
※金利プランは「当初期間引下げプラン」「全期間引下げプラン」の2種類からお選びいただけます。
ただし、審査の結果保証会社をご利用いただく場合は「保証付金利プラン」となり、金利タイプをご選択いただけません。
※固定金利特約は2年、3年、5年、10年、15年、20年、30年、35年からお選びいただけます(保証付金利プランとなる場合は、3年、5年、10年に限定されます)。
金利タイプを組合わせてお借入れいただくことができるミックス(金利タイプ数2本)もご用意しています。 お申込みの際にご決定いただきます。
※ただし、審査の結果金利プランが保証付金利プランとなる場合、ミックスはご利用いただけません。
※1 住宅ローン金利優遇割を最大適用した金利です。
※1 J:COM NET優遇割、J:COM TV優遇割、コミュファ光優遇割は適用条件充足後、3ヶ月後から適用開始となります。
【住信SBIネット銀行の注意事項】
※2 借入期間を35年超~40年以内でお借入れいただく場合は、ご利用いただく住宅ローン金利に年0.07%、40年超でお借入れいただく場合は住宅ローン金利に年0.15%が上乗せとなります。
【PR】おすすめの住宅ローン