ローンの返済で役立つボーナス払い。FPが教える意外な落とし穴とは?
配信日: 2022.10.02
ローンの返済方法は、毎月一定金額のみを払っていくものと、ボーナス併用払いがあります。ボーナス併用払いにすることで、毎月の返済額が抑えられるなどメリットがありますが同時に、注意したい点もあります。
そこで今回は、ローン返済で役に立つボーナス払いについて解説します。メリットとデメリットの両側面から解説しますので、ぜひ参考にしてみてください。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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長期ローンでボーナス支払いをしている人はどれくらい?
ナイル株式会社が2022年6月に実施した「自動車購入時のボーナス払いに関する意識調査」(調査対象:車を保有する全国の男女4293人)によると、自動車ローン契約時にボーナス併用で返済している人は全体の49.2%でした。
また、株式会社MFSが運営する「モゲチェック」が、2021年6月に実施した「新型コロナウイルスによる、住宅ローンボーナス返済への影響」に関する調査(調査対象:現在住宅ローン返済中の30~50代の男女461人)では、ボーナス併用払いを利用している人は35.6%であることが分かりました。
自動車や住宅など、比較的長期間にわたるローン返済が必要な場合には、ボーナス併用を選ぶ人が全体の35~50%程度いることが分かります。
ボーナス払いのメリットとは
ボーナス払いのメリットとしてまず挙げられるのが、毎月均等に支払う返済方法よりも、1回あたりの返済額が抑えられる点です。
通常、住宅や自動車を購入し、その返済だけをすればよいわけではありません。そのほかの生活費などもやりくりしながら並行して返済するため、少しでも負担軽減になれば、家計に影響が少なくて済みます。
そのためローン契約前には、必ず家計収支の把握を行いましょう。その上で、いくらまでなら返済に充てられるかなどを検討し、無理のない返済計画を立てましょう。
ボーナス払いのデメリット・注意点
ボーナス併用でローン返済をする場合のデメリットと注意点について解説します。メリットとデメリットを把握したうえで、自身のローン契約ではどうするか検討しましょう。
ボーナス併用での返済計画では、急な収入の途絶に対応できない場合がある
ローン契約時には、あらかじめ毎月の返済額とローン返済額が決められます。そのため、一度契約すると順当に、その金額を返済していくことになります。
万が一、ボーナスが減額または削減されてしまった場合でも、原則として当初の返済計画どおりにボーナス分も支払う必要があります。
仮に毎月の返済額は支払えたとしても、ボーナス分の返済ができないようであれば、金融機関に相談の上、借り換えなどの対応が必要となります。
住宅ローン返済の場合で、新型コロナウイルス感染症の影響によるものである場合は、所定の手続きの上で契約変更が可能な場合もあります。住宅金融支援機構では、ボーナス返済の見直しをはじめとした特例が用意されています。まずは、借入先の金融機関へ相談してみましょう。
まとめ
長期にわたるローン契約では、返済も長期に及ぶため、なるべく毎月の負担は軽減したいものです。その方法の1つに、ボーナス併用での返済があります。
ボーナス払いを利用することで、1回あたりの返済額が抑えられます。一方で、万が一、ボーナスがもらえなくなるなど収入に変化があった場合、ローン契約全体を見直す必要があります。
ローン契約前の資金計画を確実に行い、万が一のことがあった場合には、すぐに金融機関に相談しましょう。
出典
ナイル株式会社 自動車購入時のボーナス払いに関する意識調査(2022年)(PRTIMES)
株式会社MFS 新型コロナウイルスによる住宅ローンボーナス返済への影響(2021年)(住宅ローン返済でボーナス払いを活用している割合→37.7%)
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執筆者:FINANCIAL FIELD編集部