なんとなく手が出しにくい「カードローン」。実は高収入の人も使っているって本当?

配信日: 2023.10.07

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なんとなく手が出しにくい「カードローン」。実は高収入の人も使っているって本当?
カードローンは、使い道が基本的に自由であり、利用限度額の範囲内であれば自由に引き出せるのがメリットです。カードローンには、銀行と消費者金融、信販会社などがあります。
 
いずれのカードローンでも、借金だからと、あまり良い印象を持てない人もいるでしょう。今回は、カードローンの利用者にはどのような層がいるのか、収入や職業、使い道などを中心に解説します。
FINANCIAL FIELD編集部

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カードローンの利用者はどのような層が多い?

全国銀行協会がまとめた「銀行カードローンに関する消費者意識調査」からカードローンの利用状況を見ていきましょう。はじめに、カードローン利用者の属性について紹介します。
 

・個人年収

銀行カードローンの場合、多い利用者の年収は400万円以下で全体の46.4%です。次に多い層は401〜600万円以下で26.5%、601〜1000万円以下の層と1001万円以上の層の合計は22.8%になります。銀行カードローン利用者の平均年収は452.3万円です。
 
貸金業者のカードローンのみの利用者でもっとも多い層の年収は400万円以下で、62.0%となっています。次に多いのは401〜600万円以下の層で21.8%、601〜1000万円以下と1001万円以上の層の合計は13.4%です。貸金業者のカードローン利用者の平均年収は、363.4万円です。
 

・職業

銀行カードローンで見ると、もっとも利用が多い職業は会社員で65.4%になっています。会社員をさらに業種で分けると、技術系が21%、事務系が20.4%、その他が24%です。次に多いのはパート・アルバイトの7%、自営業の6.7%、公務員の5.8%と続きます。
 

・年齢と性別

銀行カードローンの利用者で多いのは、男性30代の27.1%と男性40代の22.9%です。銀行カードローンの利用者は男性が多く、8割を超えています。
 
貸金業者のカードローンのみの利用者も、多いのは男性30代(26.8%)と男性40代(21.8%)で、安定した職業に就く働き盛りの層がもっともカードローンを利用しているといえます。
 

気になるカードローンの使い道は?

銀行カードローンの使い道でもっとも多い回答は「日常的な生活費の支出増加を補うため」で、25.5%を占めています。
 
次に多いのは「レジャー・趣味・娯楽を楽しむため」で23.7%、「給与・ボーナス前の一時的な資金不足を補うため」で20.8%、「所得(収入)が減少したため」で18.8%、「冠婚葬祭・医療費等、急に多額の資金が必要になったため」が17.4%となっています。
 
目的がギャンブルという回答も11.8%ありますが、「学費・教育費の負担軽減」「住宅ローン等の返済 負担の軽減」「高額の耐久消費財を購入するため」など、使い道の多くが日常的なことです。
 
「冠婚葬祭・医療費等、急に多額の資金が必要になったため」や「高額の耐久消費財を購入するため」といった理由は一時的であり、毎月利用する内容ではありません。借入額にもよりますが、継続的な利用は考えにくく完済しやすいでしょう。
 
しかし、家賃の支払いなど生活費の穴埋めや収入の減少を補うという使い道の場合は、借り続けていく可能性が高いと考えられます。
 

カードローン利用者の中には高収入の人もいる

銀行カードローン利用者の平均収入は452.3万円です。400万円以下の収入の人もいますが、年収が600万円を超える人も少なくはありません。中には1000万円を超える人もいます。職業を見ても、もっとも多いのは会社員です。30〜40代の働き盛りの男性が多く、使い道のほとんどは生活費になっています。
 
このことから、カードローンを日常的に利用する人は多いことがうかがえます。ただし、多くの人が使っているからと油断するのは禁物です。借り入れは計画的に行うようにしましょう。
 

出典

全国銀行協会 銀行カードローンに関する消費者意識調査<調査結果>
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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