更新日: 2024.11.14 教育ローン
子どもの大学進学のために「400万円」が必要です。「奨学金」と「教育ローン」で迷っているのですが、“金利”も含めて考えるとどちらがいいのでしょうか?
本記事では、学費400万円を借りるときに奨学金と教育ローンのどちらを使うべきか解説します。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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基本的には奨学金のほうが金利は抑えられる
大学進学時には教育ローンよりも奨学金のほうが金利は抑えられるため、奨学金を利用できるならばそちらのほうがいいでしょう。日本学生支援機構の貸与奨学金には第一種奨学金(無利子)と第二種奨学金(有利子)の2種類が存在しています。
どちらを活用するにも学力基準と家計基準を満たすことが条件になりますが、無利子である第一種奨学金のほうが条件は厳しいです。一方で有利子の第二種奨学金は比較的条件が低く設定されていて、金利は日本学生支援機構で定められています。
第二種奨学金の金利は「利率固定方式」と「利率見直し方式」があり、貸与終了月の貸与利率が適用されるのが特徴です。2024年4月に貸与が終了したタイミングでの利率は、利率固定方式で1.140%・利率見直し方式で0.500%になります。
ここ数年の利率を見ると、基本的には利率固定方式の方が利率は高いです。ただし、どちらの利率においても違ったメリット・デメリットが存在するので、ライフスタイルや考え方に合ったものを選択してください。
教育ローンはどれくらいの利率になる?
教育ローンがどれくらいの利率になるかは、金融機関によって違うだけでなく、審査基準や申し込み資格によっても違います。具体的な利率についていくつか紹介します。
・日本政策金融公庫 利率2.40%
・三井住友銀行 利率3.125%
・みずほ銀行 変動金利3.475% 固定金利4.80%
・三菱UFJ銀行 年3.975%
・りそな銀行 利率2.475~4.625%
金利についてはいろいろな条件が絡んで低くなるケースもあれば高くなるケースもあるため、実際の金利は各金融機関に確認してください。
近年では、直接店舗に行かなくてもWEBから申し込みできる教育ローンも少なくないので、まずは1度審査に申し込むことも方法として挙げられます。具体的に借りられる金額はそれぞれで設定されており、大学進学費用や進学後の生活費などに合わせて判断することが大切です。
また、一般的に教育ローンと奨学金は併用できます。
借入をするためには審査を受ける必要がある
借入をするためには奨学金も教育ローンも審査を受ける必要があるため、どちらも必ず利用できるわけではありません。ただし、具体的な審査基準はそれぞれで違うので、どちらかで審査に落ちても一方では審査に通るケースも多いです。
しかし、金利を視野に入れて考えると奨学金のほうが総返済額を抑えられるため、基本的には奨学金を利用したほうが返済負担は抑えられます。
審査を受けて実際にお金を借りる際には、将来の返済額も含めて検討することが大切です。奨学金も教育ローンも返済が必要になるため、あまりにも高い金額を借り過ぎると後からの負担も大きくなります。
まとめ
奨学金も教育ローンも大学進学には有効な手段ですが、基本的には奨学金のほうが総返済額を抑えられます。しかし、奨学金には学力基準と家計基準があるため、場合によってはそもそも申し込みができないかもしれません。
それぞれの状況に合わせて、奨学金か教育ローンを選択することが大切です。
出典
独立行政法人日本学生支援機構 貸与奨学金(返済必要)
独立行政法人日本学生支援機構 平成19年4月以降に奨学生に採用された方の利率
日本政策金融公庫 ご利用条件や金利・ご返済方法
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー