教育ローンは学費だけじゃない!部活動の経費や習いごと費用にも使えるの?
配信日: 2019.02.19 更新日: 2019.06.28
皆さんは小さい頃、どんな習いごとをされていましたか?私が小さい頃はまだ習いごとの種類は少なく、習字やピアノ、スイミングぐらいしかありませんでした。
現在は、英会話、絵画教室、体操教室、テニス、ダンスなど種類も増えましたよね。週に2~3日、習いごとに通うお子さんも多いのではないでしょうか。
執筆者:藤井亜也(ふじい あや)
株式会社COCO PLAN (ココプラン) 代表取締役社長
教育カウンセラー、派遣コーディネーター、秘書等、様々な職種を経験した後、マネーセンスを磨きたいと思い、ファイナンシャルプランナーの資格を取得。
「お金の不安を解決するサポートがしたい」、「夢の実現を応援したい」という想いからCOCO PLANを設立。
独立系FPとして個別相談、マネーセミナー、執筆業など幅広く活動中。
<保有資格>
2級ファイナンシャル・プランニング技能士、ファイナンシャルプランナー(AFP) 、住宅ローンアドバイザー、プライベートバンカー、相続診断士、日本心理学会認定心理士、生理人類学士、秘書技能検定、日商簿記検定、(産業カウンセラー、心理相談員)
<著書>
「今からはじめる 理想のセカンドライフを叶えるお金の作り方 (女性FPが作ったやさしい教科書)」※2019年1月15日発売予定
幼少期から小学生までの習いごと
お勉強だけでなく、知識や経験を広げるためにも習いごとはとても大切だと思います。しかし、家計を考えると、その費用もばかになりません。数千円ほどなど、1つずつは高額ではないかもしれませんが、習いごとの数が増えたりお子さまが増えたりすることで、まとまった支出となります。
<例>3つの習いごとをした場合
体操教室 5,000円/月
スイミング 7,000円/月
英会話 10,000円/月
合計 22,000円/月(年間26万4,000円)
学年とともに多くなる塾代
小学4年生くらいから塾に通う子が増えてきます。補習塾だけでなく、中学受験のための塾に通う子も多いものです。
習いごとから塾へと費用も変化します。以下は文部科学省が出している「平成28年度子供の学習費調査」です。塾代は「学習塾費」となります。学年とともに学習塾費が多くなっているのが分かります。
平均 公立 私立
小学校 56,864円 221,534円
中学校 202,498円 143,694円
高等学校 106,767円 171,462円
習いごとや塾代も落ち着いた頃、次に必要になる費用は!?
修学旅行や部活動の経費
昔は修学旅行と言ったら、奈良や京都など国内旅行が主流でした。現在は、国内でも北海道や沖縄、海外への修学旅行も珍しくなくなってきました。高校生のお子さんがいらっしゃる方に伺ったところ、国内で10~15万円程度、海外だと25万円程度かかったそうです。
行き先にもよりますが、旅費だけでもかなりの支出となります。スーツケースを買ったりパスポートを取ったりと、その他の費用も考慮しておかなくてはなりません。学校によっては、1年生の頃から積立てをしたり、学費の一部として引落したりなどで、修学旅行の費用を準備しています。
また、部活動の活動費も必要です。練習試合や合宿の交通費、宿泊費など、思っていた以上にかかります。バイトをしながら活動費を稼ぐ高校生もいますが、勉強や部活動の練習時間が減ってしまうことも懸念されます。
教育ローンでサポート
このように幼少期から大学卒業まで、学費以外に習いごとや塾代、旅費、部活動の費用など、さまざまなお金が必要になります。計画的に貯めていければ良いのですが、想像以上にかさんだり、その他の支出と時期が重なることで、困窮してしまう親御さんも多いのです。
そんな時、「教育ローン」を利用することで、一時的な大きい支出をカバーすることができます。教育ローンは学費以外にも、教育にかかわる目的の範囲であれば、入学金・授業料・修学旅行代などに利用できます。また、部活動の経費や習いごと、塾に通う費用などで利用できる教育ローンもあります。
教育ローンの金利は、多目的ローンなどと比べると低めです。さまざまな銀行で取り扱っていますので、金利や借入期間、資金用途などを確認してみてください。
修学旅行の費用について伺った方に聞くと、学校側が分割して貯めていてくれた場合、あまり家計の負担は感じなかったそうです。一括や4回など、少ない回数での支払いと、月々の分割とでは、家計に与えるインパクトに差があります。
■修学旅行費 20万円
4回払い:1回 50,000円
24回払い:1回 約8,000円
毎月の収支で余ったお金を、今後の「学費以外の費用」として貯金する。あらかじめ毎月○千円と決めて積立てをする……。そんな方法で準備しておくのも良いかと思います。
学費は学資保険で貯めているので安心!と思われている方も、学費以外の費用がかなり発生することを知っておきましょう。想定以上に費用がかかる場合、足りない分を教育ローンでサポートするといったことも、参考にしてください。
出典
文部科学省 「結果の概要-平成28年度子供の学習費調査」
執筆者:藤井亜也(ふじい あや)
株式会社COCO PLAN (ココプラン) 代表取締役社長