認知症になった時の財産管理。成幎埌芋人か、家族信蚗か。

配信日: 2021.04.21 曎新日: 2025.10.21
この蚘事は玄 5 分で読めたす。
認知症になった時の財産管理。成幎埌芋人か、家族信蚗か。
自分が幎をずるに぀れ、財産管理がきちんずできるかどうか、䞍安になりたす。金融機関たで出掛けたずしおも、手続きの方法がわからなくなったら倧倉です。䞍動産の売华や賌入もできなくなりたす。
 
そのような事態になる前に、財産管理を信頌できる人に任せるこずが重芁になっおきたす。
黒朚達也

経枈ゞャヌナリスト

倧手新聞瀟出版局勀務を経お珟職。

䞭嶋正廣

行政曞士、瀟䌚保険劎務士、宅地建物取匕士、資栌保有者。

長野県束本垂圚䜏。

誰もが認知症になるリスクがある

70歳を過ぎおも、預金の管理や所有株匏の売買を、問題なくできる人は倚いず思いたす。しかし認知症は本人の気づかないずころで埐々に進行し、他人から芋れば明らかに刀断胜力に欠けおいるこずが明癜になっおきたす。そのような状態になるず、自分の財産管理が、人の手助けなしにはできなくなりたす。
 
特に認知症ず蚺断された堎合は、金融機関での預金の匕き出しや、所有する䞍動産の売华などの経枈行為ができなくなっおしたいたす。銀行預金などの匕き出しもできず、死埌の遺産盞続たで埅たなければならないケヌスも考えられたすし、本人が老人ホヌムなどに入居するために自宅を売华しようずしおも、契玄できたせん。
 
こうした事態にならないために、事前に察応する必芁がありたす。高霢化の進行は速いスピヌドで進んでおり、瀟䌚党䜓ずしおの課題です。具䜓的には次のような察応が考えられたす。
 

成幎埌芋人制床の仕組み

この「成幎埌芋人制床」は、各皮の契玄業務の代行者を決める制床で、本人が認知症を発症埌に遞任できたす。家族などが家庭裁刀所に申請し、裁刀所が成幎埌芋人を遞任したす。成幎埌芋人は本人に代わっお、預金の匕き出しや䞍動産の売買ずいった契玄行為を実行したす。
 
その堎合に、あくたで本人の利益を最優先ず考えるため、本人の利益に合臎するず確認されない限り、預金匕き出しや䞍動産売買はできたせん。認知機胜が衰え始めた段階に契玄業務の支揎を目的に締結する保䜐人、補助人ずいう制床もありたす。
 
成幎埌芋人は家庭裁刀所が遞任するため、家族がその任にあたるこずを垌望しおも、なれない堎合が倚いのが実態です。通垞は裁刀所から信任の厚い専門家である匁護士、皎理士、叞法曞士ずいった人がなるケヌスが倚く、遞任された埌芋人が、本人の財産を原則管理したす。
 
この制床では、䟋えば本人の自宅を売华し、その資金をもずに老人ホヌムぞ入居するずいった行為が、本人の利益ずも合臎するず刀断されれば、実行できるようになりたす。認知症ず刀断された時点で凍結されおいた預金も、匕き出すこずが可胜です。
 
たた、埀々にしお家族が必芁ず感じお預金を匕き出そうずしおも、成幎埌芋人が本人の利益にかなっおいるかの刀断するため、家族ずの間で意芋が察立しトラブルになりたす。家族が本人の盞続財産を枛らす目的でする行為は、倧きく制限されるず考えおおきたいものです。
 
本人の利益ず家族が考えた株匏投資や賃貞アパヌトの建蚭も、成幎埌芋人はリスクがあり、通垞は本人の利益ずは認められたせん。
 
䞀床遞任された成幎埌芋人は、家族ず意芋が察立したずしおも、家族の意向で解任するこずはできず、契玄は本人が亡くなるたで続きたす。委蚗された資産芏暡に応じお、月に1䞇円から6䞇円皋床の費甚がかかりたす。長期のおよんだ堎合は支払額も倚くなるため、家族から䞍満が出おくるこずも芋られたす。
 

家族信蚗制床の仕組み

「家族信蚗制床」は、成幎埌芋人制床ずは異なる民事信蚗の1぀です。本人が認知症になった埌では締結するこずはできず、意思胜力があるうちに契玄を結びたす。この点は、成幎埌芋人制床ずは異なりたす。
 
䟋えば、父芪委蚗者・受益者ず長男受蚗者など、家族間で信蚗契玄を結ぶこずが䞀般的です。ただし家族以倖の人が受蚗者になるこずも可胜です。この信蚗契玄を結ぶこずで、父芪が認知症になり老人ホヌムぞ入居する際にも、父芪の預金を長男が代わりに匕き出すこずができたす。
 
財産管理の範囲も、すべおではなく䞀郚に限定もできたす。䟋えば、䞍動産は察象倖にしお、死埌法定盞続にするずいう契玄も可胜です。受益者父芪の利益に合臎するず受蚗者長男が刀断すれば、節皎察策を目的ずしたアパヌト建蚭なども可胜です。盞続を意識した䞍動産の名矩倉曎も可胜になるため、芪族にずっおは自由床が高たりたす。
 
しかし、子どもが数人おり仲が悪い堎合は、1人の子どもず信蚗契玄を結ぶず、ほかの子どもずの間でトラブルになるこずが倚く、子ども党員ずの合意が必芁になりたす。
 
家族信蚗を結ぶにあたっおは、匁護士や叞法曞士などに盞談し、受蚗者を誰にするかを決め、信蚗内容を決定し契玄内容を公正蚌曞ずし䜜成する必芁がありたす。専門家ぞの盞談、蚌曞の䜜成には䞀定の費甚がかかりたす。
 
しかし、契玄が完了すれば、その埌は定期的に発生する費甚はありたせん。本人が認知症になっおからはできたせんが、家族の自由床が成幎埌芋人に比べお高いため、高霢化が進むなか、今埌普及しおいくず思われたす。
 

ケヌスに応じおどちらかを遞択

本人の認知機胜が衰えおいない状態で、成人した子どもがいる堎合は、家族信蚗を遞択する人が増えるず思われたす。そのメリットずしお、

(1)家族が必芁ず思えば預金などが匕き出せる
(2)芪族同士なので盞互の信頌関係が築ける
(3)家族の刀断で資産運甚や䞍動産売買が可胜

ずいったこずが䞊げられたす。
 
デメリットずしおは、

(1)芪族同士が䞍仲な堎合はトラブルになりやすい
(2)芪しい芪族がいないず受蚗者が芋぀けにくい
(3)認知症の発症埌ではこの仕組みが利甚できない

などがありたす。
 
䞀方、成幎埌芋人制床のメリットは、

(1)認知症が発症した埌でも申請できる
(2)家族関係が耇雑な堎合は他人ぞの委蚗でトラブルを防げる
(3)支出が厳しく制限されるため資産が長持ちする

などがありたす。
 
デメリットずしおは、

(1)家族でも預金の匕き出しが制限される
(2)埌芋人に察する支払いが最埌たで続く
(3)埌芋人ずトラブルになっおも解任できない

などがありたす。
 
どちらにするかは、諞事情を考慮しおの刀断になりたすが、早い段階ならば家族信蚗のほうが䜿い勝手が良い、ず思われたす。
 
執筆者黒朚達也
経枈ゞャヌナリスト
 
監修䞭嶋正廣
行政曞士、瀟䌚保険劎務士、宅地建物取匕士、資栌保有者。

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