更新日: 2021.10.15 セカンドライフ
年収がピークといわれる50代。みんなは老後資金をいくら貯めている?
周りの50代の情報を知ることは、老後資金の計画を立てる上で参考になります。
ここでは、50代の平均年収や貯蓄額、老後資金を貯めるポイントについて解説します。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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CFP(R)認定者、一級ファイナンシャルプラン二ング技能士(資産運用)
DC(確定拠出年金)プランナー、住宅ローンアドバイザー、証券外務員
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年金だけでは足りない老後資金
2019年6月に金融審議会市場ワーキング・グループが発表した「高齢社会における資産形成・管理」によると、年金収入に頼った生活を送る高齢無職世帯は、毎月5万円の赤字が出るとしています。65歳から95歳まで30年間生きた場合は2000万円不足すると言われており、年金だけで老後生活を送ることは難しいと提示しています。
経済的に不自由のない老後生活を送るには、十分な老後資金が必要です。
50代の平均年収
国税庁「令和元年分 民間給与実態統計調査」の「事業所規模別及び年齢階層別の給与所得者数・給与額」によると、事業所規模別の50代平均年収は次のとおりです。
事業所規模 | 50~54歳 | 55~59歳 |
---|---|---|
1~4人 | 男:480万7000円 女:262万2000円 |
男:462万2000円 女:271万9000円 |
5~9人 | 男:565万円 女:292万7000円 |
男:561万8000円 女:280万5000円 |
10人以上 | 男:586万7000円 女:313万7000円 |
男:571万6000円 女:293万円 |
30人以上 | 男:581万5000円 女:319万円 |
男:599万7000円 女:298万7000円 |
100人以上 | 男:629万8000円 女:333万2000円 |
男:671万7000円 女:333万5000円 |
500人以上 | 男:735万円 女:351万5000円 |
男:750万5000円 女:338万6000円 |
1000人以上 | 男:818万1000円 女:354万円 |
男:829万4000円 女:303万5000円 |
5000人以上 | 男:923万6000円 女:304万9000円 |
男:916万6000円 女:272万円 |
合計 | 男:679万3000円 女:320万円 計:524万5000円 |
男:686万4000円 女:301万4000円 計:518万4000円 |
※国税庁「令和元年分 民間給与実態統計調査」より
50~54歳の平均年収は男性が679万3000円、女性が320万円、55~59歳の場合は男性が686万4000円、女性が301万4000円となっています。どちらも、全体で見ると520万円前後です。
また、事業規模が大きくなるほど、平均年収が高くなる傾向にあります。
50代の貯蓄額
金融広報中央委員会の「家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査](令和2年)」によると、50代の金融資産保有額に応じた世帯割合は次のとおりです。
金融資産保有額 | 世帯割合 |
---|---|
非保有 | 13.3% |
100万円未満 | 6.4% |
100~200万円未満 | 5.3% |
200~300万円未満 | 5.3% |
300~400万円未満 | 2.8% |
400~500万円未満 | 3.4% |
500~700万円未満 | 8.3% |
700~1000万円未満 | 9.2% |
1000~1500万円未満 | 11.7% |
1500~2000万円未満 | 5.7% |
2000~3000万円未満 | 10.8% |
3000万円以上 | 13.8% |
50代の金融資産保有額の平均は1684万円で、中央値は800万円です。
なお、単身世帯の50代の金融資産保有額は平均が924万円、中央値は30万円で、二人以上世帯と比べると大幅に少なくなります。
50代から老後資金を貯めるポイント
50代から老後資金を貯めるポイントは、支出の見直しと資産運用です。収入が増えなくても、支出の見直しができれば、貯蓄や投資に使えるお金は多くなります。また、老後まで時間をかけて資産運用をすることで、資産を増やせる可能性があります。
ここでは、50代から老後資金を貯める主なポイントについて見ていきましょう。
支出を見直す
50代から老後資金を貯めるためにも、支出を見直しましょう。支出を見直すことで、より多くのお金を貯蓄へまわせるようになります。家計簿アプリなども活用して、支出の見直しをして、不要な固定費などは削減しましょう。
資産運用をする
老後資金を貯めるのに資産運用も検討しましょう。元本割れのリスクはありますが、資産を増やせる可能性があります。例えば、iDeCoを活用すれば運用益は非課税で60歳以降受け取る際に控除があります。節税して資産運用ができるのでお得です。
現状を把握し、老後に向けて準備をしましょう。
50代の平均年収や貯蓄額を知るだけで終わってはいけません。平均年収や貯蓄額の情報から自分たちの立ち位置を知り、今後の老後資金計画に役立てることが大切です。家計簿アプリなどを活用した支出の見直し、iDeCoなどによる資産運用を行い、満足のいく老後生活を送れる準備を今日から始めていきましょう。1日でも早く行動を起こすことが大切です。
出典
金融審議会 市場ワーキング・グループ報告書「高齢社会における資産形成・管理」
国税庁長官官房企画課 令和元年分 民間給与実態統計調査
金融広報中央委員会知るぽると 家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査](令和2年)
金融広報中央委員会知るぽると 家計の金融行動に関する世論調査[単身世帯調査](令和2年)
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
監修:新井智美
CFP(R)認定者、一級ファイナンシャルプラン二ング技能士(資産運用)
DC(確定拠出年金)プランナー、住宅ローンアドバイザー、証券外務員