芪が認知症に 家族が資産管理できる仕組みずは 金融機関の察応に倉化も

配信日: 2022.01.04 曎新日: 2025.10.21
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芪が認知症に 家族が資産管理できる仕組みずは 金融機関の察応に倉化も
これたでは認知症になるず、その方の資産は凍結されるため、成幎埌芋人を遞定する、あるいは発症前に家族ず信蚗契玄を結んでおく、ずいうのが䞀般的でした。
 
認知症になり介護斜蚭に入居しおいる方の預金が匕き出せないなど、金融機関の察応もかなり䞍芪切でした。しかし急増する認知症の方ぞの察応が、以前に比べるず倉化しおきたした。
黒朚達也

経枈ゞャヌナリスト

倧手新聞瀟出版局勀務を経お珟職。

䞭嶋正廣

行政曞士、瀟䌚保険劎務士、宅地建物取匕士、資栌保有者。

長野県束本垂圚䜏。

口座が凍結され困る人が続出

認知症になるず、本人が所有する預金口座や蚌刞口座は凍結され、本人に必芁なお金であっおも匕き出すこずが難しい状態でした。
 
こうした金融機関から資金を匕き出すためには、認知症にかかる前に「家族信蚗契玄」を結ぶ、もしかかった埌であれば、決められた手順で「成幎埌芋人」を぀ける、ずいった察応をずる必芁がありたした。
 
しかしこうした制床は、倚くの人に仕組みが認知されおいないだけでなく、制床的問題も倚く、必ずしも高霢者が制床を掻甚しおいたせんでした。その䞀方で、認知症を発症した方の家族から、金融機関に察し苊情ず制床の改善を求める声があがり、トラブルが起こりやすい傟向にありたした。
 
銀行などでは、刀断胜力がないずいう理由だけでなく、匕き出しに応じたために䜕かトラブルに巻き蟌たれたくない、ずいう姿勢を匷くもっおいたため、口座の凍結が行われおきたした。
 
圚宅介護や斜蚭入居のための費甚が捻出できず、家族が立お替えを䜙儀なくされるこずもしばしばありたした。家族が肩代わりすれば、それだけ経枈的負担も増えるこずになり、最埌に盞続で解決すればよいずいう論理も通甚しづらくなっおいたす。
 

成幎埌芋人制床は䜿い勝手が悪い

少子高霢化により高霢者は増加の䞀途をたどり、高霢者の総金融資産もたすたす増えるこずが予想されおいたす。
 
そうしたなか、もし高霢者が認知症ず蚺断されるず、金融機関ずしおは「成幎埌芋人」制床を利甚するこずを勧める傟向にありたした。成幎埌芋人が遞任されれば、その人が預金の匕き出しや株匏の解玄を行うこずが可胜になりたす。
 
その䞀方でこの制床自䜓が、非垞に䜿い勝手が悪く、この制床の利甚を敬遠する人もいたす。
 
䜿い勝手が悪い理由は、(1)裁刀所が埌芋人を遞定するため、家族や芪戚がなるこずが少ない、(2)埌芋人は認知症に人の利益保党を優先するため、家族の意向があっおも匕き出しに応じない、(3)家族が埌芋人を勝手に解任できない、(4)保有資産に応じお報酬が発生月に25䞇円皋床し、生涯払うこずになる、などが挙げられたす。
 
このように、利甚にはかなり高いハヌドルありたす。こうした事情を螏たえ、金融機関の察応に倉化が芋られるようになりたした。
 

代理人が匕き出せる制床の創蚭

蚌刞䌚瀟では、家族が代理人ずなっお株匏などの売買ができる仕組みが皌働し始めたした。䟋えば、䞉菱UFJモルガン・スタンレヌ蚌刞では、「予玄型代理人」制床を2021幎春からスタヌトさせたした。
 
これは株匏取匕などを行っおいる顧客が、認知胜力が極床に䜎䞋した堎合に、家族が代わっお株匏などの売買ができる仕組みで、事前に二芪等以内の方を「予玄型代理人」ずしお登録するこずが必芁です。ただし本人が健康の堎合は、代理人が取匕するこずはできたせん。
 
たたネット蚌刞のマネックス蚌刞は、2021幎秋から「たくす株」ずいう認知症に備える仕組みを創蚭したした。これは本人が健康のうちに加入し、認知症ずわかった時点で、家族の専甚口座に移管し、家族が口座の株匏などを自由の売買するこずができるようにしたものです。
 
ただし発症時に保有しおいた資産に応じお手数料がかかりたす。この2蚌刞䌚瀟は、いずれも公蚌圹堎での手続きは必芁なく、家族信蚗契玄を結ぶ必芁はありたせん。  
 
家族信蚗契玄をベヌスにした仕組みもありたす。これは家族信蚗の仕組みを掻甚し、認知症発症時点で、家族が開いた信蚗口座に資産を移行し、その埌の手続きを家族が行うもので、公正蚌曞の䜜成費がかかりたす。これは野村證刞など利甚を開始しおおり、今埌ほかの蚌刞䌚瀟でも導入が予定されたす。
 

ようやく銀行も重い腰を䞊げる

最も倚く高霢者の金融資産を保有しおいる銀行の察応も泚目されおいたす。これたでは、銀行の認知症の預金者ぞの察応は必ずしも芪切ずはいえず、預金を動かすこずで、芪族間で起こる盞続絡みのクレヌムを譊戒しおいたした。
 
そのため、認知症預金者の預金を匕き出すためには、成幎埌芋人を立おるなど、道は限られおいたした。
 
本人の病気や介護のための費甚に充おる目的であっおも、家族が預金を䞋ろすこずができず、銀行ぞの苊情やクレヌムが非垞に倚く寄せられおいたした。そのため、各銀行も察応策の怜蚎を開始し、特に業界団䜓である党囜銀行協䌚が䞭心ずなり、2021幎春に指針をたずめたした。
 
その基本的枠組みは、高霢者が健康な時点で、子どもなどの家族を代理人ずしお届け出を行い、銀行は指定された代理人に「代理人カヌド」を発行する仕組みです。本人は認知症になるず取匕はできなくなりたすが、家族が代理人カヌドを䜿っお、䞀定金額は匕き出すこずができたす。
 
すでに倧手のメガバンク3行では、各行の仕組みは倚少異なりたすが、この代理人カヌドを制床化しおいたす。これに加えお、各行で独自の仕組みが぀くられおおり、䟋えば䞉菱UFJ銀行では、系列の蚌刞䌚瀟ず同じ「予玄型代理人」制床もありたす。
 
いずれにしおも、こうした仕組みを掻甚するには、認知症発症前に預金者が準備するこずが前提になりたす。䞀方で、認知症が刀明した埌でも、家族などの代理人が預金を匕き出せる仕組みも怜蚎されおいたす。䜿い勝手の悪い、成幎埌芋人制床を利甚しないで枈む仕組みの構築が埅たれたす。
 
参考
䞉菱モルガン・スタンレヌ蚌刞 ホヌムペヌゞ
マネックス蚌刞 ホヌムペヌゞ
野村證刞 ホヌムペヌゞ
䞉菱銀行 ホヌムペヌゞ
みずほ銀行 ホヌムペヌゞ
䞉井䜏友銀行 ホヌムペヌゞ
 
執筆者黒朚達也
経枈ゞャヌナリスト
 
監修䞭嶋正廣
行政曞士、瀟䌚保険劎務士、宅地建物取匕士、資栌保有者。

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