暮らしやすさやお金など。老後に優しいのはマンションと戸建てどっちなの?

配信日: 2022.03.31

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暮らしやすさやお金など。老後に優しいのはマンションと戸建てどっちなの?
老後の生活が近づくと、セカンドライフの住宅について考え始める人も多いのではないでしょうか。暮らしの変化に合わせて住宅の住み替えを検討する場合、戸建てとマンションの特徴についてそれぞれ理解しておくことが大切です。
 
今回の記事では、老後を過ごす住宅を選ぶ際のポイントについて解説していきます。
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住宅の2次取得は50代以上が過半数を占める

国土交通省住宅局が行った「令和元年度 住宅市場動向調査」によると、住宅の2次取得(2回目以上の取得)を行った世帯主の年齢分布は図表1の通りとなっています。
 
【図表1】

出典:国土交通省 住宅局 令和元年度 住宅市場動向調査報告書
 
「分譲戸建住宅」を除く住宅では、戸建て・マンションに限らず50代以上が過半数を占める結果となっています。このことからライフスタイルの変化が起こる50代以上では、住宅の住み替えを検討する人が多いことが分かります。
 
また、戸建て・マンションの種類別については、50代以上の割合がどちらかに偏っていることはないようです。これは、セカンドライフでの住宅選びは、戸建て・マンションの一方に大きなメリットがあるわけではなく、それぞれのライフプランや生活スタイルに合った住宅を選んでいるためだといえるでしょう。
 

マンションと戸建ての特徴を比較

老後における住宅の住み替えではどのような点を重視して選択すれば良いのでしょうか。ここからは、マンションと戸建てのそれぞれの特徴について確認しましょう。
 

マンションの特徴

マンションの場合は、住宅のメンテナンスに手間がかかりません。外壁やエレベーターなどの手入れはマンションの管理組合によって手配されるため、住民は共用部分のメンテナンスを気にかける必要がないのです。ただし、住民はそのための修繕積立金・管理組合費を毎月支払う必要があります。
 
これらの費用はマンションに住み続ける限り払うものであるため、住宅ローンの支払いが終わったあとも、毎月支払いが発生するデメリットもあります。
 
また、マンションはワンフロアでの暮らしとなるため、階段の上り下りがない、掃除に手間がかからないといった身体的な負担が軽減されることも特徴です。
 

戸建ての特徴

戸建ては自由にリフォームができるメリットがあります。マンションでもリフォームは可能ですが、事前に同意書が必要となったり、リフォームに制限があったりと、全て自分たちの意向が通るわけではありません。その点、戸建てであれば「手すりを付ける」「段差をなくす」など気になる点をすぐにリフォームできる利便性の高さがあります。
 
ただし、戸建てでは外壁や水回りなどに定期的なメンテナンスが必要となります。10〜15年ごとにまとまった手入れ費用が発生する点には注意しましょう。金額は戸建ての大きさや築年数によって異なりますが、アットホーム株式会社の調査によると平均築年数36.8年で修繕費は累計532万円程度かかっていることが分かっています。
 
ただし戸建ては子供・親族に土地を残せる点も特徴です。建物はどうしても古くなってしまいますが、土地は資産として相続できます。将来的に2世帯で暮らすことを想定している場合は、修繕と改築、建て替えなどを上手に組み合わせられる戸建てのほうが融通が利くことも多くなります。
 

老後のライフプランに合わせた住宅選びをしましょう

老後の住み替えを検討する場合、マンション・戸建てそれぞれにメリット・デメリットがあります。どちらに住む方が良いかは家族構成やライフプランによって異なるため、自分たち家族の将来設計に合わせて考えると良いでしょう。
 
出典
国土交通省 住宅局 令和元年度 住宅市場動向調査報告書
アットホーム株式会社 「一戸建て修繕の実態」調査
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部

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