更新日: 2022.04.15 セカンドライフ

老後生活に不安がある人は8割。老後生活の備えはしているの?何をしているの?

老後生活に不安がある人は8割。老後生活の備えはしているの?何をしているの?
少子高齢化が進む日本。「老後資金2000万円問題」が話題となったように、老後のお金の準備や、自分自身の健康、介護など心配ごとがたくさんあります。
 
株式会社ロイヤリティ マーケティング(本社:東京都渋谷区)は、国内に在住する20~60代1000名を対象に行った「老後に関する調査」の結果を発表しました(※)。
 
みんなは老後について不安を感じているのでしょうか? また、どんなことが不安なのでしょうか?
FINANCIAL FIELD編集部

執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)

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老後に悲観的?老後の生活に希望はないと回答する人が多い

老後は何歳からだと思うか聞いたところ、「65~69歳」が37%で最も多く、次いで「60~64歳」「70~74歳」が続きました。平均は65歳となりました。
 
性年代別にみると、年齢が低いほど老後だと思う年齢も低く、20代の人は62歳と認識しているようです。
 
老後の生活に希望があるか聞いたところ、「希望がある」は全体の43%、「希望はない」は57%となり、希望がない人の方が多い結果に。
 
女性60代では「希望がある」が56%で唯一半数を超えていましたが、ほかは全て「希望はない」が半数を超えていました。
 
老後の理想の生活については、「趣味の時間を楽しみたい」(54%)、「家族や夫婦との時間を過ごしたい」(47%)、「ひとりの時間を楽しみたい」(38%)という回答が上位を占めました。
 
性年代別でみると、「趣味の時間を楽しみたい」は男性50代、60代で6割を超え、「家族や夫婦との時間を過ごしたい」は女性20代、30代で約6割となっています。
 

老後生活に不安がある人が8割。お金の不安が最多

老後生活への不安を聞くと、79%が不安を感じていることがわかりました。特に30代女性では88%が不安を感じており、全ての性年代で最も高くなりました。
 
女性40代でも87%、20代でも82%と8割を超え、女性でも子育て世代では不安を感じる人が多いようです。
 
一方、男女ともに60代は、「不安を感じない」の合計が3割以上となっており、ほかの年代よりも老後への不安が少ないことがうかがえます。
 
老後の不安で最も多いのは「生活費や年金などのお金」が85%でした。「老後資金2000万円問題」が取り沙汰され、老後には大きなお金が必要という認識が広まったため、不安にかられている人が多いようです。
 
次いで「体力やケガ、病気などの健康」が71%、「介護(自分自身)」が51%となっています。
 
ほとんどの世代でお金の心配が健康の心配を上回っていますが、女性60代のみ「生活費や年金などのお金」(72%)を「体力やケガ、病気などの健康」(90%)が大きく上回っており、お金の心配より健康面での不安が大きいことがわかります。
 

老後生活の備えをしているのは35%

老後生活への備えをしているか聞いたところ、35%が「備えをしている」、59%が「備えをしたいが何もしていない」と回答しました。
 
男性60代では56%が「備えをしている」と回答し、唯一半数を超えていますが、4割以上は備えができていないことになります。最も低いのは、女性20代で16%でした。
 
老後生活の備えをしている人に具体的な取り組み内容を聞いたところ、「貯蓄や投資など資産構築」が89%と最も高く、多くの人が老後資金の形成に取り組んでいることがわかりました。
 
次いで「運動」(47%)、「定期的な健康診断や定期検診など」(44%)と、健康維持に努めているようです。
 
取り組みの開始時期(意向含む)の平均年齢は46歳で、「50~54歳」が18%で最も高くなりました。
 
年代が高くなるほど実際の開始年齢も高くなっており、若いうちから老後生活の備えに取り組みたい意向があるものの、実際に始めるのは年齢が高くなってからであることがうかがえます。
 
この調査によると、若いうちから老後の備えをしている人は少ないようです。
 
退職金や保険などである程度まとまったお金が入るかもしれませんが、若いうちから貯金や投資などでこつこつ資産形成を行い、健康維持にも取り組んでおいた方がよいでしょう。
 
出典
※株式会社ロイヤリティ マーケティング「老後に関する調査」
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部

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