更新日: 2022.04.22 定年・退職

退職金を投資に使うとき、どんなことに注意すればいい?

退職金を投資に使うとき、どんなことに注意すればいい?
リタイア後も安定した暮らしをおくるためには、老後のための資産をできるだけ多く準備しておくことが大切です。資産を増やすには投資が効果的なので、退職金としてまとまったお金が入ったときに投資を行う人が多いようです。
 
しかし、投資に関する十分な知識や経験がない場合は、大切な老後の資産を減らしてしまうことのないよう注意が必要です。退職金を投資に使うときは、どんなことに注意すればよいのでしょうか? 気をつけるべきポイントを見ていきましょう。
FINANCIAL FIELD編集部

執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)

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新井智美

監修:新井智美(あらい ともみ)

CFP(R)認定者、一級ファイナンシャルプラン二ング技能士(資産運用)
DC(確定拠出年金)プランナー、住宅ローンアドバイザー、証券外務員

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退職金で投資するとき注意すべき6つのポイント

 
投資で失敗して大切な老後の資産を失ってしまわないよう、退職金で投資するときは次の6つのポイントに注意しましょう。

●元本保証がない金融商品に注意
●手数料がかかるケースがある
●定期預金はすぐには解約できない
●ハイリスク商品は損失も大きい
●1つの商品に集中すると危ない
●退職金を全額投資するのは危険

以下で、それぞれの項目について、詳しく解説します。
 

元本保証がない金融商品に注意

 
投資の対象となる金融商品には、株式・投資信託・定期預金・為替などさまざまな種類があります。どのように資産を増やしていきたいかを考えて、自分の目的に応じて金融商品を選びましょう。
 
ただし、大きな利益を得られる可能性のある金融商品の多くは、元本が保証されません。つまり、場合によっては利益が出ないだけでなく、投資した金額よりも少ない金額しか残らないケースもあるのです。投資をするときは、元本割れする可能性を理解して金融商品を選ぶことが大切です。
 

手数料がかかるケースがある

投資をするには証券会社や銀行などの金融機関を利用しますが、多くの場合、手数料がかかります。例えば、株式を購入する場合は、買いの注文・売りの注文を入れるたびに手数料がかかります。また金融機関によっては、取引を行っていないときでも、口座管理手数料が必要になります。
 
それぞれの手数料はそれほど高くないように思えるかもしれませんが、積み重なると意外と大きな金額になる点に注意が必要です。
 

定期預金はすぐには解約できない

 
銀行の定期預金は一定額までの元本が保証され、確実に利息を得ることができるので、リスクの少ない投資先として人気です。
 
ただし、定期預金の場合は、決まった期間内に預けなければ予定通りの利息を得られないというデメリットがあります。満期になる前に解約してしまうと、利率がかなり下がってしまうので注意しましょう。
 

ハイリスク商品は損失も大きい

 
せっかく投資をするなら、できるだけ多く利益を出したいものでしょう。しかし、大きくもうけられる可能性のある金融商品は、投資に失敗したときの損失も大きいことを覚えておく必要があります。
 
うまくいけばよいのですが、思い切って大金を投資して、大切な老後の資産を失ってしまっては大変です。退職金で投資をする場合は、いくら利率が高くても、リスクの大きすぎる金融商品は避けたほうが賢明です。
 

1つの商品だけに集中すると危ない

 
どんなに魅力的な金融商品があったとしても、1つの商品だけに集中してお金をかけるのはやめましょう。万が一その商品が大きく値下がりしてしまったときに、大きな損失を出してしまいます。
 
投資をするときは、複数の金融商品にお金を分散するのが基本です。利率は低いけれど安定した利息が得られる商品、少しリスクが高くても大きな利益が得られる商品など、バランスよく金融商品を選んで投資することで、利益を出しつつ大きな損失を避けられます。
 

退職金を全額投資するのは危険

 
退職金としてまとまった金額を手にすることで気持ちが大きくなり、思い切った投資にチャレンジしてしまうケースは少なくありません。
 
退職金は、老後の生活を支える大切な資産です。退職金の一部を投資して資産を増やすことは問題ありませんが、退職金のほとんどを投資につぎ込んでしまわないよう十分注意しましょう。万が一投資に失敗すると、老後の資産を一気に失うことになります。
     

退職金は少額ずつ分散投資するのがおすすめ

 
退職金を投資するときは、安全性の高い金融商品と利益の大きい金融商品をバランスよく選び、少額ずつ分散投資する方法がおすすめです。
 
上手に投資を利用して、老後の生活を支える大切な資産を少しずつ増やしていきましょう。
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
 
監修:新井智美
CFP(R)認定者、一級ファイナンシャルプラン二ング技能士(資産運用)
DC(確定拠出年金)プランナー、住宅ローンアドバイザー、証券外務員

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