更新日: 2022.05.11 セカンドライフ

老後の準備は「介護施設」の選定から。老後施設の月額料金の種類と貯めるべきお金の目安

老後の準備は「介護施設」の選定から。老後施設の月額料金の種類と貯めるべきお金の目安
「老後は介護施設で安心して暮らしたい」というニーズに応えるため、さまざまな種類の施設が用意されています。ただし介護施設、老後施設といってもサービスや金額が違うので自分に合ったところを探すのに苦労することもあるでしょう。
 
本記事では、介護施設や老後施設の種類、月額料金の種類、種類別にかかる費用について紹介します。施設に係る知識を深め、安心して老後を迎えられるようにしましょう。
FINANCIAL FIELD編集部

執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)

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老後施設の種類

厚生労働省の調査によると介護施設、老後施設は大きく分けて6種類に区別されます。
 
介護施設の種類

主に公的施設 要介護高齢者のための生活施設 特別養護老人ホーム
環境的、経済的に困窮した高齢者の施設 養護老人ホーム
低所得高齢者のための住居 軽費老人ホーム
主に民間施設 高齢者のための住居 有料老人ホーム
高齢者のための住居 サービス付き高齢者向け住宅
認知症高齢者のための共同生活住居 認知症高齢者グループホーム

※厚生労働省 施設・居住系サービスについてより筆者作成
 
国や地方自治体が運営する公的施設と民間企業が運営する民間施設に大きく区別されます。公的施設は介護の必要性が高い人や所得が低い人を中心に受け入れていますが、長い間入居待ちとなる可能性が高いといったデメリットもあります。一方民間施設は運営企業によりサービス内容が幅広く、入居者一人ひとりにきめ細かい対応をする特徴があります。ただし、サービスが充実する分費用が高くなります。
 

老後施設の月額料金の種類

介護施設、老後施設で必要となる月額料金の種類は下記の通りです。

居住費・・・家賃分
食費・・・食材や食事費用など
施設介護サービスの保険対象以外の費用・・・介護サービスを受けるための費用
サービス加算・・・サービスや人員を強化するための費用
上乗せ介護費・・・介護付き有料老人ホームなどで介護職員を基準より多く配置した場合に必要となる費用
介護保険対象外のサービス費・・・買い物の代行など介護保険の対象にならず全額自己負担となるサービスを利用する際の費用
管理費・・・光熱費や日常の消耗費など
日常生活費・・・石けん、歯磨き粉など
医療費・・・薬代、入院代など

 

老後施設の種類別にかかる費用と貯めるべきお金

学研Cocofumpによる老後施設の種類別に係る月額費用

特別養護老人ホーム 5万〜15万円
介護老人保健施設 8万〜14万円
介護療養型施設 9万〜17万円
軽費老人ホーム 8万〜14万円
ケアハウス 10万〜30万円
介護付き有料老人ホーム 15万〜30万円
住宅型有料老人ホーム 15万〜30万円
グループホーム 15万〜20万円
健康型有料老人ホーム 10万〜40万円
サービス付き高齢者住宅 10万〜30万円
シニア向け分譲マンション 10万〜30万円

※学研Cocofump 【一覧で紹介】老人ホームの種類と特徴|違いや費用・施設の選び方まで解説より筆者作成
 
上の表のように施設の種類によって必要となる費用に大きく差があるため、自分が希望するサービスなどの条件をよく確認することをおすすめします。
なお、生命保険文化センターの調査によると介護に係る月額費用は平均8万3000円、介護期間は平均5年1ヶ月となっています。どの施設に入るかまだ決めていない人は介護期間中に係る費用8万3000円×5年1ヶ月(61ヶ月)=506万3000円を目安にお金を貯めておきましょう。
 

老後施設にかかる費用を知って老後に備えよう

介護施設の種類や費用を理解して頂けたでしょうか。まだずっと将来のことで施設に関する知識がこれまで無かった人でも、老後の施設での生活について想像してみて下さい。どの施設に入るかによって必要な費用が種類に大きく差があるため、自分の希望する施設を決めて必要なお金を少しずつ貯めていきましょう。
 

出典

厚生労働省 介護を受けながら暮らす高齢者向け住まいについて
学研Cocofump 【一覧で紹介】老人ホームの種類と特徴|違いや費用・施設の選び方まで解説
生命保険文化センター 介護にはどれくらいの費用・期間がかかる?
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部

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