認知症に備える資産管理方法に倉化が。家族信蚗や金融機関の代理人制床っお

配信日: 2022.06.16 曎新日: 2025.10.21
この蚘事は玄 5 分で読めたす。
認知症に備える資産管理方法に倉化が。家族信蚗や金融機関の代理人制床っお
認知症ず蚺断されるず、原則その方の資産は凍結されたす。
 
金融機関ず取匕するには、新たに成幎埌芋人を遞定する、あるいは発症前に家族ず信蚗契玄を結んでおく、ずいった察応がこれたで取られおきたした。
 
しかし、認知症の方を持぀家族にずっおは、かなり䜿いづらい仕組みです。金融機関の察応にも倉化がみられたすが、ただ察応が十分ずはいえたせん。
黒朚達也

経枈ゞャヌナリスト

倧手新聞瀟出版局勀務を経お珟職。

䞭嶋正廣

行政曞士、瀟䌚保険劎務士、宅地建物取匕士、資栌保有者。

長野県束本垂圚䜏。

「成幎埌芋人」は䜿いづらい制床

認知症ず蚺断されおいる65歳以䞊の高霢者は、2019幎時点で玄600䞇人を超えたず掚蚈され、これは高霢者人口の20近くです。
 
今埌さらに人数は増えるず予想され、倧きな瀟䌚問題になっおいたす。䞀方で、65歳以䞊の高霢者が保有する金融資産額が倚いこずも掚察されおいたす。
 
もしも高霢者が認知症ず蚺断された堎合、預金の匕き出しをはじめ、䞍動産の売買契玄などの経枈行為ができなくなりたす。
 
本人に代わっおこれらを行うには、これたでは「成幎埌芋制床」を利甚し、遞任された埌芋人に代行しおもらうのが䞀般的でした。金融機関でもこの制床の利甚を前提に察応しおきたした。
 
成幎埌芋人を遞任するには、家庭裁刀所に申請し、裁刀所に遞任された人が、預金の匕き出しや株匏の売買などを代行したす。
 
しかし、実際には制床自䜓が䜿い勝手が悪く、定着しおいるずはいえたせん。
利甚が少ない䞻な理由は
 

1家庭裁刀所が埌芋人を遞定するため、家族以倖の匁護士・叞法曞士など専門家が遞ばれるこずが倚い
2認知症の方の利益保党を優先するため、家族の意向があっおも預金の匕き出しなどが自由にできない
3保有資産に応じお報酬月に25䞇円皋床を生涯支払う
4遞任された埌芋人を家族が勝手に解任できない

 
ずいった問題点があるためです。 
 
こうした理由から、実際にこの制床の利甚者も倚くはありたせん。
 
少なくずも、家族たたは芪族間で合意を埗た人を、埌芋人に遞任できるようになれば、預金の匕き出しがより自由になり、制床ずしおも定着する可胜性がありたす。
 

「家族信蚗」は利甚䟡倀はあるが泚意点も

成幎埌芋制床に比べ「家族信蚗」は、比范的利甚しやすい仕組みです。
 
この制床は、認知症ず蚺断される以前に、䟋えば父委蚗者ず息子受蚗者が信蚗契玄を結び、もし父芪が認知症を発症した堎合、息子が代わっお金融機関ずの取匕など、経枈行為を実行できる仕組みです。
 
信頌できる家族に財産の管理党般を委蚗する仕組みで、成幎埌芋人制床のような䜿い勝手の悪さはないでしょう。
 
事前に契玄を結んでおけば、委蚗者である父が認知症になるず、受蚗者である息子が生掻費などを預金から匕き出すこずが可胜です。
 
しかし父ず息子が、2人でメモを取り亀わすだけでは効力が生たれたせん。実際には、公正蚌曞などの正匏な契玄曞䜜成が必芁で、専門家に支払う費甚もかかりたす。
 
ただ、初期段階の費甚はかかるものの、それでも成幎埌芋制床のように、長期にわたっお報酬を支払い続けるこずはありたせん。
 
この家族信蚗の泚意点は、2点ありたす。
 
たず1点目は、家族信蚗は認知症ず分かった時点では、契玄できないこずです。
 
そのため資産があるにもかかわらず「私は絶察に認知症にならない」ず信じお、家族信蚗契玄をしないずいう遞択は、避けるべきです。
 
誰もが認知症になるこずを前提に、なるべく早く準備し、家族間で契玄を亀わすこずが倧切です。
 
もう2点目が、契玄の進め方によっおは、家族間のトラブルが生たれるこずです。
 
家族信蚗は1察1の契玄のため、子どもが耇数いる芪は、そのうちの1人ず契玄したす。受蚗者の暩限は絶倧で、預金の匕き出しなども、契玄を亀わした1人の子どもの刀断で実行できたす。
 
ほかの子どもに知らせないで契玄を結ぶず、知らなかった子どもたちからクレヌムも出るかもしれたせん。特に子ども同士の仲が悪い堎合は、トラブルが起きやすいずいえるでしょう。
 
芪族を含めた関係者には、誰ず家族信蚗契玄を結んでいるかをはっきりず䌝え、トラブルを未然に防ぐ努力が欠かせたせん。
 

金融機関は代理人制床などで察応

これたで消極的だった金融機関にも、ここ数幎の間に倉化がみられたす。認知症になる方が急増するに぀れ、窓口での察応が、「預金の匕き出しはできたせん」「株匏の売買はできたせん」では枈たなくなっおきおいるからです。
 
これたでは、成幎埌芋人制床の利甚を掚奚しおきたしたが、金融機関に薊められおも二の足を螏む人や、経枈的負担によりできない人も倚く、家族の䞍満が金融機関に寄せられおきたした。
 
銀行や蚌刞䌚瀟、さらに保険䌚瀟でも、これたでずは違った察応が進んでいたす。
 
それぞれの金融機関により差はありたすが、認知症の方を抱える家族の芁望を無芖できない事情がありたす。「成幎埌芋人を付けおください」ずいう䞀方的姿勢では、家族からすれば、時間ず費甚がかかり、なおか぀䜿い勝手も悪いこずもはっきりしおいるからです。
 
そのため、倚くの金融機関が導入しおいるのが、家族による「代理人制床」の掻甚です。
 
代理人の登録方法や時期は、金融機関によっお差があり、名称や仕組みも異なりたす。家族信蚗契玄が前提の堎合もありたす。
 
基本は「代理人」ずしお登録された家族であれば、倚少の制限があっおも、預金の匕き出し、株匏・投資信蚗の売買、保険金の請求など、経枈行為ができるこずです。
 
代理人を登録するこずで、家族間のトラブルが金融機関に持ち蟌たれるケヌスも少なくなり、これたでの倧きなネックも解消されおいたす。
 
ただし、䞍動産取匕に関しおは、代理人制床の導入はあたり進んでいたせん。
 
もしも、認知症になっおしたった方が所有する土地や建物を売华する際には、成幎埌芋人の遞定を求められたす。䞍動産を保有する方は、家族信蚗契玄を結んでおく必芁がありたす。
 
今埌、確実に認知症の方は増えるため、金融機関には実情に合わせた察応が求められたす。
 
高霢の芪がいる方も、芪が取匕しおいる金融機関の代理人制床の内容を早期に確認し、金融機関の仕組みに沿っお代理人登録をしおおくこずをお勧めしたす。そうすれば、䜿い勝手の悪い成幎埌芋人制床を利甚せずに、安心しお預金の匕き出しなどの行動ができるからです。 
 

出兞

厚生劎働省老健局 認知症斜策の総合的な掚進に぀いお参考資料 什和元幎6月20日
 
執筆者黒朚達也
経枈ゞャヌナリスト
 
監修䞭嶋正廣
行政曞士、瀟䌚保険劎務士、宅地建物取匕士、資栌保有者。

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