そこで今回は「50代からの投資」に着目して、投資を始める前に知っておくべきことを解説します。ぜひ参考にしてみてください。
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ファイナンシャル・プランナー
住宅ローンアドバイザー ,宅地建物取引士, マンション管理士, 防災士
サラリーマン生活24年、その間10回以上の転勤を経験し、全国各所に居住。早期退職後は、新たな知識習得に貪欲に努めるとともに、自らが経験した「サラリーマンの退職、住宅ローン、子育て教育、資産運用」などの実体験をベースとして、個別相談、セミナー講師など精力的に活動。また、マンション管理士として管理組合運営や役員やマンション居住者への支援を実施。妻と長女と犬1匹。
投資は50代からでも遅くない
50代は、老後に備えた資産形成を始めるタイミングの世代です。そのことから50代から投資を始める方は多く、始めるのに決して遅くないといえるでしょう。その理由は2つあります。
・老後が近いため具体的な計画を立てやすい
20~30代などの若い世代にとって、老後はまだまだ先の話であり、イメージしづらい部分が多いものです。しかし50代を迎えると、現在の状況から老後の生活をより具体的に想像ができ、計画が立てやすくなります。
・若い世代に比べて経済的なゆとりがある
50代を迎えると、住宅ローンの返済を終え、子どもが社会人になることで出費が減り、経済的に余裕ができる方が多くいると思われます。そのため、まとまった資金を投資に回して資産運用を始めやすいといえます。
投資を始める前に知っておくべきこと
50代から投資を始めることは可能ですが、すべての人に適しているわけではありません。「何となく周りにすすめられて」と安易に投資を始めると、かえって資産が減る可能性があります。投資を始める前に、以下の点に注意してみてください。
・老後の具体的な生活費を計算する
老後の生活費がいくらになるのかは、個人の求める生活水準によって異なります。老後の基本的な生活費、旅行などの娯楽や趣味にかける費用など、具体的な費用の計算が必要です。
年金の支給額や貯蓄額などと比較し、過不足を確認しましょう。想定外の出費が発生することもあるため、ゆとりある生活資金を想定するのがポイントです。
・投資・資産運用について学ぶ
金融商品には幅広い種類があり、それぞれ特徴が異なります。投資にリスクは付き物であり、問題に直面すれば判断力が求められます。
「こんなはずじゃなかった」とならないためには、投資についての勉強が欠かせません。分からないことがあれば、資産アドバイザー(IFA)などの専門家に相談するのがおすすめですが、任せきりにならないようにしましょう。
知識を身につけて幅広い選択肢を検討しよう
50代からの投資は決して遅くありません。むしろ、年齢的に老後のイメージがしやすいため、まとまった資金があれば投資を始めるのに適しているといえます。
とはいえ、安易に投資を始めるのではなく、具体的な計画や投資・資産運用の知識を身につけるなどの事前準備が大切です。老後の生活を楽しむためにも、主体的に考えて取り組みましょう。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
監修:高橋庸夫
ファイナンシャル・プランナー