更新日: 2022.09.20 セカンドライフ
定年したら何する?「第2の人生」を有意義過ごす方法を解説
「人生100年時代」といわれる現代では、65歳で定年してから好きなことをやる人や海外に移住する人など、幅広い過ごし方が存在します。本記事では定年後の第2の人生を有意義に過ごす方法や準備すべきことを解説します。
執筆者:古田靖昭(ふるた やすあき)
二級ファイナンシャルプランニング技能士
定年後の人生を有意義に過ごすには
定年後の過ごし方を「働き続ける場合」と「働かない場合」の2つに分けて、それぞれ紹介します。
働き続ける場合
定年後も仕事を続ける場合、起業する方法や、定年まで働いていた企業で再雇用されて働く方法、新しい仕事をする方法の3つがあります。
「起業」する方法は、現役時代の経験やスキルを生かして個人事業や会社を興して事業を行い、事業内容も現役時代と同じような業種や新しい分野に挑戦するなどさまざまあります。
ただし、起業当初は運転資金や設備投資資金など何かと費用がかかるため退職金を全て使ってしまわないように注意が必要です。小規模に事業を始めて軌道に乗ったら徐々に拡大するなど工夫も必要となるでしょう。
「再雇用」されて働く方法は、高年齢者雇用安定法が改正されたことで、60歳の定年後、従業員の希望によって65歳までの再雇用が企業に義務付けられているため、働き続けることが可能です。慣れ親しんだ場所で働けるため、安心感があります。ただし、定年前よりも給与が下がることが多いため、事前に担当者と再雇用の条件について確認しておくと良いでしょう。
新しい仕事をする「再就職」は、今までやってみたいと思っていた仕事を、中高年対象の求人サイトなどで見つけて働くことです。また知人や取引先の担当者などに紹介してもらう方法もあるでしょう。条件によっては長く勤務できる可能性もあります。
働かない場合
定年後は仕事を続けないで自分のやりたいことに時間やお金を使う過ごし方があります。主に、趣味を満喫する方法や、地域ボランティアに参加する方法、海外などに移住する方法の3つを紹介します。
「趣味を満喫」する方法は、例えば、釣りや料理、スポーツなどを本格的に始めて過ごすことです。また、自分1人だけではなく、夫婦や友人などと共通の趣味を楽しむことも良いでしょう。ただし、スポーツはいきなり激しいものに取り組むとけがをする原因となるため軽度なスポーツをおすすめします。
「地域ボランティア」に参加する方法は、ボランティア活動を通じて地域や社会貢献をして過ごすことです。ボランティア団体に参加して活動する方法や、地域課題を見つけてボランティア団体を立ち上げて事業を行う方法もあります。地域や社会貢献を通じてやりがいを感じることもできるでしょう。
「海外などに移住」する方法は、物価などが安い国に移住して過ごすことです。ただし、移住してからカルチャーギャップなどで「日本の方が良かった」とならないよう、あらかじめ移住先の候補を検討し、お試しとして短期間の生活をしておくことが大切となります。
定年前に準備するべきこと
定年後に充実した第2の人生を過ごすには、現役時代から準備をしておくことが重要です。公的年金だけでは経済的に余裕を持った生活を送るのが難しいため、現役時代から老後資金を「貯蓄」する必要があります。家計の「節約」や無駄遣いを減らし、また効率よく貯蓄するために「資産運用」なども検討すると良いでしょう。
新しいことに興味を持つことも大切です。「人生100年時代」といわれるように100歳まで生きられると仮定した場合、60歳からであれば40年もあります。新しいことに興味を持ち、没頭できるものがなければ、40年の時間を過ごすことに退屈してしまいます。現役時代から自分のやりたいことや新しいことを見つけておくことをおすすめします。
執筆者:古田靖昭
二級ファイナンシャルプランニング技能士