年金生活が始まる前に! 見直しておきたい支出とは?
配信日: 2022.10.24
2022年時点で受給資格がある場合は、65歳から年金を受け取れます。しかし、年金生活に入ると収入は現役時よりも大きく減少する人が多いため、現役時と同じ支出のままでは、生活ができなくなる可能性も否めません。そこで、本記事では年金生活が始まる前に見直しておきたい具体的な支出を紹介します。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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必ずかかる食費を見直す
まずは、必ずかかる支出「食費」を見直しましょう。中には、お得だと思って食材をまとめ買いしたものの、「使い切れずに捨ててしまうことになった」という人もいるのではないでしょうか?
必要以上に食材を買い込んでしまうことは、無駄な出費を増やすだけでなく、食品ロスにもつながりかねません。買うものを決めないで買い物に行くと、あれもこれも必要と感じてしまい、無駄なものも買ってしまいやすくなります。
そのため、できるだけ買い物前に何日分の食材を買うのかを考慮し、必要なものをメモしておくなどの工夫をしましょう。
また、夫婦2人分の食材の場合、スーパーのパックで売られている食材では多すぎることもあります。例えば、一度で食べ切れるおかずを買ったり、小分けにされた食材を選んだりすることも方法の一つです。
保険を見直してみる
加入している保険のプランを見直すことで、保険料を抑えられる可能性もあります。
家族がいる人なら、万が一に備えて、死亡保障や医療保障を手厚いプランにしているケースもあるでしょう。ただ、子どもが独立した後の死亡保障はそれほど手厚いものでなくても間に合うため、契約内容を見直せば、保険料の支出を抑えられる可能性があります。
また、医療保障についても見直しが可能です。病院や薬局に支払った1ヶ月分の医療費が高額になった場合は、上限額を超えた分の払い戻しが受けられる「高額療養費制度」という公的制度があります。
万が一に備えて高額な保険料を払い続けるよりも、制度を利用することで支出を抑えられる可能性もあるのです。
また、複数の保険に加入している場合は、保障内容が重複している可能性があるため、一度確認してみましょう。
車にかかる費用も見直しポイント
住んでいる地域や自家用車の使用頻度によっても大きく異なりますが、車にかかっている費用を見直すことも重要です。
所有しているだけで発生するコストを知り、使用頻度が低い場合は、車自体を手放すことも検討しましょう。車を所有しているだけでかかる主な費用には、以下のようなものがあります。
●自動車税
●車検代
●自動車保険料(任意)
●駐車場代 など
また、車を使用している場合にかかる費用は以下のとおりです。
●ガソリン代
●オイルやタイヤなどの交換費用
●消耗品の補充費用
●メンテナンス費用 など
車検代や自動車税などは、車の排気量が大きいほど高額になる費用です。子どもの独立後もファミリー向けの大きな車を所有しているなら、コンパクトな車に乗り換えたり、エコカーなど減税対象の車を選んだりすることも検討しましょう。
コンパクトな車に乗り換えることで、車検代や自動車税だけでなく、駐車場代やガソリン代などの支出も抑えられる可能性があります。また、あまり車を使用していないなら、売却して現金化することも可能です。
支出を見直し年金生活に備えましょう!
年金生活に入ってから、生活レベルを落としたり節約したりすることは簡単ではありません。そのため、老後の年金生活を見据えた早い段階から準備を心がけて、安定した生活が送れるようにしましょう。
今回は、食費と保険料、自動車における支出を解説しましたが、これらは生活費の一部に過ぎません。定期的に家計全体の支出を見直して、年金生活に備えましょう。
出典
厚生労働省 厚生年金の支給開始年齢は?
厚生労働省 高額療養費制度を利用される皆さまへ
国土交通省 自動車税
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部