更新日: 2022.11.01 定年・退職

定年後は「マンション管理人」として稼げる?年収はいくら?

定年後は「マンション管理人」として稼げる?年収はいくら?
シニア層の間で人気のある仕事が「マンション管理人」です。有効求人倍率が0.72倍と、やや狭き門で国内では約15万人が活躍しています。
 
どうして、マンション管理人の仕事が人気なのでしょうか。
 
この記事では、マンション管理人の年収や、マンション管理人が稼げる仕事なのかどうかを解説します。また、年収を上げたいときにおすすめの資格も紹介します。
FINANCIAL FIELD編集部

執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)

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マンション管理人の仕事とは?

マンション管理人は「マンション管理員」とも呼ばれ、分譲マンションの管理組合との契約に基づいてマンションの日常管理業務を行っています。
 
具体的には、居住者や訪問者の対応、電話対応、備品の管理や建物や設備の点検や交換、さらにはゴミの搬出や清掃、災害発生時の対応などです。業務の内容は、管理組合との契約内容によって異なりますが、事務作業からコミュニケーション能力や体力が必要な作業まで多岐にわたります。
 
マンション管理人になるためには特に資格は必要なく、学歴も特に必要ありません。正社員として働いている人もいますが、多くがパートタイマーや契約社員といった雇用形態で働いています。
 

マンション管理人の年収

マンション管理人の平均年収は350万9000円で、日本人の平均年収よりも少なくなります。これはさまざまな年代の人が働いていることや、正社員以外で働く人の割合が大きいこととも関係しているでしょう。
 
平均年齢は53.5歳で、65歳を過ぎて働く人も少なくありません。中には1日1時間~2時間の勤務から開始できる職場もあり、プライベートや体調を考慮しながら仕事ができるため、シニア層にも人気のある仕事です。パートとして働くマンション管理人の平均時給は1030円で、関東地方だともう少し高くなります。
 

年収を上げるには?

マンション管理人は学歴や資格を必要とせず、幅広い世代の人が始めやすい仕事です。しかし、年収は日本人の平均年収よりも低くなります。さらによい条件で働きたい場合は、国家資格の「管理業務主任者」や「マンション管理士」などの資格を取るのがおすすめです。
 
「管理業務主任者」はマンションの管理に関する法令や実務などの教養が身についていることの証左となり、マンション管理人としての仕事をしていく上で役立ちます。この資格を取得していれば、マンション管理人として就職しやすくなりますし、資格手当を受け取れるかもしれません。
 
「マンション管理士」とは管理組合の運営や建物構造の問題などのマンション管理に関わることについて、マンションの管理組合や所有者に助言・指導を行う人で、マンション管理人とは異なります。資格を取るには試験を受ける必要がありますが、平均年収は400万円前後といわれています。
 
ほかにも二級ボイラー技士免許や宅地建物取引主任者の資格を取ることで、業務内容を広げられますし、年収アップも期待できます。
 

マンション管理人は「稼げる仕事」とはいいにくい


 
マンション管理人の年収は日本人の平均年収より低く、「稼げる仕事」とは言いきれません。しかし、短時間から働けることや資格が必要ではないこと、業務内容が危険ではないことなどの理由で、人気があります。
 
マンション管理人として年収を上げたい場合には「管理業務主任者」や「マンション管理士」などの資格を取って、できることを増やしておくとよいでしょう。
 

出典

職業情報提供サイト(日本版O-NET) マンション管理員 – 職業詳細
国土交通省 マンション管理士になるには
資格取得なら生涯学習のユーキャン マンション管理士の年収は?
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部

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