更新日: 2023.01.15 老後

注目を浴びるリバースモーゲージ。でも安易に手を出してはいけない理由とは?

注目を浴びるリバースモーゲージ。でも安易に手を出してはいけない理由とは?
「老後2000万円問題」を皮切りに、リバースモーゲージが注目されています。保有している自宅に住み続けながらも、その自宅を担保に老後資金を借りられる商品です。
 
メリットもありますが、リスクを把握しないまま手を出してしまうと、後悔する可能性もあります。
 
そこでこの記事では、リバースモーゲージのメリットやリスクを紹介します。
 
FINANCIAL FIELD編集部

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リバースモーゲージとは

リバースモーゲージとは、高齢者が持ち家を担保に資金を借りる制度のこと。自宅を担保にしながらも継続して住み続けられます。
 
金融機関などが取り扱いをしており、どこを利用するのかによって、貸付限度額や対象となる物件の範囲が異なります。
 

リバースモーゲージのメリット

少子高齢化により、社会保障制度が崩壊するのではないかと不安に思う方も多いでしょう。保険料を負担する現役世代が減り、年金を受け取る高齢者が増えるため、このまま社会保障制度を維持することが難しくなっています。
 
そのため、安定的にお金を手に入れられるリバースモーゲージが注目を集めています。リバースモーゲージを利用すれば、死亡時に自宅を売却して借入金を清算すればよいため、老後の生活にもゆとりが生まれやすくなります。
 
生存中は利息分のみを毎月支払い、死亡した後に自宅を売却することで元金を返済します。リバースモーゲージの利用によって、老後の暮らしの充実を図れます。
 

リバースモーゲージのリスク

リバースモーゲージはメリットもありますが、いくつかリスクもあります。

1.不動産価格下落リスク
2.金利上昇リスク
3.長生きリスク

以下で詳しく解説します。
 

1.不動産の価格下落リスク

リバースモーゲージに借りていたお金は、死亡時に不動産の売却によって返済するのが一般的です。しかし、不動産の評価額次第では、途中で支払いを求められることもあります。
 
リバースモーゲージで融資を受けられる金額は、不動産の価格によって変わります。不動産の価格は一定ではなく、定期的に変動し、時代によっては融資の限度額が変わる可能性もあるでしょう。
 
すでに融資限度額を借りている状況で、融資限度額が下がってしまった場合、その差額は返済する必要があります。評価額の見直しによって返済ができない場合は、自宅を手放さなければならない可能性もあるため注意しましょう。
 

2.金利上昇リスク

リバースモーゲージを利用する際は、毎月利息の支払いが必要です。リバースモーゲージの利息の支払いは、金利によって変動し、今後の金融政策の動向によって支払いが増える可能性があります。
 
実際、2022年12月には金融政策を決定する日本銀行は、大規模な金融緩和策の修正を決め、これまで0.25%程度に抑えてきた長期金利の上限を0.5%程度に引き上げる方針を固めました。
 
金利が上昇すると、リバースモーゲージ利息の支払額が増えます。そのため、今後も金利が上が可能性があることも想定し、自己資金に余裕を持った資金計画が必要です。
 

3.長生きリスク

リバースモーゲージは、年金のように生きている限り融資を受けられるものではありません。そのため、リバースモーゲージの懸念として「いつまで生きられるか分からない」という長生きリスクがあります。
 
長生きすることは素晴らしいことですが、長生きすればするほど当然、老後資金は必要です。亡くなるまで融資してもらえれば問題はないのですが、融資額が決められている以上、融資額が限度額に到達した後の金銭も準備する必要があります。
 
仮にリバースモーゲージを利用して資金が足りなくなった場合、自宅は売却しているため、住居の確保も大変です。リバースモーゲージの利用には、長寿がリスクになり得ると心得ておきましょう。
 

まとめ

リバースモーゲージは保有している自宅に住み続けながらも、その自宅を担保に老後資金を借りられる商品です。
 
死亡時に自宅を売却して借入金を清算するだけでよいなどのメリットもありますが、金利上昇や長生きリスクを把握しないまま手を出してしまうと、後悔する可能性もあります。
 
リバースモーゲージを利用する際は、リスクを把握した上で行いましょう。
 
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部

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