更新日: 2023.02.20 その他老後

年金の見込み額は「13万円」です…老後はどのくらい働けば良いでしょうか?

執筆者 : FINANCIAL FIELD編集部

年金の見込み額は「13万円」です…老後はどのくらい働けば良いでしょうか?
年金の受給見込み月額を調べたところ「13万円」という結果が出たものの、この金額では老後も働かなくてはいけないかと考えている人もいるのではないでしょうか。
 
本記事では、65歳以上の単身者の平均支出を基に、年金が13万円の場合、どのくらい働くべきかを解説します。おすすめの仕事や現役時代からできる対策も紹介するため、老後の生活を考える際の参考にするとよいでしょう。
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受給できる年金が13万円の場合、老後はどのくらい働けばよいのか

総務省統計局の調査結果によると、2021年の65歳以上の単身無職世帯(高齢単身無職世帯)の消費支出は月に13万2476円ということが分かります。また、消費支出とは別で、住民税や固定資産税など、支払わなければならないお金である「非消費支出」は月に1万2271円という結果が出ているのです。
 
これらのことから、65歳以上の単身無職世帯は1ヶ月に約15万円の支出金額がかかることが分かるでしょう。そのため、年金が13万円もらえる場合は平均支出金額から考えると2万円ほど足りず、その分働く必要があります。
 
65歳以上の人におすすめの仕事としては、警備や清掃、ビルやマンションの管理などが挙げられるでしょう。
 
警備は年齢や経験を問わずに採用してくれる場合が多いため、65歳以上から未経験で応募しても採用してもらえる可能性が高いです。
 
なお、一口に警備といってもその種類は警備業法によって「1号警備」から「4号警備」の4種類に大別され、「交通誘導・雑踏警備」は2号警備、「施設警備」は1号警備に属します。前者は駐車場や工事現場で出入りする車や人の安全確保を、後者は商業施設やオフィスビルといった施設を警備するのが主な仕事内容です。
 
資格や経験が問われないだけでなく、求人も増加傾向にあるため、比較的働きやすい職種といえるでしょう。
 
清掃はその名の通り、商業施設やオフィスビル、駅や病院などさまざまな場所の掃除をするのが主な仕事内容です。身体を動かす仕事であるため、デスクワークが苦手な人や、健康のために「運動も兼ねて働きたい」と考える人に適しているでしょう。
 
ビルやマンションの管理は、そこに入居する人への対応や、入居者が快適に生活するための設備管理などが仕事です。人と接する機会が欲しい人に向いているでしょう。入居者が困っていることに耳を傾け、解決することも求められるため、責任感ややりがいを感じやすい仕事ともいえます。
 
これらのほかにも、事務や介護職をはじめ、65歳以上でも働ける仕事にはさまざまな種類があるため、自分に合ったものを選ぶことが長続きするコツです。
 

現役時代からできる対策を始めよう

65歳以上になってから働くことはもちろんできますが、老後の生活を豊かにするためにiDeCoなど、現役時代からできる対策を始めることも大切といえます。
 
iDeCoは国民年金や厚生年金といった公的年金に上乗せして給付を受ける私的年金制度の一つです。国民年金や厚生年金に加入している20歳から60歳までの人が入れる制度であるため、現役時代から加入することで将来受け取れる年金を増やせるでしょう。
 
なお、iDeCoに加入する際は銀行や証券会社など、さまざまな運営管理機関を選ぶことから始まります。どの運営管理機関を選ぶかによって商品数や受けられるサービスなどが変わるため、いくつか見比べて、自分に適したものに加入することが大切です。
 

老後の生活にゆとりを持つためにも、現役時代からできる対策をしておこう

本記事で紹介したように65歳以上でも働ける仕事はあるため、年金だけで生活が苦しい場合は働いて収入を得るのがよいでしょう。また、将来のために現役時代からできる対策をしておくことも大切です。
 
貯金だけでなく、iDeCoなどを利用するのも一つの方法といえます。なお、そのようなサービスを利用する場合は、加入する機関やプランなどによって将来受け取れる金額が異なるため、よく考えて自分に合ったものを選びましょう。
 

出典

総務省統計局 総世帯及び単身世帯の家計収支

厚生労働省職業情報提供サイト(日本版O-NET) 雑踏・交通誘導警備員

厚生労働省職業情報提供サイト(日本版O-NET)施設警備員

厚生労働省職業情報提供サイト(日本版O-NET) ビル清掃

厚生労働省職業情報提供サイト(日本版O-NET)マンション管理員

 
執筆者 : FINANCIAL FIELD編集部

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