学び直しを仕事や就職に生かす人はどれくらい? 定年後も有利になれる資格とは?
配信日: 2023.06.25
実際に、令和4年度補正予算として経済産業省が主体となり、リスキリングを通じたキャリアアップ支援事業を行う事業者の公募を始めています。具体的には、対象事業者が学び直しの機会提供や相談、転職サポートなどを行うということです。
ほかにも学び直しに活用できる公的制度はありますが、それ以前にどのような資格や知識を学べばよいか、悩むことが多いのではないでしょうか。そこで本記事では、リスキリングや学び直しの場面で、定年後も有利となる資格や知識について紹介します。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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社会人で学び直しを生かす人は約54%
内閣府が実施し公表している生涯学習に関する世論調査(令和4年7月調査)によると、社会人が月1日以上学んだ内容として「仕事に必要な知識・技能や資格に関すること」と答えた人が約4割でした。次いで「健康やスポーツに関すること」で3割、「料理や裁縫など家庭に関すること」で2割強という結果でした。
学習した理由として、「仕事において必要性を感じたため」が最も多く約5割にのぼり、仕事に関連する内容を自主的に学ぶ人が多いことが分かります。このほか「家庭や日常生活に生かすため」「人生を豊かにするため」という理由が続いており、仕事以外においても役に立つ内容を学ぶ社会人は多いことがうかがえます。
学んだ内容を仕事に生かしたいと考える人が半数以上
同調査では、学習した内容を「仕事や就職の上で生かしている、または生かせる」と回答した人は全体の54%にものぼることが分かりました。さらに「自分の人生を豊かにしている、または豊かにできる」と答えた人は、53.8%でした。
これらのことから、社会人の間に仕事に関係する内容や、人生が豊かになると思える学びを深めておくことは、将来的にも有益であると考える人が多いことが分かります。
定年後に使える資格や知識をみつけるには
長寿社会に突入し、定年退職後も再雇用などで収入を得ながら健康に働く高齢者も今後さらに増えていくと予想されます。長い人生を考えたとき、どのような資格や知識を保有していれば、第二の人生をさらに豊かに過ごせるでしょうか。
ここからは、定年後も有益となる資格や知識が何であるか探す方法について紹介します。
現在の職業に関連する資格や知識から選ぶ方法もおすすめ
まず、現在の職種(現役時代の仕事)が何であるかも、定年後に使える資格かどうか検討に必要な材料となります。長く携わってきた業界に関連する資格や知識であれば、実務経験もあることから学びやすいでしょう。
業種に関わらずおすすめなのは、国家資格である「ファイナンシャル・プランニング(FP)技能士検定」です。3級であれば合格率も7割程度であり、金融業界に携わっていなくても目指しやすい資格です。
FPの勉強では、年金や社会保障、税金、不動産、保険、資産運用、金融知識など生きていく上で必要な知識を一通り学ぶことができます。そのため、FPを学んでおくことで自身や家族の暮らしの手助けになります。
まとめ
定年後も役立つ知識や資格として、まず現在の仕事に関連する内容を深めておくことがおすすめです。資格や知識だけでなく、実務経験もあることにより、定年後のキャリアとして生かすことができます。
それ以外で何か資格を検討する場合は、暮らしに関するお金の知識を広く学べるFP技能士検定はおすすめです。FPの勉強を通じて、自身や家族の疑問を解決する手助けになります。また、FP資格は年に3回の受検が可能です。そのため、自身のタイミングで受検可能な点もおすすめの理由です。
出典
経済産業省 令和4年度補正予算「リスキリングを通じたキャリアアップ支援事業」の公募について
内閣府 生涯学習に関する世論調査(令和4年7月調査)
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー