更新日: 2023.07.11 セカンドライフ

【シルバー人材センター】どんな仕事内容があるの? 月給はいくらぐらい?

【シルバー人材センター】どんな仕事内容があるの? 月給はいくらぐらい?
生きがいや収入確保のために、定年退職後も働きたいと考える高齢者が増えています。高年齢者が活躍できる場としては、「シルバー人材センター」があります。どのような仕事があるのか、月にどのくらい稼げるのか知りたい、という方もいるでしょう。
 
本記事では、「シルバー人材センター」で働く方法、主な仕事内容や月給の相場などを紹介していきます。

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FINANCIAL FIELD編集部

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シルバー人材センターとは

「シルバー人材センター」は、就業や社会参加に意欲をもつ高年齢者に対して、地域社会と連携しながら、希望に応じた仕事を紹介する組織です。仕事のほかに、ボランティアやサークル活動などへ参加する機会も提供しています。1975年に、そのさきがけとなる「高齢者事業団」が東京都内で誕生しました。
 
1986年に「高年齢者等の雇用の安定等に関する法律」が成立したことがきっかけで、全国各地に広まっていきました。シルバー人材センターは、市区町村ごとに拠点があり、都道府県知事の指定を受けた社団法人が運営しています。
 

シルバー人材センターで働く方法

「シルバー人材センター」で働く際には、入会手続きを済ませておかなくてはなりません。入会できるのは、原則として、健康で働く意欲がある60歳以上の方です。60歳以上であれば年齢制限が設けられていないため、70代や80代でも入会できます。
 
そのほかに、「シルバー人材センター」の趣旨に賛同できる、管轄の市区町村内に住んでいる、といった入会条件が設けられています。定められた会費を納入することも、入会条件です。
 
会費は、最寄りの「シルバー人材センター」によって異なります。東京都の年会費の相場は、1000~3000円程度です。仕事を紹介してもらいたいと思ったら、まずは入会説明を受けて、入会申込書を提出しておきましょう。理事会の承認を受けると正式な会員と認められ、登録が完了し、その後、仕事の紹介が受けられます。
 

主な仕事内容や月の収入の目安

「シルバー人材センター」では、事務系、管理系、サービス系、清掃系など、さまざまな仕事を紹介しています。パソコン指導、家庭教師、翻訳、経理などのように、スキルや資格が活かせる仕事もあります。
 
電球交換、家具移動、農作業、ベッドメイキングなどといった資格が必要のない仕事も多いので、気軽に取り組めるでしょう。引き受けた仕事を完了させると、その仕事の内容に応じた「配分金」が受け取れる仕組みです。「シルバー人材センター」とは雇用関係にないため、給与や報酬ではなく、配分金という仕組みが用いられています。
 
紹介可能な仕事は、入会する地域の「シルバー人材センター」によって異なります。就業形態は、請負、委任、派遣、職業紹介などがあります。月にどのくらいのお金が稼げるのかは、就業形態や就業日数などによって異なります。派遣や職業紹介などの業務の場合は、最低賃金法が適用となるため、受け取れる配分金は、最低賃金を下回らない額となるでしょう。
 
請負や委任の場合は、労働基準法の賃金に該当しないため、配分金が最低賃金を下回る可能性もあるかもしれません。そこで、就業前にどのくらいの配分金がもらえるのかを、よく確認しておきましょう。ちなみに、「東京都多摩市シルバー人材センター」での1ヶ月における配分金は、5万円代が最も多い額となっています。
 
「シルバー人材センター」は、高年齢者の生きがいを得るための就業を目的としているため、正社員のように安定した賃金や就業日数が保証されていません。もっとたくさん稼ぎたい、という目的であれば、そのほかの働き方も検討してみるとよいかもしれません。
 

シルバー人材センターで働く場合の収入の目安は月に5万円程度

「シルバー人材センター」では、一般事務、データ入力、駐車場管理、販売スタッフなど、さまざまな仕事を紹介しています。受け取れる配分金は、仕事内容によって異なりますが、月に5万円程度の収入を得ている高年齢者が多い傾向です。
 
また、収入以外にも、地域によりさまざまな特典もあり、たとえば、指定宿泊施設の割引特典などがあります。拠点は全国各地にありますので、興味のある方は、お住いの地域の「シルバー人材センター」へ連絡し、まずは説明会に参加してみるとよいでしょう。
 

出典

公益社団法人全国シルバー人材センター事業協会 全シ協の沿革
公益社団法人全国シルバー人材センター事業協会 入会を希望される方は
多摩市シルバー人材センター よくある質問
東京都シルバー人材センター連合 会員になるには
厚生労働省 シルバー人材センターの適性就業ガイドライン
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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