更新日: 2023.09.01 その他老後

老後のためだけにお金を貯めるのが楽しくないです。「今を楽しむ」ためのお金はいくらあればいいですか?

執筆者 : FINANCIAL FIELD編集部

老後のためだけにお金を貯めるのが楽しくないです。「今を楽しむ」ためのお金はいくらあればいいですか?
老後の生活はだれしも不安があるものです。内閣府の「国民生活の世論調査」のデータをみても「不安や悩みの内容」として老後の生活設計を挙げた方は54%と高い割合を示しています。しかし人生は1度きり、老後の生活のためだけにお金を貯めていては「今を楽しむ」ことが難しくなります。本記事では老後対策と「今を楽しむ」お金について紹介します。
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年齢と資産について

金融広報中央委員会より金融資産保有額をみていきましょう。世帯年齢別の平均値と中央値です。
 

●20歳代 平均値 185万円 中央値 20万円
●30歳代 平均値 515万円 中央値 150万円
●40歳代 平均値 785万円 中央値 200万円
●50歳代 平均値 1199万円 中央値 260万円
●60歳代 平均値 1689万円 中央値 552万円
●70歳代 平均値 1755万円 中央値 650万円

 
年齢が上がっていくほど、保有資産が大きいことがわかります。蓄財に励み、老後対策ができていることを示しているといえるかもしれません。一方、亡くなってしまう直前に1番資産があっても、もったいないことも事実です。なにより人生の中にはお金を使うことで喜びを得られる場面があります。
 

老後対策と今の楽しみを両立するためお金について

老後対策に取り組みつつ、今を楽しむお金を割り出すには以下のことが重要です。
 

●老後生活のお金のシミュレーション
●老後生活を具体にイメージ
●収支計画を立てる

 
それらをみていきましょう。
 

年金や資産形成のシミュレーション

老後の収入の柱は年金です。マイナンバーなどを使うと、将来、受け取れる年金の見込み額が試算できます。これにより老後の収入が把握できます。それにあわせた不足額を貯蓄しましょう。
 
資産形成に励んでいるのであれば、各証券会社のホームページなどでNISAやiDeCoのシミュレーションも活用しましょう。将来、どの程度の資産があるかを把握できれば、年金の見込み額とあわせて老後の生活の金銭面でのイメージしやすくなります。
 

老後生活を具体的にイメージ

老後の生活を具体的にイメージするのも大事です。老後は現役時代よりも食費や被服費や、持ち家であればローンや固定資産税などの支出が小さくなっているかもしれません。賃貸の場合は家族構成にあわせた住み替えで住居費を抑えられます。
 
それらを意識して老後を具体的にイメージしましょう。支出が小さくなるようであれば過剰に心配しなくてもよくなります。
 

収支計画を立てる

老後のお金のシミュレーションと、老後生活のイメージができたら、それをもとに老後生活にかかるお金を割り出します。これを過大にしないことが重要です。
 
その上で現在の収支を見直しましょう。老後対策に支障を与えず、自由に使えるお金は「今を楽しむ」お金といえます。計画的に老後対策をしつつ「今を楽しむ」お金を生み出せるように生活設計しましょう。
 

まとめ

今を楽しめない要因に、過剰に老後対策している可能性があります。年齢別の金融資産保有額のデータもそれを示している部分もあるかもしれません。
 
人生はシミュレーション通りになりませんが、シミュレーションを参考に、老後の金銭面と生活面を具体化する事で、過剰に老後対策に取り組まなくてもよくなります。「今を楽しむ」ための参考にしてみてはいかがでしょうか。
 

出典

内閣府 国民生活に関する世論調査

金融広報中央委員会 各種分類データ令和4年 統計表番号4 金融資産保有額
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
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