更新日: 2023.10.24 その他老後
1人暮らしの祖母宅の電気代が月8000円らしいです。高齢者宅の電気代の平均はどのくらいでしょうか?
今回は、1人暮らしの高齢者の光熱費のうち、特に電気代にフォーカスして解説します。同じ年代の単身世帯における平均の電気代がわかれば、家族が1人暮らしの場合の電気代が適切かどうかの把握が可能です。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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65歳以上の単身世帯の電気代はいくら?
日本の世帯における毎月の平均の電気代は、総務省統計局による「家計調査」の結果をみることで、ある程度把握できます。2022年の同調査結果から、高齢者世帯の毎月の平均の電気代をみてみましょう。
65歳以上の単身世帯における平均の電気代は、1ヶ月あたり7699円でした。このうち、65歳以上の女性の単身世帯に限定すると、1ヶ月あたりの平均の電気代は7660円となっています。
1人暮らしの高齢女性宅の電気代が月に8000円であれば、平均とほぼ変わらないか、若干高い程度となるでしょう。そこまでかけ離れてはいないため、電気代に関してはむだづかいをしているとまではいえません。
高齢者世帯が電気代を節約する方法
毎月の電気代は、工夫次第で節約が可能です。高齢者の場合にはむりをする必要はないものの、視点や意識を変えるだけでも、多少の節約へとつながるでしょう。ここでは、高齢者世帯が電気代を節約する方法をいくつか紹介します。
使用していない家電を確認する
家電は使われていなくてもコンセントがつながっていれば、待機電力を消費しています。長期間、使っていない家電製品についてはコンセントを抜いたり、スイッチを切ったりしましょう。待機電力を消費しない家電を増やし、また、その期間が長くなれば、それだけ電気代の節約へとつながります。
LED照明へと変える
家庭によっては、今でも白熱電球や蛍光灯を使用している場合があります。それらをLED照明へと変えるだけで、ランニングコストの節約が可能です。LED照明はそこまで高額なものではないため、1人暮らしの高齢者のために家族が買いかえ、電気代の節約へとつなげるのもよいでしょう。
エアコンと扇風機を併用する
エアコンにより部屋の温度を上げたり下げたりできますが、同じ部屋の中でも、上の方と下の方では温度が異なります。これが部屋の温度にムラを生じさせている原因です。
エアコンの使用時には扇風機やサーキュレーターも併用すると、空気の循環により部屋の温度のムラを防げます。過度に温度を上げたり下げたりしなくても、快適に過ごせるようになるでしょう。結果、電気代の節約につながります。
冬場や夏場のガマンは禁物
エアコンの使い方も含め、いくつかの電気代の節約方法を紹介しました。注意点としては、むりをしないことが挙げられます。特に高齢者は、冬場や夏場におけるがまんのしすぎは禁物です。暑ければ冷房を、寒ければ暖房を使用し、快適な空間の維持を目指しましょう。
電気代のことを気にしすぎるあまり、エアコンなどの使用を過度に控えると、体調をくずし、かえって医療費などがかさんでしまうケースがあります。
夏場や冬場は、電気代が上がるのが一般的です。それ以外の季節に、家電のコンセントを抜いたり照明を変えたりするなどをし、できる範囲で電気代の節約を目指すとよいでしょう。
高齢者の単身世帯でも工夫次第で電気代の節約は可能
65歳以上の単身世帯の毎月の電気代は、平均で約7600円ほどです。毎月の電気代が8000円であれば、平均とほぼ変わりません。
それでも、工夫次第で電気代の節約は可能でしょう。使用していない家電のコンセントを抜いておく方法は定番です。そのほか、LED照明へと変えたり、エアコンと扇風機を併用したりなど、いくつかの節電方法があります。
しかし、むりはいけません。工夫しながら電気代の節約を目指しましょう。
出典
総務省統計局 家計調査 2022年
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー