更新日: 2023.11.01 その他老後
75歳の両親が住む実家の「固定電話」が壊れたそうです。スマホを渡すか新たに固定電話を買うか迷っています。
今回は、75歳の方が固定電話を新たに購入するケースと、初めてスマホを持つケースを、費用やメリットから比較します。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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固定電話を新たに購入する場合の費用は?
まずは、家電量販店で固定電話(本体)を新たに購入する場合の費用を見ていきましょう。今回は3種類の商品を紹介します。
●シャープ JD-G33CL デジタルコードレス電話機:8000円(税込み、以下同様)
●パナソニック VE-GZ51DL-N デジタルコードレス電話機:1万5500円
●SHARP JD-AT96C デジタルコードレス電話機 ゴールド系JDAT96C:1万5500円
価格に差はあるものの、新たに購入する場合の初期費用は1〜2万円程度です。これまでも支払っていた毎月の電話料金を1800円ほどとすると、購入月には最大2万円、毎月1800円程度の費用が発生します。
スマートフォンを新たに契約・購入する場合は?
続いて、スマートフォンを新たに購入する場合を見ていきましょう。今回、本体代金は、操作が簡単なスマホを3社から紹介します。
docomo あんしんスマホ | 4万1976円~ |
au BASIO4 | 4万1760円 |
SoftBank シンプルスマホ6 | 5万4720円 |
※各社のサイトをもとに筆者が作成
各社で価格に幅がありますが、機種代金は分割で毎月の使用料に含まれるため、まとまった金額の用意は必要ありません。ただし、新たに契約する場合は、事務手数料が発生する可能性があります。なお、スマートフォンを持つ場合も、固定電話同様に毎月使用料が発生します。
具体的な金額はメーカーやプランによってさまざまですが、MMDLabo株式会社が実施したアンケートによると、キャリア3社におけるスマートフォンの月額代金は、9526円が平均です。
スマートフォンの場合は、本体代の支払いはまとまって発生しませんが、ひと月あたり9500円程度の出費が発生します。
固定電話とスマートフォンのメリット・デメリット
ここからは、固定電話とスマートフォンのメリット・デメリットを解説します。ご両親が固定電話とスマートフォンのいずれかを選ぶ際に、参考にしてください。
固定電話のメリット・デメリット
固定電話は使い慣れているため、習慣を変えずに済み、ご両親の負担が少ない点がメリットです。一方で、固定電話は自宅のみの使用に限られるため、ご両親が買い物や外出をしている時間に電話をかけてしまうとつながらず、不安になることもあるでしょう。そのため、利便性でのデメリットがあります。
スマートフォンのメリット・デメリット
スマートフォンは、操作を覚えてしまえばどこでも連絡がとれるため、固定電話を使っていたときに比べると格段に利便性が向上します。また操作を覚えれば、通話だけでなく、メッセージの送信や写真のやり取りも可能なため、コミュニケーションの頻度や選択肢が増えます。
一方で、スマートフォンの操作はかつての携帯電話(ガラケー)よりも複雑なため、抵抗を感じたり拒否されたりする可能性が高いでしょう。スマートフォンはとても便利なアイテムですが、ご年配の方に勧める場合は、相手の不安を取り除くことが大切です。
今回紹介したなかで、固定電話とスマートフォンでは費用が大きく異なることが分かりました。費用を把握したうえで、ご両親にとってベストな選択を判断しましょう。
出典
株式会社NTTドコモ ドコモオンラインショップ らくらくホン・あんしんスマホ
KDDI株式会社 au BASIO4(ベイシオ フォー)
ソフトバンク株式会社 シンプルスマホ6
MMDLabo株式会社 MMD研究所 月々の携帯料金の支払い、平均金額(通信+通話+端末)は大手4キャリアが8,913円、Rakuten UN-LIMITを除いた大手3キャリアは9,526円 2022年9月通信サービスの料金と容量に関する実態調査
※2023/11/1 記事を一部修正いたしました。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
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