更新日: 2023.12.19 その他老後
定年後も働き続けている人は何%いる?「体力」がなくても働き続けられる?
しかし、高齢になるにつれて体力に自信がなくなり「本当に働けるのか?」と、不安になる方も多いのではないでしょうか。
本記事では、定年後も働いている人の割合とともに、体力が心配な人におすすめしたい働き方についてご紹介します。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
ファイナンシャルプランナー
FinancialField編集部は、金融、経済に関する記事を、日々の暮らしにどのような影響を与えるかという視点で、お金の知識がない方でも理解できるようわかりやすく発信しています。
編集部のメンバーは、ファイナンシャルプランナーの資格取得者を中心に「お金や暮らし」に関する書籍・雑誌の編集経験者で構成され、企画立案から記事掲載まですべての工程に関わることで、読者目線のコンテンツを追求しています。
FinancialFieldの特徴は、ファイナンシャルプランナー、弁護士、税理士、宅地建物取引士、相続診断士、住宅ローンアドバイザー、DCプランナー、公認会計士、社会保険労務士、行政書士、投資アナリスト、キャリアコンサルタントなど150名以上の有資格者を執筆者・監修者として迎え、むずかしく感じられる年金や税金、相続、保険、ローンなどの話をわかりやすく発信している点です。
このように編集経験豊富なメンバーと金融や経済に精通した執筆者・監修者による執筆体制を築くことで、内容のわかりやすさはもちろんのこと、読み応えのあるコンテンツと確かな情報発信を実現しています。
私たちは、快適でより良い生活のアイデアを提供するお金のコンシェルジュを目指します。
定年後も働いている人の割合は?
パーソル総合研究所が実施した「働く10,000人の就業・成長定点調査2023」によると、シニア層の就業率の変化は、表1のようになっています。
表1
2022年 | 2012年 | 2002年 | |
---|---|---|---|
60~64歳 | 73.0% | 57.7% | 50.6% |
65~69歳 | 50.8% | 37.1% | 34.2% |
70歳以上 | 18.4% | 13.1% | 13.9% |
※株式会社パーソル総合研究所「働く10,000人の就業・成長定点調査」を基に筆者作成
特に「60~64歳」と「65~69歳」の層では、ここ20年で大幅に就業率がアップしており、シニア層の「働く意識」が大きく変化してきていることが分かります。
また、2021年に改正高年齢者雇用安定法(70歳就業法)が施行され、シニア層が活躍できる環境の整備が始まったことも、理由のひとつであると考えられます。
体力が心配な場合の働き方とは?
「働きたい気持ちはあるが、体力が心配」という人は、次のことを実践してみるとよいでしょう。
時短勤務が可能な職場を探す
長時間働ける自信がない場合は、時短勤務が可能な職場を探しましょう。働く時間が短くなれば、体力的な負担が減り、不安なく働けるようになる可能性があります。
もちろん給料は下がりますが、プライベートとの両立がしやすくなるなどのメリットもあるでしょう。
あまり体力を必要としない仕事を選ぶ
長時間の立ち仕事や重い荷物を運ぶ必要がある仕事などは、シニア層には負担が大きすぎる可能性があります。
そのため、商品の検品やこん包などを行う軽作業や、マンションの管理人、事務など、あまり体力を必要としない仕事に就くことをおすすめします。
「体力を必要としない仕事であれば、時短勤務でなくても働ける自信がある」という方も多いのではないでしょうか。
現職場で再雇用してもらう
新しい環境で働くことは心身共に大変なため、現在の職場で再雇用してもらえないかと相談してみることも、ひとつの方法です。
会社としても、新人を採用することなく人員を確保できるため、快く再契約してもらえる可能性はあるでしょう。
定年後も自分らしく働ける方法を考えよう
定年後も働いているシニア層の割合と10年前・20年前との比較や、働きたい気持ちはあるが体力に自信がないときにおすすめの働き方をご紹介しました。現在、65~69歳の半数以上が、働き続けていることが分かっています。
しかし、「体力に自信がない」という理由で、働くことを諦めた人もたくさんいるはずです。
その場合は、時短勤務を選択したり、あまり体力を必要としない仕事に就いたりするなど、自信を持って働ける方法を考えてみるとよいでしょう。
出典
株式会社パーソル総合研究所 働く10,000人の就業・成長定点調査
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー