更新日: 2023.12.26 その他老後

70代の母が「持ち家」をどうするかで悩んでいます…受け継ぐべきなのでしょうか?

執筆者 : FINANCIAL FIELD編集部

70代の母が「持ち家」をどうするかで悩んでいます…受け継ぐべきなのでしょうか?
親御さんが終活を始めていて、持ち家を受け継ぐべきかどうかについて、お悩みになる方は多いのではないでしょうか。
 
長年住んだ実家に愛着があるほど、売却することをためらってしまうかもしれません。
 
そこで今回は、将来的に持ち家をどのようにする人が多いのかを含めて、実家を受け継ぐ場合に、どのような活用方法があるのかを解説します。
FINANCIAL FIELD編集部

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将来的に持ち家をどのようにする人が多い?

株式会社AlbaLinkが、実家が持ち家の男女500人を対象に「実家の終活に関する意識調査」を行い「持ち家は将来的にどうするか」という質問をしたところ、表1の結果になりました。
 
表1
 

実家の持ち家は将来的にどうするか
売却する 129人
わからない 119人
家族・親族に引き継いでもらう 117人
自分が引き継ぐ 88人
改装して自分または家族・親族が住む 25人

 
※株式会社AlbaLink 訳あり物件買取ナビ 「【実家で「終活」してる?持ち家はどうする予定?】男女500人アンケート調査」を基に筆者作成
 
持ち家を売却しようと考えている人が、最も多いことが分かります。
 
しかし、1位の「売却する」と僅差で「家族・親族に引き継いでもらう」と回答した人も117人いました。持ち家を売却する人が多いものの、家族や親族が引き継ぐという選択肢もありそうです。
 
そこで次では、引き継いだ持ち家の使い道をご紹介します。
 

引き継いだ持ち家の使い道

引き継いだ持ち家の使い道として、以下の選択肢が考えられます。
 

●相続して自分や身内が住む
●リフォームして賃貸に出す
●更地にして土地を活用する
●売却する

 

相続して自分や身内が住む

長年住んだ家に愛着がある場合は、自分や身内が相続して、そのまま持ち家に住むという選択肢があります。
 
生前贈与による相続税の軽減など、税制上のメリットが受けられる可能性があるため、事前に確認してみましょう。
 

リフォームして賃貸に出す

持ち家から職場までが遠いなどの事情があって住めない場合は、賃貸に出すことも選択肢に挙げられます。
 
賃貸に出すと、家賃収入が得られるなどのメリットがあるでしょう。
 
ただし、持ち家の劣化が激しくて、リフォームが必要だった場合にかかる費用や、税金や管理業者へ支払う費用などで、必ずしも採算がとれるとは限らない点に注意が必要です。
 

更地にして土地を活用する

家は取り壊して、いったん更地にすることで、土地の活用考えることも選択肢の一つになるでしょう。
 

●駐車場経営
●トランクルーム経営
●テナント経営

 
幹線道路が近かったり、騒音が気になったりする場所に持ち家があると、住宅としての活用には適していない場合があります。
 
そのような場合は、土地としての活用が有効といえます。
 

売却する

持ち家の活用方法がどうしても見つからない場合は、売却することも一つの選択肢として考えられます。
 
持ち家を引き継いだものの、仕事上の都合や家族の事情などで住むことが難しかったり、賃貸に出すことや土地活用にも不向きだったりするケースもあるでしょう。
 
活用方法がないからといって空き家にしておくと、劣化により近隣住民に迷惑をかけたり、犯罪に利用されたりするリスクも懸念されるため、売却を検討したほうがよいかもしれません。
 

持ち家の有効な活用方法を見つけよう

前述した株式会社AlbaLinkの調査により、実家の持ち家については、将来的には売却すると回答した方が最も多いことが分かりました。
 
しかし、持ち家を「売却する」と僅差で、持ち家を「引き継ぐ」と回答した方もいらっしゃいます。
 
持ち家を引き継ぐと、自分で住んだり、賃貸に出したり、また土地を活用するなど、さまざまな選択肢があります。
 
持ち家をどのようにするのが最適かは、その家の場所などによって異なるため、一概にはいえません。
 
そのため、将来的に持ち家をどうするかは、親御さんとも話し合いながら、最適な活用方法を見つけるとよいでしょう。
 

出典

株式会社AlbaLink 訳あり物件買取ナビ【実家で「終活」してる?持ち家はどうする予定?】男女500人アンケート調査

 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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