更新日: 2023.12.27 その他老後

70代の母が「持ち家」をどうするかで悩んでいます…受け継ぐべきなのでしょうか?

70代の母が「持ち家」をどうするかで悩んでいます…受け継ぐべきなのでしょうか?
親御さんが終活を始めていて、持ち家を受け継ぐべきかどうかについて、お悩みになる方は多いのではないでしょうか。
 
長年住んだ実家に愛着があるほど、売却することをためらってしまうかもしれません。
 
そこで今回は、将来的に持ち家をどのようにする人が多いのかを含めて、実家を受け継ぐ場合に、どのような活用方法があるのかを解説します。
FINANCIAL FIELD編集部

執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)

ファイナンシャルプランナー

FinancialField編集部は、金融、経済に関する記事を、日々の暮らしにどのような影響を与えるかという視点で、お金の知識がない方でも理解できるようわかりやすく発信しています。

編集部のメンバーは、ファイナンシャルプランナーの資格取得者を中心に「お金や暮らし」に関する書籍・雑誌の編集経験者で構成され、企画立案から記事掲載まですべての工程に関わることで、読者目線のコンテンツを追求しています。

FinancialFieldの特徴は、ファイナンシャルプランナー、弁護士、税理士、宅地建物取引士、相続診断士、住宅ローンアドバイザー、DCプランナー、公認会計士、社会保険労務士、行政書士、投資アナリスト、キャリアコンサルタントなど150名以上の有資格者を執筆者・監修者として迎え、むずかしく感じられる年金や税金、相続、保険、ローンなどの話をわかりやすく発信している点です。

このように編集経験豊富なメンバーと金融や経済に精通した執筆者・監修者による執筆体制を築くことで、内容のわかりやすさはもちろんのこと、読み応えのあるコンテンツと確かな情報発信を実現しています。

私たちは、快適でより良い生活のアイデアを提供するお金のコンシェルジュを目指します。

将来的に持ち家をどのようにする人が多い?

株式会社AlbaLinkが、実家が持ち家の男女500人を対象に「実家の終活に関する意識調査」を行い「持ち家は将来的にどうするか」という質問をしたところ、表1の結果になりました。
 
表1
 

実家の持ち家は将来的にどうするか
売却する 129人
わからない 119人
家族・親族に引き継いでもらう 117人
自分が引き継ぐ 88人
改装して自分または家族・親族が住む 25人

 
※株式会社AlbaLink 訳あり物件買取ナビ 「【実家で「終活」してる?持ち家はどうする予定?】男女500人アンケート調査」を基に筆者作成
 
持ち家を売却しようと考えている人が、最も多いことが分かります。
 
しかし、1位の「売却する」と僅差で「家族・親族に引き継いでもらう」と回答した人も117人いました。持ち家を売却する人が多いものの、家族や親族が引き継ぐという選択肢もありそうです。
 
そこで次では、引き継いだ持ち家の使い道をご紹介します。
 

引き継いだ持ち家の使い道

引き継いだ持ち家の使い道として、以下の選択肢が考えられます。
 

●相続して自分や身内が住む
●リフォームして賃貸に出す
●更地にして土地を活用する
●売却する

 

相続して自分や身内が住む

長年住んだ家に愛着がある場合は、自分や身内が相続して、そのまま持ち家に住むという選択肢があります。
 
生前贈与による相続税の軽減など、税制上のメリットが受けられる可能性があるため、事前に確認してみましょう。
 

リフォームして賃貸に出す

持ち家から職場までが遠いなどの事情があって住めない場合は、賃貸に出すことも選択肢に挙げられます。
 
賃貸に出すと、家賃収入が得られるなどのメリットがあるでしょう。
 
ただし、持ち家の劣化が激しくて、リフォームが必要だった場合にかかる費用や、税金や管理業者へ支払う費用などで、必ずしも採算がとれるとは限らない点に注意が必要です。
 

更地にして土地を活用する

家は取り壊して、いったん更地にすることで、土地の活用考えることも選択肢の一つになるでしょう。
 

●駐車場経営
●トランクルーム経営
●テナント経営

 
幹線道路が近かったり、騒音が気になったりする場所に持ち家があると、住宅としての活用には適していない場合があります。
 
そのような場合は、土地としての活用が有効といえます。
 

売却する

持ち家の活用方法がどうしても見つからない場合は、売却することも一つの選択肢として考えられます。
 
持ち家を引き継いだものの、仕事上の都合や家族の事情などで住むことが難しかったり、賃貸に出すことや土地活用にも不向きだったりするケースもあるでしょう。
 
活用方法がないからといって空き家にしておくと、劣化により近隣住民に迷惑をかけたり、犯罪に利用されたりするリスクも懸念されるため、売却を検討したほうがよいかもしれません。
 

持ち家の有効な活用方法を見つけよう

前述した株式会社AlbaLinkの調査により、実家の持ち家については、将来的には売却すると回答した方が最も多いことが分かりました。
 
しかし、持ち家を「売却する」と僅差で、持ち家を「引き継ぐ」と回答した方もいらっしゃいます。
 
持ち家を引き継ぐと、自分で住んだり、賃貸に出したり、また土地を活用するなど、さまざまな選択肢があります。
 
持ち家をどのようにするのが最適かは、その家の場所などによって異なるため、一概にはいえません。
 
そのため、将来的に持ち家をどうするかは、親御さんとも話し合いながら、最適な活用方法を見つけるとよいでしょう。
 

出典

株式会社AlbaLink 訳あり物件買取ナビ【実家で「終活」してる?持ち家はどうする予定?】男女500人アンケート調査

 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

PR
FF_お金にまつわる悩み・疑問 ライターさん募集