更新日: 2024.01.11 その他老後
子どもが独立し、家賃16万円の3LDKから家賃9万円の1LDKへの引っ越しを考えています。「20年」住むとどれくらいお得になりますか?
本記事では子どもが独立した後の住まいの選択肢を紹介するとともに、家賃16万円の賃貸から9万円の賃貸に引っ越して20年間住み続けた場合に節約できる費用を算出します。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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子どもが独立した後の住まいの選択肢
子どもが大きくなって実家を離れた後、同じ家に住み続けるか夫婦二人暮らしに合った家へ住み替えるかを悩む方もいるようです。子どもが結婚して新しく住まいを建てている場合は、戻ってくることはないと考えて住み替えを検討するケースもあるでしょう。一方で、子どもが独身で戻ってくる可能性を考えてそのまま住み続ける方もいるのではないでしょうか。
ここでは、子どもが独立した後の住まいの選択肢を紹介するとともに、どのような場合に向いているかを解説します。
同じ家に住み続ける
子どもが独立した後も同じ家に夫婦二人で住み続けるのも一つの手段です。元々部屋数が少なく、無駄な空き部屋が発生しない場合はそのままでもいいでしょう。子ども部屋を物置にしたり、趣味の部屋として利用したり、活用方法がある場合におすすめです。また、思い出が残っている家に住み続けられることもメリットといえます。
積水ハウスの「子どもの巣立ち後の暮らしに関する調査(2023)」では、子どもが独立した後も部屋をそのまま残している方が半数以上いることが分かりました。子どもが帰省した時のことを考えて残している方が多いようです。
持ち家の場合は引っ越し費用や新しい住宅費用がかからないため、結果的に節約につながります。新天地でコミュニティーを作る労力もないので、そのまま同じ家に住み続ける方は少なくありません。
リフォームを行う
住み慣れた地域を離れたくないが、家が古くなって修繕が必要な場合は、リフォームを行い住み続ける方がいいでしょう。大がかりな建て替えを行うと費用がかさんでしまいますが、経年劣化により気になる一部分をリフォームする程度であれば、引っ越し費用や建て替え費用を節約して住み続けられます。
建て替えを行う
子どもが独立して部屋を持て余し、間取りを変えたい場合は建て替えも検討しましょう。ただし、リフォームよりも高額な費用がかかるため、事前に計画を立てて資金を用意しておく必要があります。
建て替えができれば間取りや設備も決めなおせるので、夫婦二人で住むのに最適な住宅が建てられます。また、建て替えを行って住宅を新しくしておくことで、将来的に家を資産として子どもに残すことも可能です。
引っ越しを行う
現在の住宅や土地に対する思い入れが少なく、手放しても問題ないのであれば、引っ越しも検討しましょう。子ども部屋があいて使わない部屋がある場合、掃除や管理の負担が大きくなってしまいます。将来、年齢を重ねたときの管理の負担を減らすためにも、夫婦二人で暮らすのに適切な間取りの住宅へ引っ越すことも一つの手段です。
また、元々賃貸であればコンパクトな間取りの賃貸に引っ越すことで家賃の節約もできます。
家賃16万円から9万円の賃貸へ引っ越した場合に節約できる費用
ここでは、家賃16万円の3LDKで暮らしていた夫婦と子ども2人の4人家族が、子どもが独立したことをきっかけに、家賃9万円の1LDKに引っ越した場合に節約できる費用を紹介します。
家賃16万円の賃貸に20年間住み続けると家賃は合計で3840万円かかります。
16万円×12ヶ月×20年間=3840万円
家賃9万円の賃貸に引っ越して20年間住み続けると家賃は合計で2160万円です。
9万円×12ヶ月×20年間=2160万円
家賃の安い賃貸に引っ越すと1680万円節約できます。持ち家でローンの支払いが終わっている場合は、そのまま住み続けてリフォームをした方が安く暮らせそうですが、元々賃貸に住んでいる場合、子どもの独立をきっかけに適切な間取りに引っ越して家賃を下げることは、確実に節約につながるでしょう。
現在の住まいの条件に合わせて快適に暮らそう
子どもが独立すると、家庭によっては子ども部屋が空き部屋になってしまい、夫婦二人で住むには間取りが広すぎる事態が発生します。思い入れのある住宅にそのまま住み続けるのもいいですが、自宅が広すぎると年齢を重ねたときの管理負担が大きくなってしまいます。そのため、条件に合わせてリフォームや建て替え、引っ越しを検討するのも一つの手段です。
元々賃貸に住んでいる場合は、部屋数を少なくすると家賃も安くなる傾向があるため、新しい賃貸を探すのもいいでしょう。仮に家賃16万円の賃貸から9万円の賃貸に引っ越すと20年間で1680万円ほどの節約が可能です。自宅に求める条件を夫婦ですり合わせて、快適な住まいを検討してください。
出典
積水ハウス株式会社 「子どもの巣立ち後の暮らしに関する調査(2023)」
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー